建設DX
スパイダープラス
ビル・マンション建設現場の管理
アプリでデジタル化とDXを支援
建設業界の働き方が大きく変化する中、ビル・マンション建設現場のデジタル化で10年以上の実績を誇るスパイダープラス。建築図面・現場管理アプリ「SPIDERPLUS」を提供し、作業効率の向上などを支援してきた。さらに現場の段取りの改善など、デジタル化の先を見据えたDXの取り組みについて、事例を交えながら紹介した。

スパイダープラス株式会社
プロダクト戦略グループ
PMM部PMMチーム
門間 諒 氏
建設業向けアプリ「SPIDERPLUS」は、大手スーパーゼネコンから電気・空調・衛生設備などのサブコンまで大型の建設現場に携わる多くの企業に利用される。図面管理、写真管理、資料閲覧、報告書作成といった機能がある。これらの標準機能に加え、建築パック、電気設備パック、空調設備パックといった工種別検査に利用できるオプション機能をパッケージ化して提供する。
これまでのアナログの紙図面やデジカメに代えて、SPIDERPLUSはタブレット端末1台で図面管理や現場の写真撮影・管理、検査などをオールインワンで対応している。「デジタル化でシームレスな現場管理が可能になり、当社のアンケートでも、導入ユーザーの42%が1カ月で20 時間以上の業務効率化ができるようになったと答えています」とスパイダープラスの門間諒氏は述べる。
建設現場に共通する課題として、検査や撮影に必要な事前準備が大変、撮影・検査漏れの照合に苦労するといった声がある。そこで、スパイダープラスでは図面上の撮影記録箇所に検査アイコンを設置するなど、事前準備業務を代行するBPO(業務代行)サービスを用意し、さらなる業務効率向上を支援する。
現場の進捗状況を把握・共有し
働き方や業務プロセスを変える
建設現場では、厳しい工程・工期の中でいかに限られた人員・予算を割り当てていくかが課題だ。どれだけ非効率を減らし、作業の効率化と段取りを改善していけるかがカギとなる。SPIDERPLUSを活用したデジタル化で作業効率を高める一方、「建設現場に関わる多くの関係者と調整しつつ、うまく段取りをしてスムーズに工事を進行させる必要があります」と門間氏は訴える。
例えば協力会社と現場の進捗状況を把握・共有する場合、タブレット端末を使って全員が同じ進捗表をクラウド上で参照することにより、いつでも、どこでも進捗状況を把握できる。門間氏は「こうした進捗管理を基に人の働き方が変わり、業務プロセスの変化がDXにつながるのです」と説く。進捗管理の他、図面管理を基にDXに向けた取り組みを進めることも可能だ。
デジタル化の先のDXを進めるためには現場全体の取り組みが必要になる。専門工事業者との情報共有に向け、新機能の「SPIDERPLUS PARTNER」を提供。専門工事業者はスマホで進捗情報を確認・共有でき、検査・巡回などの段取りが向上するなど、業務を最適化するDXへと進められる。
そして、ビル・マンション建設現場のDXツールの検討では、導入前の事前準備、現場での効果の確認、導入後のサポート体制が重要になる。「導入がゴールではなく、当社は導入後のサポートに注力しています。建設現場の皆さんがDXで結果を出せるようにお手伝いします」と門間氏は語った。
お問い合わせ
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