DIGITAL Foresight 2024 Summer 2nd Season

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  • マイグレーション/仮想化インフラ刷新|ヴィーム・ソフトウェア/日本マイクロソフト

業界の構造変化や新技術に対応する
仮想インフラ刷新のアプローチとは

サーバー仮想化ソフトの大手ベンダーにおけるプロダクト提供方針が変わり、ライセンス料の値上げが発表された。それを受けて、多くの企業が仮想化インフラの刷新を俎上にのせる検討を開始している。ただし、インフラの移行をめぐっては、配慮すべき点も大きく、なかなか一筋縄ではいかないというのが実情だ。そこで重要な視点となるのが、その取り組みをAI活用など新たな要請に応えるためのシステム整備に向けた好機だと捉えることだ。(聞き手:日経BP 総合研究所 主席研究員 小林暢子)

仮想インフラの移行に横たわる
複雑な要件にいかに対応するか

ヴィーム・ソフトウェア株式会社
システムエンジニアリング本部
シニアソリューションスペシャリスト
熊澤 崇全 氏

小林 大手仮想化ソフトベンダーによるライセンス料の大幅な値上げの発表を背景に、仮想化インフラの刷新を検討する企業が増えています。そのあたりの状況をどのように見ていますか。

熊澤 当社にも、多くのお客様からの問い合わせが寄せられています。おっしゃるようなコスト面の理由を1つの契機として、ビジネス環境が引き続き大きく変化し、DXの加速が求められています。その中で、ネットワーク速度の向上を図りたい、あるいはシステムに実装されるビジネスロジックが複雑化、肥大化している状況に対応したいなど、これまでやれなかったことを実現したいということで仮想化インフラの刷新を検討されるケースも多いです。

小林 そうした意味では、例えば生成AIの活用が進んでいるといったことも、インフラの刷新を目指すうえでの重要な要因の1つとなっているといえそうですね。

窪田 そうですね。生成AIというと、おそらく皆さんの頭には、ChatGPTがまっ先に浮かんでくるかと思います。その背後にある大規模言語モデル(LLM)の処理は、膨大な数のGPUサーバーの稼働により支えられています。そうしたサーバーはもちろん非常に高額なもので、数百台、数千台という規模で一般企業が調達し、自前で環境を用意するというのは現実的ではありません。例えば、当社のMicrosoft Azureであれば、クラウドサービス側で多数のGPUサーバーを用意できます。お客様の生成AIの活用ニーズに応えられる環境を整えているわけです。

小林 そうすると、インフラの移行先として想定すべきは、やはりパブリッククラウドというのが基本的な考え方になるわけですね。とはいえ、クラウドへの移行にあたっては、さまざまな考慮すべき点もあるかと思います。

熊澤 おっしゃる通りです。例えば、移行に伴うダウンタイムを最小にしなければならないとか、もちろん既存インフラで担保されている冗長性や可用性が損なわれたりするようなことがあってもいけません。特に保持しているデータが新たな環境で適切に使えないということになれば、それはコンプライアンスにもかかわる問題にもつながります。そうした意味では、さながら「会社を引っ越しする」というくらいの心づもりで、明確な戦略や方針を固めて取り組みを進めていく必要があるでしょう。

窪田 マイクロソフトでは、「Azure向けのMicrosoft Cloud 導入フレームワーク」を公開しています。これは理論的に考えて作ったというものではなく、あくまでも具体的な過去の事例などから導き出された実践的な知見に基づいて、ベストプラクティスといえるものを提示しています。最初の「戦略」というステップでは、そもそもなぜ移行するのか、その目標やKPIを明確に設定して進めていくべき旨を述べています。さらに、具体的にどういう資産を、どういう体制で、どのように移行していくのかを適切に計画し、それに向けた準備を進めて、実際に移行を進めていくといった各フェーズにおける取り組みのポイントを明らかにしています。

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仮想化インフラを移行する上での注意点
重要なのはそもそもの移行の目標やKPIを明確に設定したうえで、移行後の運用をしっかりと見据えて、どういう資産を、どういう体制で、どのように移行していくのか計画し、それに向けた準備を適切に進めて、着実に作業を進めていくことだ

バックアップソリューションによる
シンプルかつ安全な移行方法を提案

日本マイクロソフト株式会社
クラウド&AIソリューション事業本部
インテリジェントクラウド統括本部
Azure営業第二本部長
窪田 正典 氏

小林 一方、ヴィーム・ソフトウェアでは、そうしたAzureによるインフラ刷新に伴う移行のための最適なソリューションを提供されているということですね。

熊澤 はい。Azureへのマイグレーションにあたっては、当社のバックアップソリューションをお使いいただくことで、効率的にデータを移行していただけます。概要としては、Azure Blob Storageに既存環境の必要な物理マシン、仮想マシンのデータをバックアップして、Azureのコンピュータノードへとリストアするという極めてシンプルな方法で、安全で高速に移行を完了させることができます。

窪田 ヴィーム・ソフトウェア様のバックアップソリューションは、Azureの環境とは非常に相性がよく、例えばAzureのサービスの一部であるAzure SQL DatabaseやAzure Cosmos DBといったPaaS環境、あるいはMicrosoft 365のバックアップをとることも可能です。移行後のシステムのモダナイズという観点で捉えても、導入のメリットは非常に大きいものだと考えています。

※講演の一部をOn-Demand形式で視聴いただけます。

プロジェクトを失敗させないための
アプローチとはどのようなものか

小林 一方で、仮に移行が失敗してしまうようなことがあれば、それこそビジネスへのインパクトが大きく、そうしたリスクを懸念するユーザーもあるかと思いますが。

窪田 そうした事態に陥る最大の原因といえるのが、そもそも目標設定のところで失敗しているというケースが圧倒的に多いものと考えます。例えば、先ほどお伝えした当社のクラウド導入フレームワークには、ベストプラクティスだけではなく、うまくいかない例、つまりアンチパターンについても列挙して詳述していますので、ぜひ参考にしていただければと思います。

熊澤 また、移行プロジェクトに失敗した企業と同じ轍を踏まないためにも、ぜひ我々のような、この領域のプロフェッショナルにご相談いただくことを強くおすすめします。

小林 業界の構造変化、さらには生成AI活用といった大きな波を見据えたとき、現行の仮想インフラをいかに刷新していくかは、企業にとって重要なテーマです。ハードルは決して低くはないものの、むしろチャンスと捉えて積極的に取り組んでいくことが重要だといえますね。

ヴィーム・ソフトウェア株式会社

https://www.veeam.com/jp


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