DIGITAL Foresight 2024‐25 Winter 3rd Season Review

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  • ローコード×アジャイル開発|HCLSoftware

DXの軸足をB2Cに移し
ワクワク感のあるアプリ開発を実現

DX(デジタル変革)が叫ばれるようになって5年以上が経つが、期待した効果を上げられずにDXの推進力を失っていく企業も少なくない。業務改善などを目的としてDXに取り組んでみたものの、効果が見えずに担当者やリーダーが意欲を失っていくようなケースもある。そうしたDXの闇から脱却する1つの手法が、B2C領域にDXの軸足を移すことだ。顧客を対象にしたモバイルアプリの開発をアジャイル型で実行できるHCLSoftware のローコード開発プラットフォーム「Volt MX」は、こうしたDXのB2Cシフトに貢献できるという。(聞き手:日経BP 総合研究所 上席研究員 渡辺享靖)

DXを成功させるポイントは
B2Cのアプリ開発にあり

HCLSoftware
シニア・ダイレクター
吉田 賢治郎 氏

渡辺 DXがうまく行かない企業の原因はどこにあるのでしょうか。

吉田 多くの企業のDXの手伝いをする中で、目標設定、成功したと感じるためのゴール設定ができていないことが大きな要因だと思います。ゴール設定が適切にできていないと、本来は効果が出ているのに、効果が出ていないと判断されてしまいます。また、ゴール設定なしでDXを進めてしまうと、うまく行ったかどうかを評価することができません。

渡辺 どのような対応が考えられますか。

吉田 米国や西欧の企業は、しっかりゴールを設定します。そうすることにより、ゴールを達成したときのワクワク感を醸成しています。日本の企業でも、DXを実行したときに、お客様や経営者からビジネスが変わったという評価やフィードバックをもらえるようになるといいですね。効果を実感できて、担当者もリーダーもワクワクしていくと、DXを続ける原動力になります。

渡辺 具体的な解決策として、HCLSoftware ではB2C分野にシフトすることを提案しています。

吉田 日本企業の多くのDXは、社内プロセスのデジタル化や合理化にとどまっています。これらは企業の業績に結びついているか、お客様に喜んでいただいているかがわかりにくい分野です。一方でB2Cの分野はお客様に直結していますから、DXがうまく進むと売上が増えたり在庫が減ったりという効果が見えやすいメリットがあります。お客様に喜んでもらえれば、担当者はワクワクするのです。

B2Cアプリをローコードで開発継続した
開発のサイクルを生み出す

渡辺 一方で、B2Cアプリの開発には難しさもあると思います。

吉田 お客様が直接利用するものですから、UI(ユーザーインタフェース)やUX(ユーザーエクスペリエンス)、操作性などが重視されます。これまでのウォーターフォール型でアプリを作る方式ではアジャイルでの対応が難しかったのです。また、外部にアプリ開発を委託すると、改修のサイクルが長くなるという問題もありました。その上、コンシューマ向けですから数多くの端末に対応しなければなりませんし、個人情報の保護を念頭においたセキュリティ機能も求められます。

渡辺 アジャイル型で内製化できるようなアプリ開発ツールがあると良いのですね。

吉田 一方でノーコード、ローコード製品は、社内で使うアプリやシステムを開発するためのものがほとんどでした。そうした中でHCLSoftware は、社外向けにアプリを提供できるローコード開発プラットフォームとしてVolt MXを提供しています。多様なデバイスに向けたアプリを1つのプラットフォームで作れて、マーケットプレイスにはサンプルやソースが多く用意されています。

渡辺 Volt MXの特徴を教えてください。

吉田 モバイルデバイス向けでもパソコン向けでも、Webアプリとネイティブアプリの双方を1つのプラットフォームから作れます。画面はコンポーネントをドラッグ・アンド・ドロップすることで開発できますし、ワークフローやデータ連携もマウス操作で作ることができます。また、ローコードでの開発が難しい高度な部分については、JavaScriptで開発できる点も特徴です。アプリをローコードで作り、お客様や社内で使ってもらって成長させ、担当者がワクワクする循環を生み出すことに貢献できるツールです。

[画像のクリックで拡大表示]
ローコードで多様なアプリを開発できるVolt MX
多様なデバイスに対して、Webアプリやネイティブアプリをローコードで開発できる。特にB2C用途のアプリ開発をアジャイルで内製化するときに、効果を発揮する

国内ですでに利用実績がある
B2C向けモバイルアプリ開発

渡辺 ユーザー事例はありますか。

吉田 国内では普通銀行や地方銀行など16行がすでに採用しています。変化が激しい金融環境の中で、B2Cのアプリをアジャイルで開発して提供しています。セキュアなアプリ開発に対して評価をいただいているケースです。またJR東日本は、従業員や店舗への感謝や応援の想いをチップとメッセージで届けられる「TipSmile」アプリをVolt MXで作って提供しています。ポジティブな声を収集することで、社内のアイデアをどんどんアプリやサービスに結びつけていく考えで、ワクワク感のある取り組みです。このほか、ホテルチェーンでもモバイルアプリを構築し、会員数や予約の増加につながっています。

渡辺 話題のAIの活用について教えてください。

吉田 Volt MXにはAIで開発をアシストする機能が含まれています。画面デザインの作成時には、AIがレコメンドした多くのデザインから選択するだけで容易に効果的な画面を作れます。またB2Cアプリで求められるサクサク感を提供するため、パフォーマンス向上のためレコメンドや調整をAIが実施する機能もあります。

渡辺 成果が見えにくいDXですが、Volt MXを使うことでDXの本丸としてのB2Cアプリでワクワク感を生み出してけると企業にとってメリットが生まれそうです。

※講演の一部をOn-Demand形式で視聴いただけます。


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