チャンスを最大限に生かすPCの選択法とは

Windows 11への移行は

働く環境を刷新する

絶好の機会

Windows 10のサポート終了が来年に迫り、待ったなしとなったWindows 11への移行。そのメリットを最大限に引き出すため、これを機にPCを刷新しようと考えている企業も多いはずだ。ここで大きなポイントとなるのが「多様化した働き方に合わせた最適なPCをどう選ぶか」である。この選択が、働く環境の快適性や業務の生産性、さらには社員のモチベーションにもつながるからだ。このようなニーズに対して、様々な製品・サービスを提供しているのがデル・テクノロジーズである。ここでは同社の取り組みを見ながら、最適なPC選びについて考えてみたい。

いよいよ本格化してきたWindows 11への移行

デル・テクノロジーズ株式会社
マーケティング統括本部
クライアント製品 ブランドマーケティング
部長
佐々木 邦彦氏

Microsoft Windows 11が2021年10月にリリースされてから、既に3年が経過した。2015年にリリースされたWindows 10のサポート終了も、2025年10月と目前に迫っている。まだWindows 11への移行が進んでいない企業や組織も「そろそろ本格的に取り組まなければ」と考えているはずだ。

Windows 11への移行が必要なのは、何もWindows 10のサポート切れが迫っているからだけではない。Windows 11には新機能の搭載や処理効率の向上、昨今のサイバー攻撃に対応するためのセキュリティー強化、ユーザーインタフェースの改善など、様々なメリットがある。またマイクロソフトの生成AIであるCopilotが標準搭載されており、業務効率を飛躍的に高められることも大きな魅力だ。

もちろんWindows 11のポテンシャルを最大限に引き出すには、PCのハードウエアも最新のものが求められる。例えば、生成AIで業務効率化を最大限に図りたいなら、最近登場した「Copilot+ PC」も有効な選択肢の1つ。業務現場でどのようなPCを使っているのかは、Z世代のモチベーションを大きく左右する要因にもなるからだ。

「実際に最近では、PCの需要が伸びています。2024年7~9月の法人市場の状況は、前年同期比で30%以上の増加になっています。Windows 11への移行が本格化し、それに伴い新規PCを導入する企業が増えているのだと実感しています」とデル・テクノロジーズの佐々木 邦彦氏は語る。

ただし、新たなPCを導入する際には、どのようなモデルが自社に適切なのか、悩んでしまうケースも少なくない。多様化する従業員のワークスタイルに最適なモデルを選ぶのは、決して簡単ではないからだ。

このような課題に対し、PC市場で世界トップクラスのシェアを持つデル・テクノロジーズでは、様々な取り組みを行っている。幅広いポートフォリオのPC製品を提供するだけではなく、利用環境に合わせた周辺機器や、各種サービスを提供しているのだ。

オーダーしてすぐに届く「在庫即納モデル」

同社の取り組みでまず注目したいのが、Windows 11への移行をすぐに行いたい顧客向けに、短納期の「在庫即納モデル」を用意している点だ。

カスタマイズ構成は国外の工場でPCをつくり、それを船便で送るため、納品まで2週間程度かかる。これに対して国内在庫を納品する「即納モデル」は、早ければ即日出荷され都内であれば翌日にPCが届く

「デル・テクノロジーズといえば、お客様に構成パーツを選んでいただきご注文を受けてから生産を行うBTO(Build To Order)や、お客様がきめ細かく指定した仕様に合わせて生産するCTO(Configure To Order)に強みがあります。ただし、これ以外でも売れ筋モデルを事前に用意し、『即納モデル』として在庫を用意しています」と佐々木氏は言う。

即納モデルを注文した場合には、昼12時までに入金が確認できれば、その日のうちに出荷。そして都内近郊であれば、翌日に到着するという。

「通常のフルカスタマイズの場合には、お客様のオーダーが国外の工場に行き、そこでつくってから船便で日本に届けられるため、納品まで2週間程度かかります。これと比べるとかなり短納期であり、決算直前の駆け込み購入にも対応できます。またBTO/CTOに比べて価格が抑えられていることも、即納モデルの魅力の1つです」(佐々木氏)

もちろんそれぞれの社員に最適なモデルを提供したいなら、モデルの選定を的確に行う必要がある。デル・テクノロジーズはこのような要望にも対応している。それが2024年3月に大手町本社に開設された「Client Solutions & AI Lab」というスペースだ。ここでは様々な利用シーンに合わせたPCや周辺機器の組み合わせを、実際に体験することが可能だ。

5つの部屋で実際の利用シーンを体験可能

「現在、Client Solutions & AI Labでは、大きく5つの利用シーンを再現したお部屋をご用意しています」と話すのは、デル・テクノロジーズ マーケティングの吉田 将信氏。その中でまず注目したいのが、外出先やカフェ、出張先のホテル、リモートオフィスを再現した「Cafe」である。

デル・テクノロジーズ株式会社
マーケティング統括本部
クライアント製品 ブランドマーケティング
シニア・アドバイザー
吉田 将信氏

「ここにはキーボード脱着可能な2in1 PCである『Dell Latitude 7350 Detachable』 や持ち運び可能なモバイルモニターである『Dell P1424H』が置かれています。狭いテーブルしかない場合はタブレットとしてPCを使用し、広いテーブルが確保できればキーボードを接続したり、モバイルモニターをつないで2画面で作業したりすることも可能です。これなら外出先でも生産性を落とすことなく業務を遂行できます」(吉田氏)

またDell Latitude 7350 Detachableには、一般的なPCにはないユニークな機能も備わっている。それが、必要なときにカメラやマイクなどのアイコンが表示される「コラボレーションタッチパッド」だ。これらのアイコンはオンライン会議アプリを起動すると表示され、アイコンをタッチすることで、カメラやマイクのオン/オフ、画面共有、チャットなどを、マウス操作を行うことなく即座に行えるのだ。

ほかの人もいる場所でPCを開く場合には「覗き見」も気になるが、これをIRカメラで検知し、画面に自動的にシェーディングをかけて見えなくする機能も装備している。なおこれらの機能は、AIを搭載したユーティリティソフトDell Optimizerで実現しているという。

外出先でオンライン会議に参加する場合には、周辺の雑音・騒音も気になるところだ。この問題を解決するためデル・テクノロジーズは、自社開発のノイズキャンセリング機能付きヘッドセットも提供している。ここで興味深いのが、周囲の騒音が「自分に聞こえない」アクティブノイズキャンセリングだけではなく、周囲の騒音が「相手に聞こえない」AIノイズキャンセリングも実装していることだ。そのため自分も相手も騒音に影響されることなく、会議に没入できる。なおこのヘッドセットは「Phone」と呼ばれる部屋で体験可能だ。

より多くの人に体験してもらうための取り組みも

在宅ワークの環境を再現した「Home」という部屋では、持ち運びに特化した超軽量PCである「Dell Latitude 7350/7450 Ultralight」や、これと接続できる大型モニターなどを設置。複数のモニターを同時に使うことで、生産性を高められるようになっている。PCとモニターとの接続は、USB Type-Cケーブル1本でOK。モニターアームも用意されており、机の上を広々と使うことができる。なおモニターアームは、モニターの高さや角度を調整しやすいだけではなく、机に固定されているため地震発生の際にも安全だという。

またカメラを使ったオンライン会議では、自分の姿を最適な大きさで映してくれる「オートフレーミング」や、資料などを見るために目線が下がった際に目線補正をしてくれる機能も利用可能。これらもAIによって実現されている。

オフィスを再現した「Office」という部屋には、ノート型ワークステーション「Dell Precision」と、38インチの曲面大型モニター「Dell U3824 DW」、コラボレーションタッチパッドを備えた外部キーボードを設置。また、「Dell OptiFlex SFF(スモールフォームファクター)」という小型デスクトップPCも用意し、1台のPCをマルチモニター化するだけではなく、複数PCによるモニター共有の様子も見ることができる。

このほかにも、近年一般企業でもニーズが高まっている動画編集・配信のための「Studio」という部屋も用意。このように様々な利用シーンを、実際の機器を触りながら体験できるのだ。

「ただし、このラボにお迎えできるお客様の数は限られているため、この施設に訪れる人は、IT部門の方が中心になっています。そこで、より多くの方に新しいPC環境を体験していただくために、ほかの取り組みも行っています。その1つが『Dell Technologies Festa』です」(佐々木氏)

Webから申し込める「トライアルプログラム」

Dell Technologies Festaは、顧客やパートナーからの要望に応じて、指定された場所(顧客企業の会議室など)にデル・テクノロジーズの機材を持ち込み、実際に触って体験してもらうというイベントのこと。これならIT部門などの限られた人だけではなく、幅広い人に体験してもらえる。

また、デル・テクノロジーズとの直接的なコンタクトポイントがない場合には、Webページから申し込める「トライアルプログラム」も利用できるようにしているという。

5Gに対応したSIM付きモデルを、2週間無償で貸し出してくれる

「これはKDDIと共同で行っているプログラムで、5Gに対応したSIM付きモデルを2週間お貸し出ししています。用意しているのは、Client Solutions & AI Labにも設置している『Dell Latitude 7350 Ultralight』と『Dell Latitude 7350 Detachable』です」*(吉田氏)

* プログラム申込締切は2024年12月20日予定

さらに、デル・テクノロジーズでは、モデル選定に関する各種アドバイスや、導入支援、Copilot+ PCの活用支援といった、コンサルティングサービスも提供。このサービス自体は有償になるが、ある程度の規模のPC購入を前提にした場合は、一部が無償になるという。

なおこのコンサルティングサービスでは、Microsoft AutopilotによるPC展開のPoCサービスも行っている。デル・テクノロジーズ製品の導入ではMicrosoft Autopilotを活用することで、極めて効率的なPC展開が可能になる。それが「Dell Provisioning for Windows Autopilot」だ。

Autopilotを活用すれば新規PCの展開も容易

「従来の新規PCの展開では、ソフトウエア構成のひな型(マスターイメージ)を事前に作成し、それをキッティング段階で各PCに実装するのが一般的でした。しかし最近では当社の製品を購入する際に、Dell Provisioning for Windows Autopilotを活用してソフトウエアイメージを展開するケースが増えています」と佐々木氏は話す。その具体的なイメージを示したのが下の図3だ。

デル・テクノロジーズのアカウント営業から送られてくるデバイスIDを登録し、デバイスにプロファイルを割り当てることで、各PCのプロファイルが自動的に適用される。なおデバイスIDをCSVファイルでIT管理者に送付する方法のほか、OEM APIでデル・テクノロジーズの生産工場からデバイスIDを自動登録する方法もある

ユーザーがPCを購入すると、汎用イメージでPCを生産するとともに、デル・テクノロジーズのアカウント営業がデバイスIDを抽出したCSVを、ユーザー企業のIT管理者に送付。IT管理者はこのデバイスIDをクラウドに登録し、デバイスにプロファイルを割り当てる。出荷されたPCを受け取ったユーザーは、箱を開けてAzure ADにログインするだけで、割り当てられたプロファイルが適用され、必要なソフトウエアがダウンロード・インストールされる。

「これなら大規模なキッティングが必要になった場合でも、IT管理者の負担を抑えられます。またリモートワークを行っている社員にPCを配布する場合でも、デル・テクノロジーズから直接社員の自宅に納品できます。この方法でIT部門の手間を削減したケースも数多くあります。例えば、Webメディアを中心にゴルフ関連サービスを展開するゴルフダイジェスト・オンライン様では、600台に上る全社PCリプレースをわずか3人の担当者で実施、導入後もIT部門の業務工数を年間1142時間削減できる見込みです」と吉田氏は話す。

以上、新規PCの検討から選定、調達、展開に至るまでの、デル・テクノロジーズの取り組みについて紹介してきた。このようなサービスをうまく活用すれば、各社員の働き方に最適なPCの選択やWindows 11への移行も、より戦略的に進めていくことが可能になるだろう。

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