組織や業務、人材のマネジメントをいかに改革、改善するかは、多くの企業にとって切実な課題だ。これに対して、データに基づく解決アプローチを提唱しているのがQaseeである。
マネージャーは、メンバーやプロジェクトの状況などを、報告書の形で受け取って把握するのが一般的だ。ただ、報告書の書き方や表現力、マネージャーの理解力など、そこには人的な要素が大きく介在してしまう。「データに基づく改善活動や組織マネジメントを目指す。それがQaseeの考え方です」とQaseeの村岡聡氏は説明する。
客観的なデータでセルフマネジメントと
業務改善、DX推進をサポート
Qaseeは3つの領域で組織マネジメントに寄与する。1つ目が、セルフマネジメント。ユーザーは自分の働き方を定量的に把握するとともに、チームや社内、Qaseeユーザーの平均値との比較もできる。「例えば効率性が平均以下だったとすれば、その理由を深掘りして示せます」と村岡氏は話す。
2つ目が、オペレーションエクセレンス。各業務の生産性などを社内の他チームや、他のQaseeユーザー企業と比較できる。自分たちのチームの状況を広い視野から認識することで、改善点が見えてくる。例えば、メンバーとマネージャーとのミーティングでは、同じ認識に基づいて対話ができる。建設的なコミュニケーションが促進されるだろう。マネージャーと他部門との間でも同様だ。
3つ目が、DXの推進。QaseeによってDXを実現するための分析項目が提供され、アナログ業務を特定するとともに、業務のボトルネックも可視化される。さらに、業務システムの活用度も数値化される。「例えば、先月導入したシステムがどの程度定着しているか。現状を正確に把握した上で、必要なテコ入れ策につなげられます」(村岡氏)
目標が達成できれば、次の目標設定が求められる。こうした改善サイクルにQaseeは伴走し続けている。