日経 xTECH Special

日本トップの
Snowflake活用実績を生かし
データ収集から分析まで
データ活用を統合的に支援

ビジネスインテリジェンス事業をビジネスの柱とするインテージテクノスフィア。国内最大手のマーケティングリサーチ企業であるインテージグループの一員としてIT環境を支えるだけでなく、外部顧客のデータ活用を支援している。その中核にあるのが「データクラウド」を標榜するSnowflakeを採用した「データ活用プラットフォーム」だ。このプラットフォームにより、企業はサイロ化されたデータを統合し、ほかの企業や組織のデータとも連携させながら戦略的にデータ活用することが可能になる。
インタビュアー:
日経BP 総合研究所 フェロー 桔梗原 富夫

競争優位確立のために
データの活用は不可欠

桔梗原 インテージグループは、マーケティングリサーチなど、多くの企業のマーケティング支援を手掛けています。社会や市場の変化をどう分析していますか。

豊富経験
データ

しいビジネス価値
共創していきます

株式会社インテージテクノスフィア 取締役・CTO 秦 一雄氏
株式会社インテージテクノスフィア
取締役・CTO
秦 一雄
 コロナ禍で社会環境は大きく変化し、生活者の心理や行動にも影響を与えています。特に大きく変化したのが「予防・衛生意識の高まり」「在宅時間の増加」「節約意識の高まり」の3つです。

 これらの傾向はインテージの調査結果にもはっきりと表れています。例えば、2021年9月の調査では、ほとんどの購買チャネルにおける買い物金額はほぼ前年並みにとどまっていますが、ネット通販だけは回数、金額ともに増加しています。

 さらに2021年の上半期に売れたものを調べてみると、対前年増のランキング上位を健康やセルフケア系の商品が占めています。私自身、この2年は在宅勤務が中心となっていますが、多くの人の在宅時間が増え、運動の機会が減少した結果、これまで以上に美容や健康に対する意識が高まっていると考えられます。

桔梗原 インテージテクノスフィアは、インテージグループの一員としてグループのIT環境を支えると同時に、顧客に向けてビジネスインテリジェンス事業を展開しています。データは「21世紀の石油」と表現されるほど、重要な経営資源となっています。企業のデータ活用やDXの取り組みをどのように見ていますか。

 デジタル技術を活用して競争優位を確立する。激しいビジネス環境変化の時代にこそ、データの活用は必要不可欠です。データに基づいて迅速に意思決定を行い、変化に柔軟に対応していく「データドリブン経営」の重要性が高まっています。

 例えば、先ほど紹介したような生活者の購買行動の変化は、まさにデータが浮き彫りにしたもの。経営環境の変化に気付き、その変化に対応するための手がかりを探して、施策を考える。実際に施策に取りかかったら、成果を検証しながら改善を繰り返す。いずれもデータがなければ行えません。データをいかに有効活用していけるかがDXの成否を左右する。そう捉えてデータ活用をさらに進めるべきです。

データの収集から分析までを
1つのプラットフォームでカバー

桔梗原 データ活用がなかなか進まないという企業は、どのような課題を抱えているのでしょうか。

 データを収集したり、分析したりする技術は大きく進化しています。それによって、企業が手にすることができるデータの種類や量は大幅に増加しました。コロナ禍でDXが一気に加速したといわれていますが、DXやデータ活用が軌道に乗っていないという企業は、その膨大なデータを生かしきれていないのではないでしょうか。

桔梗原 インテージテクノスフィアは、そのような企業をどう支援しているのですか。

 当社は、インテージグループの一員として、長年のビジネスの中で高度なデータ活用ノウハウを蓄積しており、それを生かした支援を行っています。

 その1つがデータを統合的に管理・分析できる「データ活用プラットフォーム」の提供です。

桔梗原 どのようなソリューションなのでしょうか。

 現在、企業が扱うデータは種類も量も爆発的に増加しています。しかも、それらのデータがクラウドやオンプレミスの様々なシステムに分散し、サイロ化しています。例えば、大企業では事業部ごとに予算を執行し、個別最適化したシステムを作りがちです。当然、データは分散し、管理の方法や粒度などもばらばらで、このサイロ化がデータ活用を大きく妨げています。

 サイロ化の課題を解消し、データの統合的な管理と利用のための環境を提供するのが私たちのデータ活用プラットフォームです。様々なデータを収集して一元化し、その上で集計・分析・可視化など、必要なデータ処理機能までを統合的に提供します。つまり、データ選定・準備からデータ収集、加工、集計、分析活用のフェーズまで、データ活用に必要なプロセスを1つのプラットフォームとして提供するのです。

 そのキーテクノロジーとして採用しているのが、米スノーフレイク社が提供するデータクラウドの「Snowflake」です。

 システムからデータを抜き出して利用者に渡す。システムやクラウド同士をつなぐ。定期的にデータをメンテナンスする。DWHを作成する。性能が劣化したシステムのチューニングを行う。これまでデータを活用するために、担当者は様々なことを手作業で行っていました。Snowflakeを使えば、これらのプロセスは大幅に簡便化になります。データ分析環境における、必要な基盤処理プロセスをワンストップで行えるのです。

 インテージテクノスフィアは、スノーフレイクが日本で事業を開始する以前から、グループ企業インテージのリサーチシステムのコア基盤としてSnowflakeを利用しており、アジアパシフィック地域ではトップクラス、日本ではナンバーワンの利用実績を誇っています。(2021年12月1日時点のSnowflake利用実績)

 この経験と知見を生かして、お客様のSnowflakeの導入を支援したり、「データ収集・統合を図りたい」「集計や分析、可視化を行いたい」「運用コストを抑えたい」といった様々なデータ活用ニーズに対応するのが当社のデータ活用プラットフォームです。当社はSnowflakeサービスパートナーに認定されており、Snowflake認定資格保有エンジニアも多数在籍しています。
株式会社インテージテクノスフィア 取締役・CTO 秦 一雄氏

他企業間と自社組織間の
データ共有を
セキュアに行える
データシェアリング

桔梗原 DWHやアナリティクスの分野は、これまでにも様々な製品・サービスが提供されています。Snowflakeの強みはどこにありますか。

 SnowflakeはAmazon AWS、Microsoft Azure、Google Cloud Platformといった主要なクラウド上で稼働するDWH製品です。まず大量データを高速で処理できます。高い処理性能、オートスケーリング、ニアゼロマネジメント、コスト面も優れています。当社の事例では、ほかのDWHの2~5倍のスループット(時間単位の処理能力)を発揮し、3割以上のコスト削減につながりました。

 また、Snowflakeはクラウドサービスですから、必要なときに、必要な処理能力を、最適なコストで利用できることもユーザーが実感しやすいメリットです。データ量、利用用途、利用人数などが増えても、柔軟にできるアーキテクチャとなっており、処理負荷のピークやボトムに合わせて自動的にサーバーを追加、削除するオートスケール機能によってインフラの最適化を実現します。

 加えて、私たちがSnowflakeの大きな強みだと考えているのが、ほかの企業や組織とセキュアにデータを連携できる「データシェアリング」機能です。データは多様なデータを持ち寄ることで、より高い価値を引き出せるという側面があります。1つの企業が持っているデータだけでは見えなかったことも、複数の企業のデータを持ち寄って分析すれば見えてくる。データシェアリングは、データの価値を最大化できます。

 具体的にはSnowflakeの「データエクスチェンジ」を使えば、様々なデータをリアルタイムかつ安全に複数の企業・組織と共有できます。データを受け渡すために複製したり、移動させたりする必要がなく、データ共有を安全かつ効率的に行える上、リアルタイムな共有によって常に最新のデータを使うことができます。さらに、社内でデータを扱うのと同様の感覚でサードパーティのデータやデータサービスにアクセスできる「データマーケットプレイス」という機能も備えています。

 Snowflakeは「データクラウド」として進化し続けていますが、当社は、蓄積したノウハウによって、Snowflakeの優位性を最大限に引き出すことができます。

アワード受賞が証明する実績と高度なノウハウ

桔梗原 秦さんは、Snowflakeのデータクラウドを利用して、自社のビジネスや周囲の世界に変革をもたらした個人や企業を表彰する「Data Drivers Awards」において「DATA EXECUTIVE OF THE YEAR」を受賞したそうですね。

 ありがとうございます。当社はいち早くSnowflakeを導入し、高い成果を上げてきました。これまでも市場の変化をいち早く察知するための精度の高いデータと技術を提供してきましたが、Snowflakeによって、そのビジネスはさらに進化しています。

 同時に自社の活用の中でSnowflakeの活用ノウハウを蓄積し、お客様のデータ活用の課題解決をご支援してきました。この2つの取り組みが評価され、今回の受賞にいたりました。

桔梗原 データ活用プラットフォームの代表的な事例を教えてください。

 某大手消費財メーカー様には、営業向けの「POSデータ統合/分析ソリューション」を提供しています。お客様が保有するチェーンPOSデータとインテージが保有するパネル調査のデータをSnowflakeで統合して分析。複数のダッシュボードを通じて、営業担当者様向けの情報を提供します。システムは、セールスフォースのアプリケーションに組み込まれています。

 このソリューションによって、お客様の営業担当者様は生活者の行動パターンや価格動向を、必要なときに、必要な切り口で確認することができるようになっています。以前は、手作業で行っていたデータの整形・加工からも解放され、ビジネスに専念できるようになりました。

 また、会計データ、出荷データ、売上データなどを多種類のデータをSnowflakeに集約、BIツールによる分析、可視化の事例もありました。現在も、大手消費財メーカーのお客様からの相談だけでなく、他業界のお客様からの相談も活発にあり、当社のデータ活用支援サービスにも高い関心が寄せられています。

桔梗原 最後に今後の展望をお聞かせください。

 「データに魂を吹き込み、世の中を感動させる Intelligence, Integrity, Impression」が当社のビジョンです。お客様の課題を理解しながら、共に解決策を探し、テクノロジーを最大限に活用することで新しいビジネスの価値を共創していきます。

 今後も先進技術を駆使して、顧客課題をお客様と共創しながら解決していくことで、DXの伴走者として貢献していきます。
データの戦略的な活用を支援するインテージテクノスフィアとSnowflake
データの戦略的な活用を支援するインテージテクノスフィアとSnowflake サイロ化や安全な連携など、データ活用の課題を解決するSnowflake。Snowflakeに関する豊富な経験と知見を持ち、その活用を支援するインテージテクノスフィア。両社のタッグに寄せられる期待は大きい
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