教育とICTセミナー 2025 大阪 Summer これからの学びを支えるICT活用教育 協賛講演
ネットワーク環境の改善と
セキュリティ強化で教育DXを推進
近年、教育の現場でCBT方式テストや教材のデジタル化が急速に進んでいる。そうした中で重要視されているのが、ネットワーク環境の改善とセキュリティの強化だ。これまで小・中学校約4200校のネットワーク構築をサポートしてきたNECでは、現場の実測値に基づいたネットワーク環境の整備と顔認証を軸にしたセキュリティ技術の導入を提案している。
NEC
プラットフォーム・
テクノロジーサービス事業部門
プラットフォームテクノロジー
販売推進グループ
プロフェッショナル
高橋 秀和 氏
ネットワーク環境の3つの課題
教育現場の実態に即した解決策を
GIGAスクール構想第2期の教育現場では今、教材のデジタル化やコンテンツのリッチ化が進み、ネットワーク環境の整備とセキュリティ対策の重要性が高まっている。
NECのプラットフォーム・テクノロジーサービス事業部門の高橋秀和氏は、「当社の調査では、必要とされるネットワークの速度を確保できていない学校の割合は全体の74.4%に上り、8割に近い自治体がネットワークの改善を予定しています」と、その逼迫した状況について語る。
学校ネットワークの接続方式は現在、直接接続パターン(各学校が直接インターネットに接続)、集約接続パターン(データセンターや本庁舎で通信を集約)、モバイル接続パターン(キャリア設備に直接接続)の3つがメインである。しかし、文部科学省はクラウドサービスの活用をより積極的に推進していく方針を示しており、今後は直接接続パターンの導入が主流になると見られている。
ネットワークとセキュリティに強みを持ち、全国の小・中学校約4200校のネットワーク導入を行ってきたNECでは、この直接接続パターンに関して3つの課題と、その解決策を挙げている。
1つ目は、ルーターの選定についての問題だ。500Mbpsや10Gbpsなどスループット(一定時間当たりに送受信されるデータ量)だけを基準にしてルーターを選ぶと、児童生徒が端末を同時接続した時につながりにくくなる可能性がある。高橋氏は「児童生徒が一斉に接続する教育環境では、セッション数(同時に確立されている接続の数)にも注目する必要があります」と話す。
ネットワークを道路で例えると、セッション数は同時に通ろうとする車の数に相当する。NECは模擬環境で授業中を想定してアプリケーションを動かし、ルーター1台当たりのセッション数を測るテストを実施。高橋氏は「その実測値を踏まえた上で、当社では学校の規模に応じた3機種のルーターをそろえています」と語る。
2つ目は、Wi-Fiの電波を送受信する無線アクセスポイントへの接続に関する問題だ。1台の端末を使った簡易検査をクリアしても、授業中に30〜40台の端末が同時に接続すると、速度低下や接続エラーを招いてしまうことがある。
高橋氏はこの課題について、「干渉源の少ない6GHzがお勧めです。これに複数の回線を束ねて1つの高速通信にするボンディング技術を掛け合わせれば、通信速度がより向上します」と語る。ボンディング技術を活用したNECの6GHz帯アクセスポイントでは、50台の端末を一斉に接続して動画配信を行っても快適に動作することが実証されているという。
3つ目の課題は、学びの場ではネットワークを継続的に可視化する必要があるということだ。高橋氏は、「ネットワークの状況は生きもののように刻々と変化します。一度の改善だけでは不十分で、快適かつ個別最適な学びの場を維持するには、常に監視が必要です」と語る。そのためにNECが提案するのは、クラウド型統合管理サービスNetMeister Prime※1の活用だ。これによりネットワークのトラフィック量、セッション数、電波干渉などを常時把握できる。
世界トップクラスの顔認証技術で
セキュリティと利便性を両立
教育・校務DXではセキュリティ対策も重要な課題である。それを解決するポイントとなるのが、多要素認証とシングルサインオンだ。2025年3月に改訂された文部科学省の「教育情報セキュリティポリシーに関するガイドライン」でも、多様素認証とシングルサインオンが必須とされている。
多要素認証は記憶情報(パスワード)、所持情報(ICカード)、生体情報(指紋・顔)の3要素のうち、2つ以上を組み合わせる認証方式だ。特に生体情報は、パスワードやICカードのように紛失・忘却・なりすましのリスクが低い。
NECでは、この生体情報の認証方法として、世界的に高い評価を得ている※2顔認証技術を採用している。顔認証であれば、パソコン使用時にカメラを通じて自然に認証が行われるとともに、常時認証機能によって離席時には自動でロックされる。教員が職員室以外、例えば普通教室や図書館など職員室以外で校務を行う場合でも、自動ロックされるため、情報漏洩リスクを軽減できる。
シングルサインオンは一度の認証で複数のサービスが利用でき、サービスごとにパスワードを管理しなくてもよい点がメリットだ。「一般的に、セキュリティが強化されていくと利便性は損なわれると懸念されがちです。しかし、顔認証を利用した多要素認証をOSログオンとシングルサインオンの両方に適用することで、セキュリティ強化と同時に利便性向上を図れます」と、高橋氏は強調する。
NECは、Bio-IDiom顔認証SSOとソリトンシステムズのSoliton Onegateを連携させることで、より強固で利便性の高いシングルサインオン環境を実現している。普段と違う環境からのアクセスなど、不審な挙動を検出した場合に追加認証を求めて不正アクセスを防止するリスクベース認証にも対応が可能だ。
最後に、高橋氏は教育関係者に向けてこうメッセージを送った。
「教育DX、校務の効率化を推し進めるためには、ネットワーク環境の整備とセキュリティの強化が欠かせません。私たちは、長年培ってきた経験や技術、そして教育現場における実測値をベースにした独自のソリューションを提案することにより、個別最適化された学びと協働的な学びを実現し、全ての児童生徒の可能性を引き出すお手伝いをしていきます」
※1 「NetMeister」はNECプラットフォームズ株式会社の登録商標です。
※2 NECは米国国立標準技術研究所(NIST)による顔認証ベンチマークテストでこれまでにNo.1を複数回獲得しています。
〈URL〉https://jpn.nec.com/biometrics/evaluation/index.html
NEC
NECが考えるNEXT GIGAスクールのネットワーク
https://jpn.nec.com/bbnet/theme/giga/index.html
