ソリューション講演
シュア・ジャパン
シュア・ジャパン
インテグレーテッドシステムズ
ディレクター
大友 裕己 氏
オンライン会議が日々の業務で必要不可欠となる中、シュア・ジャパンの大友氏は「オンライン会議で重要なのは映像よりも音声です」と強調する。オンライン会議に対する懸念の多くが、実は発言のタイミングがつかみにくい、部分的に聞こえなくなる、音声が聞き取りにくいといった「音声」に関するものだという調査結果が出ている。映像が途切れても会議を進めることはできるが、音声が途切れていては会議を進めることが困難だ。現場の社員だけでなく、重要な会議をオンラインで行っている経営幹部も、やはりこれら音の問題を意識している。今や業務中の“音”は経営課題だ。
シュア(Shure)は、近く設立100周年を迎えるマイクロホンおよび音響機器のリーディングカンパニーで、グローバルにビジネスを展開している。ライブやコンサートで利用されるマイクロホンで有名だが、ビジネス領域は幅広く、100年近く培ってきたオーディオ・エンジニアリングの技術やノウハウを、会議空間にもソリューションとして提供している。
続いて大友氏は、音声デモを紹介しながらシュアのソリューションを紹介。多くの企業では、アクリル板がある中でも、複数人で1つのマイクを使用して会議をすることが一般的だ。アクリル板で区切られた会議室では、離れた席の人の声が聞き取りにくく、マスクの着用がそれに拍車をかける。結果、会議に集中することが難しくなる。「この問題に対しては、会議の参加者1人に1台のグースネックマイクを用意することでクリアな音声にすることができます」(大友氏)
また役員会議室などでは部屋が広い上、ガラスや大理石が使われていることが多い。そのため音の反響が大きくなり、より聞き取りづらくなってしまう。またテーブルに1人1台マイクを並べることも、意匠上好まれないことが多い。こうしたケースでは、天井設置型マイクロホン(シーリングアレイマイク)を導入するのがよい。これで重役が参加する役員会議でもマイクの取り扱いを気にする必要がなく、多くの企業から引き合いがあるという。シュアのシーリングアレイマイクは、ステアラブル・カバレッジという機能を持ち、収音範囲の設定を行うことも可能なほか、マイクを置かないことでテーブル上を有効利用できるというメリットもある。さらにエアコンや交通音などの雑音が気になる場合は、会議音声専用の信号処理装置(DSP)を導入することで雑音を抑え、クリアな音声にすることができる。
シュアのソリューションのように、コミュニケーション設備に投資を行うことで「チームワーク改善、情報共有促進、顧客体験向上、経費削減、業務効率化の5つのメリットが生まれます」と大友氏は話を続ける。コロナ禍のみならず、リモートワークやオフィス内のフリーアドレス、サテライトオフィスの活用などが進む中では、どうしても対面式のコミュニケーションが不足していく。そのため、最新のテクノロジーを活用してコミュニケーションの質を上げ、チームワークを改善していくことが重要となる。
情報共有に関しても、チャットやコラボレーションを促進するソリューションを導入するだけでなく、情報共有の第一歩となるオンライン会議の音声課題を解決しなければならない。顧客に対しても、商談やサポートにおいてクリアな音声で伝えることは非常に重要となる。またソフトコーデックやサブスクリプションモデルなども登場しており、コストに合わせた製品選びも可能となっているため、投資への障壁は低くなっている。さらに業務効率化の面でも、オーディオのクオリティが上がればコミュニケーションの質が向上し、会議時間の短縮も見込め、ストレスなくパフォーマンスを高めることができると大友氏は説明する。
大友氏はシュアのソリューションを導入し、前述のシーリングアレイマイクを採用した事例を紹介。ある企業では、他拠点とのリモート接続でリアルタイムにビジネスの課題解決策を図る空間を構築することや、80人が参加してもストレスなく会議が可能な音声システムを求めていた。ここにシーリングアレイマイクを導入することで、スムーズな会話を実現。遠隔地の参加者もその場にいるような臨場感で会話できるようになったという。またハンドマイクやピンマイクを使うことなく、自然なコミュニケーションを取れるようになった。
「コロナ禍でテレワークが急速に進み、働き方が変化する中で、コミュニケーションのあり方が大きく変わろうとしています。その中では、安全で使いやすいコミュニケーションスペースを構築していくことが重要となり、質の高いコミュニケーションで成果が出る業務を実現しなければなりません」。そう説明する大友氏は、シュア・ジャパンのHPには会議と会議音声のナレッジベースが用意してあり、オンライン会議の音声課題を感じている人はぜひ参考にしてほしいと続ける。また東京・虎ノ門には東京エクスペリエンスセンターというシュアのショールームも用意されており、音声課題に対するコンサルティングも無料で提供している。ぜひ“音”について相談してほしいと話し、講演を終えた。
主催者講演
GMOインターネット
GMOインターネット
取締役副社長
グループ代表補佐
グループCOO
グループ人財開発統括
西山 裕之氏
社会政策課題研究所
社会政策課題研究所
社会政策課題研究所 所長
岐阜大学客員教授
前 内閣府 大臣官房審議官
(科学技術・イノベーション担当)
元 経済産業省 商務・サービスグループ
政策統括調整官
江崎 禎英氏
ラクスル / カルチャリア
~ラクスルが取り組む人事のトランスフォーメーション~
ラクスル
執行役員
人事部 部長
城倉 亮氏
【モデレーター】
カルチャリア
代表取締役CEO
奥山 由実子氏
メルカリ
メルカリ
People Development Team
マネージャー
寶納 弘奈氏
ソリューション講演
マネーフォワード
マネーフォワード
執行役員
経理本部 本部長
松岡 俊氏
マネーフォワード
CIO
高野 蓉功氏
Sansan
~営業を強くする、たったひとつのポイント~
Sansan
Sansan事業部
SB営業部
アシスタントグループマネジャー
松本 大志氏
シュア・ジャパン
シュア・ジャパン
インテグレーテッドシステムズ
ディレクター
大友 裕己氏
LegalForce
~最新調査に見るツール導入の生産性への影響
LegalForce
代表取締役CEO
弁護士
角田 望氏
スタディスト
~即戦力として現場に送り出すための人材教育とは?~
スタディスト
人事部
部長
坂野 亜希子氏
ServiceNow Japan
ServiceNow Japan
ソリューションセールス統括本部
人事総務ソリューション事業部
シニアソリューションコンサルタント
桐山 幹高氏
AI inside
~誰もが使えるAIがDXを推進~
AI inside
Enterprise Growth Unit Vice President
兼 Direct Sales Unit Vice President
谷 槙太郎氏
ロジクール
ロジクール
法人事業本部
マーケティング部
部長
横山 大介氏