大規模・高難度プロジェクトで
重要になる顧客との関係構築
JSOLは東京・大阪の2本社体制をとっています。
これは大阪エリアのビジネスの重要度の高さを表しているのでしょうか。
阪本そう考えています。当社の出自である日本総合研究所は、そもそも大阪に本店を置いていた住友銀行のシステム部門が分離・独立して生まれた会社です(図)。そのため大阪には設立当初からお付き合いのあるお客様も多く、首都圏と並ぶ重要拠点だと位置付けています。
図 JSOLについて

SMBCグループの日本総合研究所から分社化する形で2006年に誕生。その後、2009年にNTTデータの子会社となりグループに加わる
その中でお二人は現在、SAPシステムを扱う業務に携わっています。SAPプロジェクトにおける大阪エリアの特徴はどのようなものですか。
阪本 武志氏
株式会社JSOL
法人ビジネスイノベーション事業本部
エンタープライズビジネス第二事業部
エンタープライズビジネス第五部 部長
エンタープライズビジネス第五部 第一課 課長
阪本大阪の道修町は、江戸時代から現在まで多くの製薬会社が軒を連ねる「くすりのまち」です。そのため当社にも製薬関連のお客様が多くいますが、これは大きな特徴といえるでしょう。
SAPシステムに関しては会計、生産、購買などフルモジュールの導入の支援が中心です。プロジェクトの規模や期間も首都圏とほぼ変わらず、大型案件が数多く動いています。大阪という土地にいながら、首都圏と同規模、同難度の案件に携われるのはJSOLならではの特徴だと思います。
宇都また、お客様と腹を割ってコミュニケーションをとることが不可欠な点は大阪ならではといえるかもしれません。ロジカル、スマートに進めるだけではなかなか信頼していただけないので、雑談を挟んで意見交換しやすい空気をつくり、お客様と会話することが肝心です。
“つかみが大事”ということですね。特に大規模・高難度になりがちなSAPプロジェクトにおいて、顧客とベンダーの間の信頼関係構築は重要な気がします。
阪本実際、SAPはお客様ビジネスの核となる重要システムです。構築やリプレースはお客様にとって数十年に一度クラスのプロジェクトなので、それを任せるベンダーの担当者が、信頼に足る人間なのかどうか見定めたいとお客様が考えるのは当然のことだと思います。その気持ちに応えるため、こちらも腹を割って話し合う。その意味で、大阪はもちろんほかのエリアも含めて、我々の仕事において非常に大切なことなのだと思います。
SAPプロジェクトの全プロセスを
一気通貫で経験できる
コミュニケーションを深めるため、意識していることはありますか。
宇都 裕貴氏
株式会社JSOL
法人ビジネスイノベーション事業本部
エンタープライズビジネス第二事業部
エンタープライズビジネス第五部 第二課 課長代理
宇都常に「お客様にとって何がベストか」を考え、優先することです。スケジュール的に厳しくてもお客様のためになるなら提案しますし、お客様にとって耳の痛い内容でも、今後のためになると考えるならストレートに伝えます。このようなマインドは全社に共有されていると思います。
阪本SAPプロジェクトにかかわるお客様側の担当者は、それなりの権限を持つ方や将来を嘱望されている方が多いです。そうした方々とコミュニケーションを深め、仕事を進めることに大きな責任とやりがいを感じます。
異なる意見を集約したり、ときにはプロジェクトに不安を抱く方を説得したりしながら、お客様が目指すシステムをつくりあげる。これが、この仕事の醍醐味だと思います。
製薬業界を中心とした顧客基盤をさらに盤石なものにし、かつ今後も拡大していくために、求める人財像を教えてください。
宇都スキルや経験も大事ですが、それよりもマインドセットが重要です。「まずはやってみよう」「常にお客様のために」といった、JSOLの企業風土に共感していただける方と、一緒に働きたいですね。
その上で、ベンダー側でも導入企業側でも、SAPシステムを扱った経験があれば即戦力として期待します。当社には高いスキルを持つ先輩社員が大勢いるので、不安なくプロジェクトに加わっていただけますよ。実際、私も「俺がいるから大丈夫だ」と言ってくれる先輩がいたからこそ、様々なことに挑戦してこられたと感じています。
大規模プロジェクトを多く抱えるJSOLであれば、様々な業務の経験を積めそうです。
阪本そうですね。構想策定、要件定義、設計開発、導入から稼働後のフォローまで、SAPプロジェクトのタスクを一気通貫で経験できます。これは貴重な経験になるはずです。
宇都この一気通貫とは、「お客様のためにできることがあればなんでもやる」という企業風土の中で自然に育まれた文化であり、特にそういう決まりがあるわけではありません。コンサルティングファームのようにスマートではないかもしれませんが、顧客に寄り添い、誠実に対応するのがJSOL流。SAPプロジェクトの完遂に向けて必要なことを、実体験を通じて幅広く習得できると思います。
顧客企業のグローバル展開に
伴走できる体制を目指す
研修など、人財育成に関する特徴的な制度があれば教えてください。
阪本当社はNTTデータのグループ企業なので、NTTデータユニバーシティが提供する研修、eラーニングなどを利用できます。私は、グループ企業各社の社員と切磋琢磨する研修を受講しましたが、非常に刺激的でした。そのほかSAP認定コンサルタントの資格取得にかかる費用を会社が補助する制度があったりと、学びの機会は多数用意されています。
宇都研修も、手を挙げれば柔軟に受講させてもらえます。私はもともと会計領域の業務に携わっていましたが、生産、販売、ロジスティクスの領域に興味があったのでそれらに関連する研修を受けさせてもらいました。そこで基礎的な業務用語やノウハウを身に付けられたことが、お客様と会話する上でとても役立っています。
今後、大阪エリアのSAPビジネスをどのように発展させていきたいですか。
阪本製薬会社をはじめ、当社のお客様にはこれからグローバルに事業を展開しようと考えている企業がたくさんあります。そのため、お客様に伴走する上では、私たち自身もグローバルに視野を広げることが重要だと考えています。取り組みは既に動き出しており、第一弾としてアジア圏への進出が具体化しているプロジェクトが登場しています。
活躍の場はこれからも増えていきそうですね。最後に読者にメッセージをお願いします。
宇都ヒト・モノ・カネの管理からデータ/AIなどの活用へと、SAPビジネスは転換期を迎えています。変化の潮目を読み、新しい情報やテクノロジーに常にキャッチアップしながら、お客様に広く価値を提供できる存在でありたいですね。変化を楽しみたい、新しいことに挑戦したい、お客様のために汗を流したい。そういうことに喜びを見出せる方と一緒に働ければ嬉しいです。
阪本私は「我以外皆我師也」という言葉を自らの思考・行動の軸にしています。これは作家の吉川英治の言葉で、「自分以外のヒト、モノの全てが自分の不足を教えてくれる」という意味。常に謙虚にお客様の言葉に耳を傾け、そこから課題を抽出して解決に導くことで自分もまた成長する。そんなマインドを持つ人財との出会いに期待しています。



