ITモダナイゼーションSummit 2022 Review 2025年の崖を乗り越えDXを加速させるテクノロジー戦略

構築から20年、30年、あるいは40年を経たメインフレームシステムなどが、いまだ多くの日本企業で稼働し続けている。長年の利用を経て複雑化したこれらのシステムは、デジタルトランスフォーメーション(DX)が求められるこれからの時代の“足かせ”になり得る。しかし、レガシー脱却を図るには、企業・組織の既存の業務を見直し、場合によってはそれを新しい形へと変えることが必須になる。そのため、多くの企業が最適なアプローチを見つけあぐねている状況だ。

目の前の業務を止めず、いかにして時代の要請や市場ニーズに応え得るシステムへと移行するか――。このような「脱・レガシー」「ITモダナイゼーション」の実現に向けては、経営者の意思決定が不可欠になる。自社の業務のあるべき姿、顧客が求める価値はどのようなものなのか。DXの推進力になる新たなシステムの姿はどうあるべきか。これらを総合的に踏まえ、今後、組織がどの方向へ進むべきかを指し示すことが求められている。

こうした中、日経BPは今年も「ITモダナイゼーションSummit」を開催した。終息の見えないコロナ禍を踏まえオンラインで開催された本セミナーには、有識者やITベンダー、ITモダナイゼーションとDXを進行中のユーザー企業などが集結。それぞれの提言やソリューション、自社の取り組み内容などを語った。

経済産業省が「DXレポート2」で改めて指摘したように、DXとは単にレガシーシステムを脱却することではない。目的は新たなビジネス価値を素早く、継続的に創出し続けることであり、脱・レガシーはあくまでその手段といえる。講演レポートから、ITモダナイゼーション成功へのヒントをつかんでもらえれば幸いだ。