ニューノーマル時代のSEを育む

企業のDXを成功に導く
ICT人財の「チャレンジ」を支援する力

顧客の声を聴き、レビューを繰り返して
プロジェクトを成功に導く

 JSOLは「変化の中で進化するICTサービスコーディネーター」を掲げるシステムインテグレーターである。日本総合研究所のシステム部門の分社化により2006年7月に設立され、2009年にはNTTデータと資本・業務提携を行っている。製造、流通・サービス、公共、金融・銀行など、幅広い業界に顧客を持ち、中でも製薬業界に対する豊富なシステム導入実績を有する。

 山添氏が所属するプラットフォーム事業本部は、文字通りICTシステムの基盤レイヤーを担当する部署だ。Microsoft AzureやAWSなどのパブリッククラウド、SAP S/4HANA、専用線やインターネット回線を含むネットワーク、およびセキュリティの構築を主に担っている。また、データの秘匿性がとくに重要なシステムでは、オンプレミスとして構築を担当する場合もある。その他、IoT、AI、VDI(リモートアクセス)なども提供している。

 同本部が注力しているのが、現代のICTシステムに不可欠な「クラウド」「ネットワーク」「セキュリティ」の3つだ。クラウドについては、Microsoft Azureを中心にIaaSやPaaSを提供。ネットワークについては、NTTデータの回線を中心に様々な商材を扱っている。クラウドベースのセキュリティについては、株式会社ブロードバンドセキュリティと協業し、次世代のネットワークセキュリティソリューションも提供を開始している。

 さらに、近年注目を集めているゼロトラストセキュリティや「SASE」(Secure Access Service Edge)に対しては、米Prisma Access社のソリューションなどを提供している(図2)。

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図2. クラウド利用状況の可視化やゼロトラストでのセキュリティ対策を通じて、リモートワークやモバイルアクセスにも対応したセキュアな環境を実現する、JSOLのSASEソリューションの例(SASE:Secure Access Service Edge)。

 DXやSASEの重点化を打ち出しているインテグレーターやベンダーも多い中で、同社の強みはどこにあるのだろうか。山添氏は「顧客の声を聴く力」にあると話す。

 「当社のエンジニアがお客様と直接お話をして、お客様が本当に必要とされていることを深掘りし、期待以上の価値を提供していく。そこがJSOLの強みであり、担当者にとってのやりがいにもつながっていると考えています」

 また、レビューの多さも同社ならではの特色だという。経験豊かなマネジメント層も参加しながら、徹底したレビューを繰り返してプロジェクトの提案精度や実装品質を高めるとともに、顧客要件の裏側にある真のニーズの把握や仕様変更のシグナルをいち早くキャッチする。細部に至るまで徹底的に顧客を理解することで、いわゆる問題が起こりそうなプロジェクトの発生を防ぎ、結果的に顧客の満足にもつながる。その徹底ぶりは、キャリア採用で転職してきた社員がレビューの多さに驚くこともあるほどだという。

ICTの新たな価値を共に創り出す
熱意を持った「人財」を育む

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図3. ダイバーシティとインクルージョン(D&I)に核に、女性活躍推進、マネジメント層のダイバーシティマネジメント力の向上、働き方改革推進、という3つのアクティビティに注力。

 JSOLは、働き方改革や職場環境改善に早くから取り組んできた企業の一社でもある。勤務時間(残業時間)の削減や有給休暇や育児休暇の取得の奨励をはじめ、社員主体のCSR活動の推進、VDIベースのリモートワークの導入、さらにはダイバーシティとインクルージョンの推進(図3)なども進めてきた。

 働きやすい環境を整えることでプライベートも充実し、社員の満足度が向上する。その好循環が顧客満足度の向上につながっていくとの考えである。

 職場環境の良さは各種の認定や選出にも表れていて、2021年だけでも、Great Place to Work® Institute Japan(株式会社働きがいのある会社研究所)の「働きがいのある会社」、経済産業省の「健康経営優良法人2021」、および同省の2020年度「新・ダイバーシティ経営企業100選」にその名が挙げられている。

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能力開発の機会、ワークライフバランス、雇用の保護などが評価され、2021年にGreat Place to Work® Institute Japan(株式会社働きがいのある会社研究所)の「働きがいのある会社」に認定されている。

 こうした背景にあるのが、働く人を「最高の財産」と考える社風だ。そのため同社では、働く社員を「人材」ではなく「人財」と称している。

 キャリア採用では、基盤系エンジニア、リフトおよびシフトのエンジニアおよびプロジェクトリーダー(PL)、SAP基盤リーダーおよびSABベーシスリーダー、EDIやCRMなどのプロジェクトマネージャー(PM)、といった職種の募集に加え、同社の強みの1つである、電磁界解析ソリューション「JMAG」などのCAE関連の募集もある。

 応募者の中心は20代後半から30代前半だが、40代~50代の経験豊かな人財をアプリケーションコンサルタントやアーキテクトなどのITプロフェッショナル職として採用することもある。一方で、若手に対する育成プログラムもしっかりと準備されており、年齢にこだわらず、「チャレンジ精神」と「熱意」を持つすべての人が、生き生きと活躍できる場を提供している。同社の最大の強みである、多様な「人財」がそろう理由だ。

 「ICT業界では、DXに代表されるようにゲームチェンジやパラダイムシフトが今まさに起ころうとしています。メーカー系や外資系のインテグレーターとは違う面白さがJSOLにはありますし、様々なチャレンジをバックアップする仕組みもあります。AIやIoTを含め、新しいことをやってみたい、プライム案件で大きな仕事に関わってみたい、ワークライフバランスを維持しながら自らが成長できる環境で働きたい、という方にぜひご興味を持っていただければと願っています」と山添氏は述べる。

 JSOLは今後も「チャレンジ精神」と「熱意」を持ったすべての人が活躍できる場を提供し続け、「人財」と共に、ICT時代の新たな価値の創造を目指していく。