生成AIはWeb上の膨大なデータを学習したクラウド上のLLMを活用してタスクを処理するが、生成AIの活用期待が広がるにつれて、インターネットから切り離されたローカルPCによる利用ニーズが高まっている。例えば、ネット経由で画像認識/生成するには時間がかかる。同時通訳では遅延がコミュニケーションに影響する。つまり、生成AIにも低レーテンシーが求められるようになっている。また、個人情報や機密情報はセキュリティー上のリスクからネットを経由してクラウドに上げることは避けたい。ニッチな業界や専門的な研究分野は、クラウド上のLLMも学習していないため、自分達だけが持っている機密データをセキュアにローカルで学習させて活用したいというニーズがある。
そこで登場したのが、ローカルでAIを活用するための高いパフォーマンスを備えたCopilot+ PCである。Copilot+ PCには通常のWindows 11 PCにはないAIを使ったいくつかのアプリや機能が搭載されており、セミナーではその機能も紹介された。
その1つが画像生成アプリの「Cocreator」だ。これは、作図したいイメージをプロンプトとして入力するとリアルタイムで様々なバリエーションの画像を生成する機能。指示してから画像生成されるまでの時間が早く、次々に画像を生成・修正ができる。Windows Studio Effectsを使えば、オンライン会議などの最中に会議アプリに依存することなく、原稿を読むユーザーの視線を補正してアイコンタクトを維持したり、動いてもカメラが追随して常に中央にいるように調整したりしてくれる。
次に紹介された「ライブキャプション」は同じく会議アプリに依存せずに、日本語を含む44の言語をリアルタイムで英語に翻訳してテキスト表示する機能だ。現在は日本語への翻訳はできないが、将来的には可能になる見込みであり、海外とお互いに母国語で話して会議をすることも可能になる。いずれもクラウドではなく手元のPC内でAI処理が実行されるので、遅延のストレスを感じずに使えるのがメリットだ。
セミナーの最後にはWindows 11 PCやCopilot+ PCで自由にCopilotを試せる時間も設けられ、参加者がデル・テクノロジーズのスタッフに熱心に質問をする姿も見られた。受講後のアンケートでは、
「AIが難しいものではないということが理解できました」
「実際に触ってみることで、思っていた以上に操作が簡単で分かりやすいものだと感じました。資料作成のスピードにも驚きました」
「普段使用するツールにAIがアシスタントしてくれると、かなり業務効率が上がることを実感し、かつ自分では気付きにくい点もしっかり訂正してもらえるなど、社員への活用もスムーズに導入できそうに思いました」
といった声が寄せられ、実務にCopilotをどう活用できるのか、多くの参加者が具体的なイメージを描けたことが分かる。