教育とICT OnlineSpecial

ICT活用事例/飯山市立東小学校

朝のドリル、調べ学習から遠隔交流まで
1人1台端末で学びの可能性を広げる

ICT教育に力を入れる長野県飯山市では、1人1台端末としてマウスコンピューターの「MousePro-P101A」を選択。同市立東小学校では整備されたICT環境を活用して、先ごろ「南極観測隊との交流」授業を実施した。GIGAスクール構想2年目を迎えた今、小学校の教育現場では、タブレットPCの活用がどこまで進んでいるのか。同校の授業の様子をレポートするとともに、教頭の西澤直樹氏に話を伺った。

南極・昭和基地と小学校を
オンラインでつなぐ特別授業を開催

リモート交流「南極教室」の1コマ。授業の様子をタブレットPCで録画する子どもたち

 「南極にも季節はありますか」

 「はい、あります。南極では6月・7月が冬で、12月・1月が夏になります」

 質問したのは、飯山市立東小学校の6年生の男子。答えたのは、第62次南極地域観測隊の杉山玄己隊員である。今年6月8日、飯山市立東小学校のランチルームと南極・昭和基地をZoomでつないだリモート交流授業「南極教室」での1コマだ。

 この日午後3時、ランチルームに集合したのは、3年生から6年生の子どもたち。日本から1万4000km以上も離れている、地球上で最も寒い地域といわれる南極は、子どもたちにとって完全に未知の世界である。そこで活動している南極観測隊員とリアルタイムで会話できるとあって、どの子も最初から興奮気味だ。

 広いランチルームで目につくのは、タブレットPCを手にしている子どもたちの姿。使い方は各人各様だ。この「南極教室」を最初から最後まで録画し続けている子もいれば、インストールされている「ロイロノート」に盛んにメモを書き込む子や、南極観測隊員とのやりとりで出てきたワードを逐一検索して調べる子もいる。

西澤 直樹 氏 飯山市立東小学校 教頭
西澤 直樹

 「子どもたちは、教師が使い方をいちいち指導しなくても、自分たちの興味に従って思い思いにタブレットPCを使いこなしています。本校では昨年12月から子どもたちにタブレットPCを貸与し、今年1月にはWi-Fi環境も整備しましたが、ICTに対する順応性は子どもたちのほうが教師より数段上みたいですね」

 そう嬉しそうに語るのは、同校の教頭で、ICT化推進のリーダーでもある西澤直樹氏である。ちなみに、このたび国立極地研究所の協力を得て「南極教室」が実現したのは、第62次南極地域観測隊員の杉山氏が西澤氏のかつての教え子だったから。昨年夏、南極出発前に近況報告に訪れた杉山氏のほうから、「隊員1人に対して1校、リモートでつなぐ特典がある」と伝えられたのだという。

それぞれの授業に合わせて
自由に使いこなす子どもたち

3年生のドリル学習。子どもたちはPCを使って思い思いに問題を解いていく 3年生のドリル学習。子どもたちはPCを使って思い思いに問題を解いていく

 現在、東小学校の全児童数は53名。全児童に対し、マウスコンピューターの「MousePro-P101A」が用意されており、完全に1人1台端末体制となっている。普段の授業では、このタブレットPCをどのように活用しているのだろうか。

 2年生以上の全学年が取り組んでいるのが、毎朝の学習ドリルである。まず、キャビネットから自分の名前の入った端末を取り出し、各自パスワードを入力してWindows10を起動。あらかじめインストールされている漢字ドリルや計算ドリルを立ち上げ、その日の課題となっているドリルを解いていく。答え合わせも瞬時にできるため、自分のペースで楽しげに問題を解く子どもたちの姿が印象的だ。

 一方、4年生の教室では、タブレットPCを活用して国語と社会のコラボ授業が行われていた。国語の学習テーマは、教科書にある「カンジーはかせの都道府県の旅」で都道府県名に使われている漢字を学ぶこと。社会の学習テーマは、グーグル検索やグーグルマップなどタブレットPCの機能をフルに使って、各自興味を抱いた県について調べること。子どもたちは「教科書から離れていい」と言われた瞬間から、自由な発想でそれぞれ知りたいことを生き生きと調べ始める。枠にとらわれることなく学習に取り組めるのは、ICT活用ならではのメリットだろう。

 6年生の図工では「造形あそび」にタブレットPCが使われていた。色画用紙を切り貼りして自由な形の構造物を作り、それを教室、廊下、階段に自由に配置。手前と奥の関係がどのように見えるか、タブレットで撮影してロイロノートで全員と共有し、それぞれの作品を評価し合うというもの。画像として撮影することで遠近法を体験的に学ぶという、ICTの特性を活かした授業だ。

小学生向け端末の条件は
堅牢で安心して使えること

画面上の算数の問題に、慣れた手つきで答えを入力。正解もすぐに確認可能 画面上の算数の問題に、慣れた手つきで答えを入力。正解もすぐに確認可能

出来上がった作品をPCで撮影し、大型提示装置に投映。みんなで批評し合う 出来上がった作品をPCで撮影し、大型提示装置に投映。みんなで批評し合う

国語と社会のコラポ授業の様子。調べるテーマなどを教師がアドバイス 国語と社会のコラポ授業の様子。調べるテーマなどを教師がアドバイス

色とりどりのグラフをチェックできるのは、PC活用ならではのメリット 色とりどりのグラフをチェックできるのは、PC活用ならではのメリット

 「このように、本校の子どもたちは普段の授業からタブレットPCをさまざまな形で活用しています。コロナ禍の今、全校集会や校長講話、近隣の小学校との交流にも、端末とオンラインの利用で対応しています。今回、『南極教室』の授業がスムーズに実施できたのも、子どもたちが日頃からICTを活用したコミュニケーションに慣れているからだと思います」

 そう語る西澤氏は、小学校の教育現場に求められるタブレットPCの『条件』を次にように説明する。

 「第一に、『堅牢』であることです。小学生は概して端末の扱いが雑で乱暴です。以前使っていたタブレットPCでは、筐体が変形して充電ケーブルが差せなくなるケースが頻発していました。その点、現在使っているマウスコンピューターの機種は端子部分を保護する樹脂カバー付きで、キーボードが画面のカバーにもなるため、小学生の利用に適しています」

 また、理科の観察などで端末を屋外に持ち出す機会が多いため、『防塵・防滴性能』と『バッテリーの持ち時間』も重要になると指摘する。「さらに、シンプルに使えて起動時間の速いことも、授業時間に制限のある学校では必須です。それらすべての条件に加え、基本性能と価格を勘案すれば、本校の運用機としてベストの選択だったと思います」

 西澤氏の考えるICT教育の意義は、「画一的な一斉授業から脱却して学びの選択肢を広げ、児童1人1人の個性を尊重する『個別最適化学習』を実現すること。その高い目標を目指し、これからもICT教育の可能性を多方面から探っていきます」と締めくくった。

使いやすさと安心の堅牢性を実現 「MousePro-P101A」

高さ約76センチからの机上落下に耐えられる落下衝撃耐性と防塵・防滴性能により、室内でも屋外でも安心の学びが実現する。本体と一体型のスタンドは見やすい角度に自由な調節ができ、180度回転させれば持ち歩きに便利なハンドルとしても使用可能。キーボードはマグネット着脱式で、子どもたちの学びに応じてタブレットタイプとノートPCタイプへの使いわけができる。

Windows 10 Pro インテル®Celeron®プロセッサーN4100 10.1型 グレア(LEDバックライト) メモリ容量 4GB 64GB eMMC 無線 IEEE 802.11 ac/a/b/g/n(最大433Mbps対応)+ Bluetooth 5モジュール内蔵 本体:約980グラム(キーボードカバー含む:約1.28キログラム) 1年間無償ピックアップ保証・24時間×365日電話サポート

インテル®Celeron®プロセッサー搭載 パフォーマンスと省電力性能を両立したCeleron®プロセッサーN4100搭載

株式会社マウスコンピューター

【個人】https://www.mouse-jp.co.jp/
TEL:03-6833-1010(9時〜20時)

【法人】https://www.mouse-jp.co.jp/store/brand/mousepro/
TEL:03-6833-1041(平日:9時〜12時/13時〜18時、土日祝:9時〜20時)

  Mail:giga@mouse-jp.co.jp