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DX推進する方改革新時代

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オンラインとオフライン、双方の強みで研修効果を上げる

キーワードは「ブレンディッドラーニング」

社員教育で効果的な研修を行うためには、オンラインとオフラインの両方でハイブリッドな研修を行う「ブレンディッドラーニング」がキーポイントとなる。manebiの山下氏は、ブレンディッドラーニングで研修効果を出す方法や仕組みについて解説した。

ブレンディッドラーニングと3つの考え方

manebi インサイドセールス課 リーダー 山下 俊平 氏

manebi

インサイドセールス課
リーダー

山下 俊平

 ラーニングエクスペリエンスプラットフォーム「playse.(プレース)」を提供するmanebiの山下氏は、リモートワークの普及でオンライン研修の導入が急速に進み、オンラインのメリットやデメリットが見え始めてきていると説明する。オンライン研修は会場手配やテキスト印刷などのコストを抑え、場所を問わず多くの人に参加してもらえる一方で、対面の方が受講者の反応がわかり、ワークショップやディスカッションがやりやすいというのだ。これに対して山下氏は、オンラインだけ、オフラインだけと切り分けて考えるのではなく、オンラインとオフラインを組み合わせた学習形態である「ブレンディッドラーニング」で双方の強みを生かした研修を組み立てていくことが重要だと説く。

 ブレンディッドラーニングには、「ラーニングピラミッド」「反転学習」「Learning Experience Design」という3つのキーワードがあると山下氏は話を続ける。「ラーニングピラミッド」は、知識を効率的に身に付けられるかを具体的な数字で表す学習定着率を示したもので、ラーニングピラミッドの考え方を使って学習定着率の低い受動的な学習はeラーニングで行い、ディスカッションやロールプレーイングなどの学習定着率の高い能動的な学習は集合研修やオフライン研修で行ってブレンディッドラーニングを組み合わせることができるという。

ラーニングピラミッド

ラーニングピラミッド

ラーニングピラミッドで学習定着率を見ることでオンラインとオフライン双方の強みが見えてくる

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 「反転学習」は、従来の授業形態を反転させたもので、教室で集合研修を行ってから自宅で演習するのではなく、自宅でeラーニングで学習してから教室で集合研修するという考え方だ。身に付けるスキルの特性に合わせて研修を使い分けることが重要で、知識が見に付けばよいテクニカルスキルや理論をeラーニングで学習し、問題解決力や応用力を身に付けるコンセプチュアルスキルはオンライン集合研修やオンラインワークショップで、企業理念浸透やチームビルディングは対面研修で行っていく。

 「Learning Experience Design」は、事前知識、研修、事後課題、挑戦・実践、自己学習の5つのステップを繰り返して学習者側の視点を踏まえた学習設計を行うことで、研修の効果を上げるという考え方である。

研修の課題を解決する方法とは?

 研修には、効果が分からない、受講者の意識が低い、人事や教育担当者のリソース不足といった課題があると山下氏は話を続ける。研修で効果を上げるためには、知識を定着させるための再学習が重要だ。前述の「Learning Experience Design」の5つのステップの「4.挑戦・実践」と「5.自己学習」の間に「フォローアップ研修」というステップを加えることで、知識が定着しやすくなる。フォローアップ研修は、オフラインではなく、オンライン講座やeラーニングを活用することができ、研修で学んだことを振り返り、現場で実践できたかどうかや、今後の活用について確認していくことができる。

 また、受講者の意識が低いという課題については、ビジネスパーソンにおいて自分の意思で、仕事にかかわる知識や技術の向上のための取り組みを行う習慣がある人は、全体の33.1%しかいないという前提を押さえることが重要と山下氏は述べた。そのため、研修に対する意欲を上げるためには、受講者に任せるのではなく、上司のフォローが必要だと説明する。上司から研修に出るように言われることで、研修に対する心構えが変化し、研修の事前に「なぜ学習してほしいと思っているか」などの受講する意味を説明することで学習への意欲を上げることができるようになる。

 人事や教育担当者のリソース不足という課題に対しては、対象者によって研修講座を使い分けてリソースコストを最適化することが重要だ。例えば、研修の一部をeラーニングツールに任せてしまえばスケジュール調整や講師の確保といった手間を省くことができ、浮いた時間をオンライン研修の準備や他の業務に使うことができる。山下氏は、どの研修でeラーニングツールを活用すればよいかなどに悩むのであれば、ぜひ相談してほしいと話す。

 また、山下氏はここまでのまとめとしてブレンディッドラーニングという考え方で研修効果を上げられること、研修効果を上げるには受講者の意識付け、フォローアップ研修、研修効果の使い分けが重要であることを示し、企業の研修担当者は兼務の場合も多く、リソース不足や効果測定に課題がある企業が多いと話している。

eラーニングツールの選び方

 manebiが提供するplayse.には、様々なジャンルの教材が1000コース、3000レッスンのコンテンツが用意されているが、山下氏はeラーニングツールを選ぶ際には教材の数だけでなく、コンテンツの更新頻度も確認してほしいと話す。コンテンツが更新されなければ、受講者が飽きてしまう可能性もあり、情報が古くなってしまうこともあるからだ。playse.では、1カ月に1回コンテンツの更新が行われているという。

 また、eラーニングだけでなく、オンライン研修サービスが提供されていることもplayse.の特徴の1つで、マネジメント研修、経営企画研修、ビジネススキル研修、接客研修、ワークショップ研修、メンタルスキル研修などが用意されており、要望に合わせて内容のカスタマイズが可能となっている。

playse.のeラーニングコンテンツ

playse.のeラーニングコンテンツ

1000コース、3000レッスンのeラーニング教材を持つmanebiのplayse.

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 最後に山下氏は、「eラーニングを導入しても、運用が難しくて失敗する企業は多いものです。成果を出すためには適切なステップで利用する必要があるため、プロに相談しながら自社に合った方法で活用しましょう。ブレンディッドラーニングについてどうやればよいかわからないなど、ご相談などがあればお気軽にお問い合わせください」と話し、講演を終えた。

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