製品のコアとなる空調技術は同社の大きな強みであり、世界トップクラスのメーカーに成長した原動力である。これは今後も変わることはないが、機器開発側の文化が強く、ソフトウエアコンテンツは付随機能の1つという意識がまだ残っているという。ソリューション事業を成長させるためには、機器開発チームとの連携をより強化し、コト重視の開発文化への変革を加速していく必要がある。
「顧客目線で優れたコンテンツをデザインし、ITソリューション開発グループから機器開発側に、あるべきソリューションを提案する。次第にそうしたケースも増えており、提案の質が向上しているのを実感しています」と羽東氏は手応えを述べる。
同時にサービス開発におけるデータ活用を進め、データに基づく価値創造とその人材育成にも力を入れる。「今まで手に入らなかった市場のデータも収集できるようになり、そのデータをどのように活用するかを考える風土が醸成されつつあります」と羽東氏は続ける。
空調を軸に建物全体をインテリジェントに制御するスマートビルの実現も目指す。「多くのプレイヤーと共創が必要になるため、DK-CONNECTのオープン化を考えていきます」と北村氏は話す。開発プロセスも現在のやり方が完成形ではない。より良いサービスの開発や生産性向上に向けて、適宜見直しを図っていくという。「AWSはデータ活用の技術やノウハウを豊富に有しています。ソリューション事業を加速する上で、データに基づく価値創造と人材育成は必須です。AWSのサポートに引き続き期待するとともに、Amazonで培われた知見を活かしたい」と羽東氏は話す。
ダイキンは今後もDK-CONNECTを軸にソリューション事業を強化し、コト重視の新市場を創出するとともに、次世代の成長基盤をより確かなものにしていく構えだ。