ニューノーマルな時代となった今、DX、データドリブン経営、新たなビジネスの創出、意思決定のスピードアップなど、企業が今、そしてこれからの成長のために対応していかなければならない課題は山積している。昨年、日本国内では、国も多くの企業もDX推進を掲げた。しかし、その進捗はどうだろうか。思うように進んでいない企業も多いのが現状であろう。先に述べた課題を解決するキーはデータだ。データをいかに収集し、分析し、活用するのかにかかっているといっても過言ではないだろう。逆に言うと、この取り組みが進んでいないから、課題解決が進んでいないともいえる。「なぜ、データ活用が進まないのか?」その理由を、データ活用のスペシャリストであるNTTデータ 立石 良幾氏と、テラデータの石井 誠人氏の対談から考えていく。

そのデータ、分析、インサイトに価値はあるのか?
データ活用のスタンスについて考える

石井

「なぜ、データ活用が進まないのか?」、理由はいくつかあると思いますが、まずはデータ活用への取り組みのスタンス、アプローチといいますか、「なぜ取り組むのか?」について取り上げていきたいと思います。 立石さんは、NTTデータの中でも、お客様のデータ分析プラットフォームの導入やそこから生まれるデータの活用、最先端のAIによるデータ分析などを支援されていますよね。データ活用が進まない企業はどこに課題があるとお考えでしょうか。

2002年日本NCR入社、2007年テラデータがNCRから分離独立する際に、日本テラデータに移籍。流通業及び製造業向け営業を幅広く担当し、2018年に自動車産業事業部を立ち上げ、同事業部長に。2021年に執行役員 パートナービジネス事業部長に就任し、現在に至る。

日本テラデータ
執行役員 パートナービジネス事業部 事業部長
石井 誠人 氏

立石

株式会社NTTデータ
コンサルティング&ソリューション事業本部 Data&Intelligence事業部
データマネジメント統括部 ソリューション担当
部長
立石 良幾 氏

多くの企業がデータ活用の必要性を感じていても、何からどの規模で着手すれば良いか迷われていると感じています。例えば、分析ツールや、データ分析プラットフォームの導入というのは、インサイトを得るために必要な「手段」の1つにすぎません。重要なのは、どんなインサイトが必要だから、取り組むのかです。ここが明確であれば、必要となる組織、アナリストなどの人材、見るべきKPI、そして投資をするうえでのROIなど、何をどういった順番で進めるべきなのか、自分たちがどの段階にいるのかが明確になっていきます。

石井

まずはどんなインサイトが必要なのか、明確にする必要があるというわけですね。テラデータでは、「答え」と表現することが多いのですが、企業がビジネス戦略を推進する上で、ビジネス課題がありますよね。そのビジネス課題を解決するために様々な戦略的、戦術的な意思決定が日々実施される。その意思決定をより的確に進めるために「この情報が欲しい」といった要求に対する「答え」を提供することがデータ活用であり、その質を高めるためにデータ活用を改善し続けなければならないと常に考えています。

立石

そうですね、ビジネス課題を解決するための意思決定を行う判断材料としてデータ活用があるというのは、我々も常に考えているところです。システムありきではなく、そのインサイトに価値があるのか、より的確なインサイトを得られる分析手法を活用できているのか、そして、その分析をするために十分なデータあるのか、考えなければなりません。

石井

分かります。そして、必要なデータを集め、分析するためには部門横断的に取り組む組織が必要であったり、分析できる人材を効果的に配置したりと考えなければなりませんね。

立石

そうですね。実際に、大企業においては業務部門のシャドーITが進み、個別最適化されてしまっているケースをよく聞きます。全社規模のデータ分析プラットフォームを構築する場合には、全体最適を考えなくてはなりません。さらに既存システムとのデータ連携も必要で、組織間の繋がりが非常に重要になります。そのため多くの調整が必要になり、思うように進捗しないというケースもあるのではないでしょうか。一部の業務部門からすると、これまで出来なかったことが出来るようになる一方、今度は使い慣れたツールが使えなくなったり、リソースや利用時間の制限が設けられたりすることに抵抗感が生じるということだと思います。

石井

また、得られたインサイトをビジネスにフィードバックしなければなりませんよね。例えば、テラデータでは、今までお客様と取り組んできたデータ活用によるビジネス変革の実績を「ユースケース」として取りまとめて、他のお客様の取り組みの参考としていただいています。長年の積み重ねにより、その数は1000を超えています。

立石

すごい数ですね。NTTデータでも考え方は同じです。データ活用において、優れたプラットフォームが必要なことは言うまでもありませんが、プラットフォームさえあれば活用が進むというわけでもありません。データ活用を推進するためには、デジタル技術の活用を前提とした新たなビジネスモデルやサービスを考えたり、データ活用を推進し変革をもたらすための「人財・組織」についても考えなければなりません。
私たちはこのデジタル変革によってお客様が成功に至ることを「デジタルサクセス」と呼んでおり、プロジェクトを推進する際には常に念頭に置いて取り組んでいます。

石井

データ活用プラットフォームを導入するぞ、AIを活用するぞ、といった号令をかけるのではなく、このビジネス領域を改善する、変革させるとテーマを決めて取り組むわけですね。ぜひこの記事をお読みになっている、これからデータ活用に取り組み皆様には、ここを決めるところからスタートいただきたいですね。決められない、ということであれば、

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