―大阪を中心とした関西圏、名古屋を中心とした東海圏は、JSOLのビジネスにおいてどのような位置付けにあるのでしょうか。
真田当社の前身である日本情報サービスは住友銀行から分離・独立した企業であり、歴史的に大阪と深い関わりを持っています。設立当初からのお客様も多く、それが現在の大阪エリアのビジネス基盤になっています。名古屋に関しては、製造業向けサービスを横展開していく中で、名古屋近隣の自動車産業のお客様とのお付き合いが増えていきました。そこを軸にビジネスを拡大させています。
株式会社JSOL
法人ビジネスイノベーション事業本部
エンタープライズビジネス第五部 第二課
課長
真田 浩二朗氏
一般的なITベンダーの場合、商圏は東京エリアが中心で、ほかの地域はサブ的な位置付けであるケースが多いと思います。しかし当社は、東京と大阪・名古屋が共に重要な役目を果たしながら、両輪でビジネスを展開している点が特徴です(図1)。
図1 JSOL法人ビジネスイノベーション事業本部が扱うソリューション領域
全拠点(東京・大阪・名古屋)にて、様々な業界・業務・ソリューションのノウハウを活用し、大規模/先進的なプロジェクトを推進している
―主に大阪、名古屋エリアの、最近の顧客ニーズはどのようなものですか。
小山例えばデータ分析の領域では、過去データの分析・活用に関するご要望から、新たな付加価値の創出へとニーズが変化しています。世間一般的には「バックミラーだけ見ていても運転はできない」といわれています。当社のお客様も、データをどう未来予測に生かすかということに、明らかに意識が向いています。
私が主に担当するSAPソリューションの世界でも、基幹業務の効率化に+αの提案が求められるようになっています。SAPのアップデートに合わせてどんな新しいことができるか、お客様提案に当たっては常に試行錯誤を続けています。
真田私は主にServiceNowを担当していますが、同様の印象を持っています。標準機能を使って社内の業務効率化、デジタル化を進めるお客様がいる一方で、開発基盤としての機能を活用した提案に興味を持つお客様も増えています。具体的には、組織/システム横断型のワークフローの実現、業務自動化の推進、データの集約によるガバナンス強化などがその例です。また、導入済みのSAPと組み合わせた業務全体のシステム化へのニーズも増えています。
株式会社JSOL
法人ビジネスイノベーション事業本部
エンタープライズビジネス第八部 第一課
課長代理
SAP認定コンサルタント(S/4HANA FI)
小山 俊介氏
―そのようなニーズに対し、大阪・名古屋エリアの拠点はどのような価値を提供できるのでしょうか。事例があれば教えてください。
真田大阪拠点では現在、ある製薬業界のお客様と、製薬業界特有の規定である透明性ガイドラインに効率的に対応するためのプロセス最適化プロジェクトを進めています。
製薬業界では医師や大学への寄付、講演会での支払いなどを毎年公開する決まりになっています。それには医師や大学の承認も必要なため、確認・承認プロセスを効率的に進めるためのデータの連携・管理の仕組みをServiceNowで構築するものです(図2)。
当社はこれまでも製薬業界で多くのプロジェクトを手がけており、SAP導入などを通じて現場業務の知見を獲得してきました。それらの知見を備えたコンサルタント人財と、ServiceNowに精通したエンジニア人財が連携して動くことで、スムーズなプロジェクトの運営を推進しています。
図2 ある製薬会社でのシステム構築イメージ
ServiceNowを用いて、外部組織との契約・承認などのプロセスを一元管理する。製薬業界の業務に明るいコンサルタントと、ServiceNowに精通したエンジニアが連携することでスムーズなプロジェクト推進に努めている
―クライアントは大阪を拠点とする企業なのですか。
真田いえ、このお客様自体は東京の会社です。先ほど紹介した通り、当社では東京と大阪・名古屋が両輪でビジネスを回しています。個々のお客様プロジェクトでは「どうすればお客様の価値を最大化できるか」を考え、東京・大阪・名古屋の区別なくベストなリソースを組み合わせますが、製薬業界に関わったことのあるメンバーが大阪に多かったため、今回は大阪中心の体制としました。このようなエリア間の連携・柔軟性も、当社の大きな強みだと思います。また当然、大阪のお客様のプロジェクトも多くあり、都度ベストな体制を組んでプロジェクトを推進しています。
小山東名阪を横断してプロジェクトを進める業務フローが定着しているせいか、社内に縦割りの意識がない点もよいところだと私は思います。トラブルが起こっても、「これはそちらの仕事だから」と責任をなすりつけ合うことはありません。目の前に課題があればまず拾い、自分に何ができるかを考える。他部署の力が必要なら、そこにつなぎます。
このようなことが可能なのは、「課題を早期に解決することがお客様のメリットになる」というマインドで仕事に向き合っているメンバーが多いからだと思います。会社も、個々人の仕事で成果を上げることはもちろん、他者を巻き込んで価値を生む働き方もしっかり評価してくれます。こうした仕組みがあることも大きいですね。
―名古屋エリアの事例についても教えてください。
真田自動車部品関連のプロジェクトで多くの事例があります。また、当社はその経験を基に、次世代PLMソリューション「ものづくリンク」を開発しました。
社内に散在する図面、部品表、材料表、生産工程などの情報を一元管理し、全社レベルで共有できるようにします。SAPシステムやServiceNowなどと組み合わせて提案できるのも強みです。基幹系システム、調達システム、図面システムなどを連携し、部門間コミュニケーションの強化、業務効率化、リードタイムの短縮などにつなげます。製造業のDX推進をトータルソリューションで支援できる「コーディネーター」として、今後は、自動車部品メーカーでの活用事例をベースにしながら、より広範な製造業のお客様への横展開も進めていく予定です。
―大阪、名古屋のビジネスを一層拡大していく上で不可欠なのが人財です。現状と求める人財像について教えてください。
小山おかげ様で、かねてお付き合いのあるお客様からの紹介や、新規のお問い合わせを多数いただいています。案件が多数控えている状況で、プロジェクトをまわせるリーダー人財が加わってくれれば、とてもありがたいですね。
真田リーダー人財を増やさない限りは、対応可能な案件数を増やすこともできません。お客様の期待に応える上で、人員拡充は切実な課題です。
―大阪、名古屋でコンサルタント/エンジニアとして活躍したい人財にとって、多様な経験を積めるJSOLは非常に魅力的な会社ではないでしょうか。
真田そうありたいですね。大阪・名古屋エリアもそれなりの事業規模がありますし、当社の強みである多彩なソリューションも網羅的に扱えます。首都圏との連携のもと、大規模/先進的なプロジェクトが多数動いているので、家庭の事情で首都圏に出ることが難しいといった人でも十分なキャリアプランを描くことが可能です。
小山実際、大阪・名古屋エリアでキャリアを築き、マネージャークラスで活躍する人もいます。現場で経験を積んだあと、管理者へステップアップしたい方も、そのための土壌があると思います。
真田JSOLは、チャレンジ精神にあふれ、自律的に仕事と向き合える人財を歓迎します。共感してくれる人財と、一緒に働ける日を楽しみにしています。