デジタル変革(DX)の未来像を探る

製造業DX

ストラタシス・ジャパン

サプライチェーン危機に対応する
3Dプリンター活用術

生産ラインで使用する設備や治工具の手配の遅延や部材の供給難などによる影響は、時に数億円規模の機会損失につながることがある。特に昨今はコロナ禍や紛争により世界中でサプライチェーンが分断する事態も起こっており、事業継続に関するリスク対策の強化が急がれている。こうした課題にも対応する3Dプリンターの活用方法を考察する。

株式会社ストラタシス・ジャパン
営業部
シニアマネージャー
マニュファクチャリングセールス
工藤 信男

 3Dプリンターのグローバル市場は毎年着実に拡大しており、2022年には9000億円近くまで達する見込みだ。では日本ではどうなのかというと、200億円程度の規模でほぼ横ばいが続いている。「何に使えるか分からないので、とりあえず1台だけ買って研究してみる」といったPoCレベルにとどまっているのが実情だ。

 この違いはどこにあるのか。ストラタシス・ジャパンの工藤信男氏は「欧米を中心とする諸外国では3Dプリンターはすでに先行投資ではなくなっており、さらなる利益の追求、製造コストの削減、サプライチェーン分断などのリスク削減を実現するために不可欠のものとなっています」と語る。

 実のところ、日本の製造業では3Dプリンターを導入しても、設計・開発やテストなどの上流工程のみで利用しているケースがほとんどだ。これに対して海外では、3Dプリンターの適用範囲はデザインからエンジニアリング、製造補助、生産まで製品ライフサイクル全体に及んでいる。

 現在の3Dプリンターは、金型製作のコストが省けるため、低コストで1個からサンプルを制作できることはもちろん、月産1000個や1万個といった大量生産にも対応できるという。「ストラタシスでも、生産ラインのすべてのセグメントに対応した3Dプリンター本体とソリューションを取りそろえています」と工藤氏は訴求する。

米メーカーは治工具内製供給のため
3Dプリンティングセンターの開設も

 実際に米自動車メーカーのGMは、ストラタシスの3Dプリンターを導入。生産ラインに対して必要な設備や治工具の供給を一手に担う大規模な3Dプリンティングセンターを開設している。例えば工場内で車のフレームなどを運搬するオーバーヘッド・コンベアの部材もカーボンファイバー入りの材料を使用し、同センターで内製している。この結果、「従来のアルミ製の部材と比べて32%の軽量化、9週間から2週間へのリードタイム短縮を実現し、定期的な生産のダウンタイムを軽減できるようになりました」と工藤氏は語る。

 米建設機械メーカーのキャタピラーも同様に、3Dプリンティングセンターを開設。エンジンユニットのドリル加工で用いる交換用コレットやブリーザ装置用の位置決め治具などを3Dプリンターで迅速に内製することで、生産ラインのサプライチェーンのコストを大幅に削減しているという。

 ストラタシスでは製造現場における課題発見から3Dプリンティング適用分野の選定、費用対効果の検証までサポートする3DPコンサルティング・サービスを提供しており、「製造コスト削減やサプライチェーン危機対応といった課題をお持ちなら、ぜひ私たちにお声がけください」と工藤氏は呼びかけた。

ストラタシス製3Dプリンターのラインアップ例
幅広い価格帯を用意。製造現場のニーズに応じた機種を取りそろえる。
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株式会社ストラタシス・ジャパン
URL:https://www.stratasys.co.jp/

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