――そのコンセプトを引き継ぎ、さらに発展させた今回の「Japan Industrial Park」の概要を教えてください。
今回は「Co-Creating the Future of Industry - From Japan's Technology and Dataspace Initiative」をテーマに掲げ、日本の産業界における先進的な技術とソリューション、産官学連携によるデータスペース構築・データ活用の最新動向を紹介します。日本国内外及び官民、来場者と出展者が交流する共創のハブとなることを目指しています。
なお、今回はドイツ国家戦略ブース「PI4.0」に隣接して出展する運びとなりました。ご来場の皆様には、世界の潮流を直接体感していただいた後、さらに日本独自のアプローチを体感し、その知見を自社の活動へ応用する一助としていただければ幸いです。
――共同出展各社の展示の見どころもぜひご紹介ください。
今回の共同出展者は、情報処理推進機構(IPA)、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)、ロボット革命・産業IoT イニシアティブ協議会(RRI)、インダストリアル・バリューチェーン・イニシアティブ(IVI)、日本貿易振興機構(JETRO)、iCAD、NTTデータグループの7社/団体です。
IPAとNEDOは、企業・業界・国境を横断するデータ連携基盤の構築を目指し、経済産業省が主導する産業イニシアティブ「ウラノス・エコシステム」を背景に、それぞれの立場から取り組みを紹介します。
IPAは、技術仕様の策定およびアーキテクチャ設計を統括する立場からOpen Data Spaces(ODS)※の全体像を提示します。一方、NEDOはODSの社会実装を見据え、日本におけるユースケース創造に向けた研究開発・実証事例を発信します。NEDOからはもう1点、量子コンピューティングに関する新たな懸賞金事業(賞金付き公募型チャレンジプログラム)も紹介される予定です。
※国や組織ごとの多様性を尊重する、オープンでスケーラブルな分散データマネジメントの技術コンセプト
NTTデータグループも、これに関連したデータスペースの基盤構築・運用並びにデータ連携を加速するトラスト・相互運用性の仕組みを実現すべく、国内外で進めている開発・実証・普及促進の取り組みを紹介するとともに、そのビジョンについて発信します。
そのほか、IVIは、従来の製品中心のPLM(製品ライフサイクル管理)を製造業全体に拡張したコンセプト「製造業PLM」を、RRIは、日本の製造業におけるデータ連携や、その国際協調に関する取り組みを、iCADは、3Dデータ活用に関する考え方や技術を展示します。そしてJETROからは、製造業6分野(機械、農機、航空、船舶、医療、建築)をカバーする国際ビジネスマッチングプラットフォーム(VirtualExpo)を紹介します。
――ブースではどのような企画を用意していますか。
前述の「ツアー」と「デジタル掲示板」に加え、会期中は毎日複数回にわたり、各出展社による「プレゼンテーションセッション」を行うほか、特定のテーマについて有識者が議論を交わす「トークセッション」、来場者と出展社がカジュアルに交流できる「ネットワーキングイベント」などを多数用意しています。開催日時など各イベントの詳細は当社のホームページにてご確認いただけます。
――アビームコンサルティング自身は、どのような展示や発信を行う予定ですか。
製造業におけるデータ活用の未来と、サーキュラーエコシステムやスマートファクトリーをメインテーマとした取り組みを紹介します。脱炭素、エネルギー、サプライチェーン、データ連携といった、近年、産業界で重要性が高まっているテーマはいずれも密接に関係しており、個社だけで解決できるものではありません。そのため、産業や企業の枠を超えて連携する「共創型」の取り組みが不可欠です。
しかし、こうした共創は単に企業同士をつなぐだけでは実現しません。ビジョンの共有や役割分担、データ連携のルール、ビジネスモデルの設計などを統合的に考える必要があります。私たちはこれまで国内外の企業や公共機関とのプロジェクトを通じて、こうした共創の枠組みづくりを支援してきました。協調と競争のバランスのとれた「共創型プロジェクトのデザイン」こそ、当社が価値を発揮できる領域だと考えています。
また、先の共同出展者には挙げませんでしたが、当社のグローバル戦略パートナーであるBearingPointとの連携展示も行い、工場スマート化の最前線と製造業が取り組むべき課題を発信します。私たちのブースでの対話から、来場者の皆様が新たな出会いや気付きを得ていただくことを最大の目標としています。