DIGITAL Foresight 2024‐25 Winter 1st Season Review

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  • IT運用の自動化×生成AI|日本IBM

企業成長の加速に大きく貢献する
AI活用で描くIT運用高度化の未来像

今や企業のビジネス成長はIT運用に依存しているものといえる。システム管理が複雑さを増す一方で、人材不足やコスト削減の圧力も日々増大。もはや運用チームには限界が近づいているといえる。そこで注目されるのが、AIを活用した自動化・最適化技術「IT Automation」だ。IBMではシステムの可観測性の向上から、インフラリソース・コストの最適化、IT投資の最適化に至るステップを、AIを活用したソリューション群により支えている。(聞き手:日経BP総合研究所 フェロー 桔梗原富夫)

山積みするIT運用をめぐる課題を
AIOpsの実践によって解消する

日本アイ・ビー・エム株式会社
テクノロジー事業本部
データ・AI・オートメーション事業部
製造・関西営業部
Automation SME 部長
高萩 英樹 氏

桔梗原 DXの加速により、ビジネスの成長はますますIT運用に依存している一方、ハイブリッド環境の複合的な運用が広がって、ITシステムの管理はさらに複雑化を遂げています。そうした中で、障害を未然に防ぎながら効率を追求することは企業にとっての急務だといえます。現在、直面しているこうしたIT運用をめぐる課題に、企業はどう対処していくべきでしょうか。

高萩 端的に言えば、やはりIT運用の高度化、また自動化を目指していくこと、それが解決策の1つだと思います。特にAI技術を活用したAIOpsの採用が、運用の効率化と自動化を同時に実現する上での重要なカギを握っています。具体的には、インフラやアプリケーションが今どういう状況にあるのか。これを専門家でなくとも、たとえそれが新入社員であっても、誰もが観測し、その時の状況を定量的に答えることができるところを目指す必要があります。またそうした可視化に続いて、インフラ自体のリソース並びにコストの最適化を図る。そしてIT投資全体も最適化していく。要するに、ヒト・モノ・カネといったリソース全体の高度化をAIの力を活用して実現していくわけです。

桔梗原 最初にあげていただいたインフラ・アプリの可観測性について、IBMではどのようなソリューションを提供していますか。

高萩 これまでのシステム監視のアプローチは、何か問題が発生したらアラートが発報され、それに対する事後的なアクションをとって解決していくというものでした。これに対し、AIの技術を用いることで、問題が発生する前に、通常の振る舞いと異なる動きがあればそれをリアルタイムに検知して事前に担当者に知らせることができます。それが問題の発生を未然に防止することにつながるわけですね。IBMでは、そうした可観測性の仕組みを「IBM Instana」と呼ばれるソリューションで提供しています。

リアルタイムなシミュレーションで
クラウド活用の最適解を提案・実行

桔梗原 では、続いてインフラリソースやコストの最適化は、どういうソリューションで支援していますか。

高萩 「IBM Turbonomic」は、クラウド活用の加速に伴い、多くの企業が直面しているクラウドコスト、リソースの膨張に対処するための製品です。現在、クラウドサービスの利用が増加する中で、気づけば無駄なリソースの割り当てでクラウドコストが予想以上に膨れ上がっている企業が多く見受けられます。こうした状況において、IBM Turbonomicは、必要なリソースを最適化しつつ、コスト削減を実現するために、クラウドサービスの適切な組み合わせをリアルタイムでシミュレーション・分析し、最適解を提案・実行する機能を提供します。また、オンプレミス環境においても同様の最適化が実現できます。

桔梗原 なるほど。その活用により企業は、例えばオンプレミスのシステムをマルチクラウド環境に移行するような場合にも、最適なリソース配分を決定してコストを最適化しながら、運用効率の向上を目指すことができるわけですね。

※講演の一部をOn-Demand形式で視聴いただけます。

IT投資のベストプラクティス実践で
ROIの最大化を支援するソリューション

桔梗原 それでは、IT投資の最適化についてはいかがでしょう。

高萩 IBMでは、「Apptio」というソリューションを提供しています。これは、2023年に我々が買収した企業のサービスであり、TBM(Technology Business Management)という、IT投資のベストプラクティスに基づいています。TBMは、テクノロジー投資を戦略的に管理し、企業全体のITコストと価値を最大化するためのフレームワークを提供します。この理論を実践するためのプラットフォームとして、Apptioは非常に有効です。

 Apptioは、米国で1万1500人以上のCxOが参加する非営利団体「TBM Council」において、IT投資のベストプラクティスを実践するための必須プラットフォームとして位置付けられています。さらに、Apptioはクラウドのビジネス価値を最大化することを目指すFinOps(Financial Operations)を支援するツールとしても知られています。FinOpsは、企業がクラウドコストを最適化し、戦略的な予算管理とリソース配分を行うための実践的なアプローチです。

桔梗原 特に2025年の崖への対応を迫られる日本においても、やはりヒト・モノ・カネのリソースを定量的に捉えて可視化し、いかに投資対効果(ROI)を最大化していくのかが切実に問われています。Apptioはまさにそうした要請に応えるプラットフォームであるというわけですね。

高萩 はい、その通りです。また、IBMが提供するIT運用の高度化を支援するものとして、「IBM Concert」も紹介させてください。これは弊社の生成AI、watsonxを活用し、アプリケーションのライフサイクルを通じて360°の可観測性を提供するツールです。ITインフラの監視や構成管理、コスト最適化などの様々なツールと接続して、システムの運用に関するトレース、ログ、メトリックスなどのデータをハブとして収集。これにより、例えば脆弱性などのセキュリティやコンプライアンスにかかわる管理や、CVE(共通脆弱性識別子)に対する対策の優先順位づけ、企業で使っていいOSS、使ってはならないOSSなど、そうしたものを瞬時に対話型で可視化するような仕組みを提供しています。

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IBMが提案するAIを活用したIT運用高度化
「インフラ・アプリの可観測性」を高めるところから、「インフラリソース・コスト最適化」「IT投資の最適化」に至るステップをトータルに支援するソリューション群を提供している

桔梗原 IT運用はビジネス上、非常に重要なものでありながら、どうしても「縁の下の力持ち」的な感じが拭い去れません。例えば一般ユーザーには、システムは全くトラブルなく運用できて当たり前だと見なされがちです。それでは、IT運用担当者もなかなかモチベーションを維持できません。IBMではそうしたところにスポットをあて、AIの力を借りながらしっかりと支えていこうとしている。DX時代のシステム運用に新たな価値を提供するソリューションとして、今後ますますの発展が期待できそうですね。

日本アイ・ビー・エム株式会社

https://www.ibm.com/jp-ja


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