スマートホームで、ユーザーと共に実証プロジェクト実施(リビングテック協会)

ビルダー向けに自宅をスマートホーム化できるキット登場

実装したモデルハウス「真鶴の家」で先進性を体験

一般社団法人リビングテック協会(本部:渋谷区、代表理事:山下智弘、古屋美佐子)はスマートホームの普及を目指し、企画住宅キットの全国網シェアリングサービスにおいて、スマートホームパッケージオプションの企画・監修を担当。そして、このキット「HOME i LAND」にスマートホームパッケージを実装したモデルハウス「真鶴の家」で、2021年10月31日にスマートホーム未体験のモニター2組を招いた体験会を通じ、スマートホーム導入に期待を寄せるエンドユーザーの声が浮かび上がってきた。同協会では2022年2月25日(金)に第4回目となる「暮らし×テクノロジー」をテーマにした業界横断型イベント「LIVING TECHカンファレンス2021-2022」を法人視聴者をターゲットとして開催予定だ。
「真鶴の家」

より豊かな暮らしの実現を目指して監修・設計されたスマートホームパッケージ

 リビングテック協会は、ワールドハウジングクラブが構築するビルダー向けの住宅キットの販売プラットフォーム「HOME i LAND」(以下HiL[ハイル])のオプションにあたる、スマートホームパッケージの企画・監修を行った。ビルダーがHiLに加盟すると、耐震性・断熱性に優れた高性能住宅の住宅キットに、オプションでスマートホームパッケージの製品導入や、スマートホームに適した設計・設置の提案アドバイスを受け、顧客に提供できる。

 本パッケージには、3種類のスマート家電パッケージ(照明+家電コントロールセット/照明コントロールセット/家電コントロールセット)、スマートホーム仕様の設計仕様書、機器設計サービス(任意)などが含まれている。

 そのスマートホームパッケージを実際に見られるモデルハウスが、2021年9月2日に公開された「真鶴の家」だ。同協会では、このモデルハウスのスマートホームに関する企画監修と設計サポートを担当した。この取り組みは協会にとって初のユーザーを巻き込んだ実証プロジェクトでもある。同協会が掲げる「ユーザーと共にトライアルし、テクノロジーを社会実装することでSociety 5.0の実現に貢献」を目指して、真鶴の家は、ユーザー、スマートホームの関連分野の関係者、全国のビルダーが同様にスマートホームを実装した空間を体験できる場となっている。

 同協会が「真鶴の家」で提案しているテーマは、「スマートホームによるwell-beingの実現」だ。快適にリモートワークをこなせるようなネットワーク環境を含め、住まい全体をスマートホーム化している。さらに、家電を連携させることで、利便性のみならず、音楽と照明を連動させるなど生活を楽しく、豊かにするために役立つシステムとして認知を広げたい、とする。

 なお、近年の市場調査では、ユーザーのスマートホームへの関心が高まっている様子がうかがえる。PwCコンサルティング合同会社のスマート家電市場に関する調査(2021年4月)によれば、スマートホームの家庭への導入率は約1割であるものの、導入検討者は約3割に上る。また、同協会による「スマート家電の利用実態調査」(2021年8月)では、半数以上が購入前にすでにスマート家電を体験、導入後に「音声操作ができる」ことに32.3%、「家事の負担の軽減」に31.5%が効果を感じていると回答。そのほか「生活の楽しさの増加」は16.6%、「生活の質が向上した」は13.7%を占めるなど、ユーザーは実際にスマートホームの生み出す暮らしの豊かさにも魅かれているようだ。

「設定・操作は思ったより簡単」と口々に。自宅でも早速、スマートスピーカーや各種デバイスの活用に挑戦

 10月31日に「真鶴の家」で行われた体験会では、40代のAさん夫妻+小学生の長男・長女、50代のBさん夫妻の2家族が、モニターとして、レクチャーを受けながらスマート家電の操作や設定などを体験した。体験したのは主に次のような内容だ。スマートスピーカーに話しかけたりスマートフォンを操作することで、住宅の設備機器や家電をコントロールする。例えば、「アレクサ、おはよう」「アレクサ、行ってきます」などの言葉をスマートスピーカーに投げかけると、電動カーテンやブラインドの開閉、リビングダイニングの照明のON・OFF、ロボット掃除機の稼働などがハンズフリーで行えたり、スマートスピーカーが天気予報や本日のスケジュールを読み上げたりする。

 体験会の際、最初はAさん夫妻、Bさん夫妻ともに操作などに戸惑っていたが、すぐに慣れた様子だった。「わが家のどの部分をどうやってスマートホーム化できるか想像がつきませんでしたが、スマートフォンでも(簡単に)設定や操作できるので安心しました。子育てや家事、仕事などの大変なことをを大幅に軽減できそうですね」(Aさん夫妻)、「機器の設定をハードルと感じていましたが、思ったより簡単でした。自分ひとりでも自宅に取り入れられそうです」(Bさん夫妻)など、体験直後のコメントからは、自宅へのスマートホーム導入への意欲も感じられた。

スマートフォンでも(簡単に)設定や操作できるのでまず安心 機器の設定をハードルと感じていましたが思ったより簡単でした
モニターに参加した40代のAさん家族(写真左)と50代のBさん夫妻(写真右)

 この体験会後、モニターの2家族にワークショップで体験したスマートスピーカー、スマート照明、スマート家電リモコンなどのスマートホーム機器を提供し、自宅で1カ月間試用してもらった。その結果、Aさん夫妻、Bさん夫妻それぞれに、家庭の状況に合わせて機器を追加投入するなど、使いこなしていることがわかった。

 Aさん夫妻は、特にハンズフリーの操作とスマートスピーカーの便利さに魅力を感じた様子だ。子育て世代にとっては、声をかけるだけで家電や照明のON・OFFなどの操作ができるので、日々の家事や育児の負担軽減につながったという。また、スマートスピーカーを通して要件を伝えると、子供が素直に言うことを聞いてくれるといった意外な発見もあった。「朝の多忙な時間帯に、私の代わりにスマートスピーカーが何時までに○○をしてください、と告げると子供たちはすっと動くんです。その分、私たちも時間に余裕ができて、ストレスが減った気がします(笑)。また、スマートスピーカーの何気ない発言が、家族の会話を弾ませてくれるのも嬉しいところです」(Aさん夫妻)。

 Bさん夫妻は、コーディネートしたナチュラルなインテリアにスマートスピーカーなどのデジタル機器がなじむか否かを懸念していたそうだが、それは杞憂に終わったようだ。機器の配線などは、インテリアコーディネートを工夫してうまく目立たなくしている。「スマートリモコンやデバイスを連動させると“あれもこれもできる!”という印象です。部屋ごとに用途やシーンに合わせて照明をコントロールしたり、スマートスピーカーにバスの時刻表を覚えさせて発着時間を知らせてもらうなど、さりげない生活のサポートもいいですね。こたつに入っていると我が家の猫が膝の上に乗ってきて動けなくなるのですが、そんなときにも”テレビを消して!”と伝えれば家電も操作できるので、助かってます」(Bさん夫妻)。体験会で提供された以外に、新たにスマートリモコンも買い足して住まいの適所に配置し、家じゅうの接続可能なデバイスをコントロールし始めているという。

自宅をスマートホーム化することで大きく進化する暮らし

 住まいや暮らしの最新動向に詳しいリクルート・SUUMO 編集長兼 SUUMO リサーチセンター長の池本氏は、「コロナ感染症を配慮した自宅待機開始後、スマートホームは必要性を増しているのではないか」と話す。「自宅で育児、家事のほか、仕事もこなすようになって日々の暮らしが多忙になりましたが、スマートホームを導入して家電を自動化すれば、忙しさが緩和できます。

 モニターの方々の発言のように、家事や子育てのサポートに繋がります。住まいのエンタメ性創出もポイントですね。ゲームに合わせて照明を自動的に変化させるなど、在宅時間を楽しく過ごせます」(池本氏)。

 新築でもリノベーションでも変わらず、スマートスピーカーやスマートライト、ロボット掃除機を組み合わせたり、スマートリモコンを必要な家電に自由につなげて、あるいは連携させて、それぞれの家庭に合わせてスマートホームをつくり上げられる。スマート家電はネットワークにつながっているため、常にアップデートされることで便利に進化するのも魅力の一つ。時代に合う住宅を企画・提案するなら、このスマートホームパッケージも一緒に紹介するとよさそうだ。

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