桔梗原
とはいえ、重要度の高くないWebサイトに対して、多額のセキュリティー投資をすることは難しいと思います。このジレンマはどうすれば解消できるのですか。
橋本
そこで当社が提供しているのが、「Vex」と「VexCloud」という2つの脆弱性診断支援ツールです(図)。
当社は2007年の会社設立時からWebアプリケーション診断やプラットフォーム診断などのサービスを提供してきました。この過程で培ってきた実績や知見を体系化して注ぎ込んだのがVexシリーズです。それまで脆弱性診断サービスといえば外資系の製品が中心でした。私たちは、独自開発の純国産ツールによって、日本のお客様にとって脆弱性診断をより「楽」で「気軽」に行えるものにしたいと考えています。
桔梗原
それぞれのツールの特徴を教えてください。
橋本
まずVexCloudは“お手軽自動診断SaaS”です。いくつかのパラメーターを設定するだけで、大量のWebサイトに対して簡単・省コストで脆弱性診断を行うことができます。これまで手が届いていなかった重要性の低いWebサイトに対しても、網羅的に脆弱性診断を実行することが可能です。
もう1つのVexはプロクオリティーの脆弱性診断を強みとしています。各部門のWebサイトに対し、全社統一のポリシーに基づく厳格な脆弱性診断を実施したいと考える大手企業のほか、脆弱性診断サービスを提供するソリューションベンダー、Webアプリケーション開発企業などにも利用いただいています。
ポイントは、サイトの内容や重要度に応じて2つを適材適所で使い分けることです。ユービーセキュアは、そのための活用方法を含めた提案を行っています。
桔梗原
祖業である脆弱性診断サービスと、この2つのツールを組み合わせることで、顧客企業により大きな価値を提供できるわけですね。
橋本
その通りです。加えて、現在はセキュリティーコンサルティングサービスにも力を入れています。
対策方針の策定から支援する「セキュリティ対策実行支援」、FISC安全対策基準やサイバーセキュリティ経営ガイドライン、PCI DSSなどへの準拠をサポートする「ガイドライン対応支援」、専門家の視点で現状を評価する「セキュリティアセスメント支援」など、多様なメニューを用意しています。これらを含めて、セキュリティー対策の内製化にチャレンジするお客様の取り組みを伴走型で支援できる点は当社の強みです。