サイバーリーズンは、こうした3つのポイントをカバーし、最新脅威に対抗する効果的な対策として、徹底した「対処優先型」のプラットフォームと、多彩なソリューションを提供している(図1)。
まず、最初の侵入を防ぐのが、次世代アンチウイルス「Cybereason Endpoint Prevention」だ。これは、シグネチャと機械学習によって既知・未知の攻撃をブロックするだけでなく、ファイルレス攻撃やランサムウエアに特化した専用防御層を持つソリューション。特に注目したいのは、ランサムウエアを阻止するために独自の「アンチランサムウエア機能」を採用している点だ(図2)。
「おとり技術、行動(振る舞い)分析、機械学習、脅威インテリジェンスを組み合わせ、重要なファイルが暗号化される前に検知・阻止することが可能です。実際、ウクライナ侵攻時に使用されたWhisperGate(ワイパー)も防ぐことができました」と菊川氏は説明する。
一方、次世代アンチウイルスをすり抜けてしまう攻撃もわずかながら存在する。そのために有効なのが、侵入前提の対策を支援する「Cybereason EDR」だ。これは、サイバー攻撃の兆候を、複数端末の相関解析や振る舞い分析などで洗い出し、進行する攻撃を直感的に可視化する画面を提供するもの。これにより瞬時に高度な調査を行い、ダメージの発生を最小化することが可能だ。
さらに、EDRを監視するマネージドサービスである「Cybereason MDR」もある。サイバーリーズンの高度なスキルを持つ専門家が、顧客に代わって24時間365日、顧客環境をプロアクティブに監視する。緊急性が高いと判断された場合は抑止制御を実施し、サイバー脅威への即時対処を支援する。このため、セキュリティ人材を自社で確保しなくても、高いレベルのセキュリティ対策を実現できるようになるという。
こうした多彩な機能や効果が評価され、サイバーリーズンのEDRは3年連続で国内シェアNo.1
※1を獲得。EPPやMDRの分野でも複数年連続でシェアNo.1
※2を獲得するなど、不動の地位を確立している。「防御から検知、対応、復旧までのEDRソリューションを1つのエージェントで網羅できる点や、攻撃の全体像をリアルヤイムに可視化できること。さらにはワンクリックで攻撃された複数台の端末を遠隔から一度に対応できる機能など、技術面における優位性が高い評価をいただいています」と菊川氏は話す。
また、日本の顧客企業に寄り添った製品や体制作りを積極的に展開している点も評価を押し上げている。「私たち日本法人は、監視サービスや攻撃発生時の対応だけではなく、普段の運用にかかわる相談窓口も提供しています。万が一問題が起きた場合には、インシデント対応のサービスによって迅速な調査や復旧作業もサポート。さらに感染の予防から問題が起きたときの復旧まであらゆるサービスをワンストップで提供する体制を整えています」と菊川氏は語る。
攻撃者はセキュリティの死角を熟知しており、あらゆるポイントにおいて些細な脆弱性やミスを突いて攻撃してくる。もはや、従来の対策だけで阻止するのには限界が見えている。サイバーリーズンが提唱する徹底した「対処優先型」のセキュリティ対策は、企業の安全を守るスタンダードとなっていくかもしれない。
- ※1 出典:
- 株式会社富士キメラ総研、2021年9月29日発行「2020~2021 ネットワークセキュリティビジネス調査総覧《市場編》」2019~2020年度実績
株式会社ミック経済研究所「外部脅威対策ソリューション市場の現状と将来展望 2021年度【サイバーセキュリティソリューション市場17版目】」
- ※2 出典:
- IDC Japan株式会社、2021年12月発行「国内標的型サイバー攻撃対策ソリューション市場シェア、2020年:マネージドセキュリティサービスの進展」
デロイト トーマツミック経済研究所株式会社「外部脅威対策ソリューション市場の現状と将来展望 2021年度 サイバーセキュリティソリューション市場17版目」
株式会社アイ・ティ・アール、2021年5月発行、「ITR Market View:エンドポイント/無害化/Web分離/CASB/CSPM/SOAR市場2021」
株式会社アイ・ティ・アール、2021年12月発行、「ITR Market View:エンドポイント・セキュリティ対策型/情報漏洩対策型SOCサービス市場2021」