2022年1月、NTTドコモは“あなたと未来を協創するイベント”と銘打った「docomo Open House'22」を開催した。数々の驚きと感動が詰まった最新テクノロジーの展示会を、現地の体験を交えてレポートする。

「ともにやれば叶う。」を実現するNTTドコモの多彩な取り組み

 2022年1月17~19日の3日間、NTTドコモの研究開発や最新技術を活用した多彩な取り組みを紹介する「docomo Open House'22」が開催された。今年は「ともにやれば叶う。」をテーマに掲げ、230を超える展示を披露。コロナ禍の影響で基本はオンライン展示となったが、報道陣などに向けたオフラインのリアル展示も東京ビッグサイトで実施された。

ナビゲーターを務めた宮越愛恵さん

 今回は、展示内容を12のカテゴリーで分類。いままさに注目を集めているXRやAI、通信インフラの次の世代を想定したIOWN・5G Evolution & 6Gを筆頭に、スマートシティや教育・メディア・エンタメ、働き方改革、スタートアップといった分野を網羅した。

 XRエリアには、NTTドコモが開発したバーチャルな試着を実現する「3D Dress-up システム」が展示された。体験者がモニターの前に立つと、鏡のように映し出されたモニター内の被写体(=体験者)に対して、選んだ衣装をARで映し出すことができる。しかも、体形やポーズに合わせてリアルタイムでフィットさせることができるため、「実際にその衣装を着ているかのような体験ができる」という点が特徴だ。

 また、スタジオを取り囲む数十台のカメラで衣装を撮影することで、実在する衣装を精巧な衣装3Dモデルとして作成することも可能。ARでのバーチャル試着だけにとどまらず、アバターでの試着やECサイトにおける自由視点での閲覧などにも、その用途を広げていきたい考えだ。

体形に合わせて衣装が変形するのはもちろん、後ろを向けば後ろ姿もチェックできる。違和感のないフィット感やスピーディーかつ滑らかな動きに、宮越さんも感心していた

体形に合わせて衣装が変形するのはもちろん、後ろを向けば後ろ姿もチェックできる。違和感のないフィット感やスピーディーかつ滑らかな動きに、宮越さんも感心していた

 NTTドコモの取り組みとしてはほかにも、乃村工藝社の協業から生まれた「つながるビストロ」が展示されていた。つながるビストロは、離れた場所にいる人と、まるで目の前にいるかのような感覚で会話ができるコミュニケーションツールだ。相手を目の前のスクリーンに等身大サイズで投影するプロジェクターや、話している方向から音が聞こえてくる音響システムなどを取り入れることで、テーブルで対面しながら話しているかのような自然な会話を実現する。

 また、よりリアルな会話を実現するために「目線が合わせられる」「全身の動きが見える」「相手の手元が見える」「クロストークができる」といった機能も搭載。横にあるサブモニターに同じ景色を映すことで共通の話題を提供できるほか、バーチャル背景を使って同じ空間にいるような雰囲気を作り出すことも可能だ。

従来のオンライン会議や商談とは異なり、かなりリアルなコミュニケーションを体感できるのがメリット。ビジネスシーンでの利用はもちろん、家族や友人とのプライベートシーン、病院や老人ホームといった医療・介護シーンなどでの活用も期待される

 

従来のオンライン会議や商談とは異なり、かなりリアルなコミュニケーションを体感できるのがメリット。ビジネスシーンでの利用はもちろん、家族や友人とのプライベートシーン、病院や老人ホームといった医療・介護シーンなどでの活用も期待される

 教育・メディア・エンタメのエリアでは、NTTドコモが開発した「羽根のないドローン」が披露された。プロペラを使わずに超音波振動を活用して空中を移動する仕組みを採用。本体はヘリウムガスが充填された風船の浮力によって浮遊することから、飛行船に近いドローンと言える。

 そもそも、従来のドローンはプロペラや羽ばたき翼などの機構が、人や物に衝突した際に怪我や破損につながる危険性があった。しかしこの羽根のないドローンは、微小な超音波振動モジュールで飛行するため、従来のドローンよりも安全性が極めて高い点が大きなメリットとなる。これにより、従来のドローンでは難しかった、イベント会場やコンサートホールなど屋内有人環境でのドローン活用を目指す。

安全性に加えて、騒音がほとんどない点も大きなメリットの1つ。LEDライトを使って風船をさまざまなカラーに光らせることで、イベント会場での演出などにも活用できる

 今回のレポートは、前後編での紹介となる。後編ではNTTドコモ・ベンチャーズが出資・支援する若きスタートアップたちに連続取材。魅力あふれるサービスやソリューショの内容をお届けする。

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