ネット上の“一等地”に自社ビルを建てる「ブランドTLD」
ドメインは企業の顔でもあり、資産でもある
企業のWebサイトは顧客との重要な接点であり、デジタル化に伴いその重要性を増している。ブランディングはもちろん、経営を支える重要な基盤でもある。
Webサイトの住所でもあり顔でもあるドメインは「〇〇〇〇.com」「〇〇〇〇.jp」といった形が一般的だが、企業名やブランド名をそのままドメイン末尾のトップレベルドメイン(TLD)、にできるのが「ブランドTLD」だ。「.toyota」「.bridgestone」など、自社のブランドを冠したTLDを独占的に使えるようになる。企業名だけでなく、「.lexus」、「.firestone」など製品やサービスのブランド名をTLDにすることも可能だ(図1)。
図1 ブランドTLDとは
GMOブランドセキュリティでは「ブランドTLD」の特性や価値を分かりやすく表現するため「.貴社名(ドットきしゃめい)」と名付けている。ブランドオーナーが独占的に利用できるドメインがブランドTLDだ
ブランドTLDはインターネットの名前空間の管理を行う国際組織ICANN(Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)によって承認される。厳しい審査を通過した企業だけが保有できる“世界で1つ”だけのTLDがブランドTLDなのだ。ブランドオーナーが独占的に発行・管理を行うため、例えば「.gmo」なら、第三者が「gmo-○○.com」や「grno.jp」といった紛らわしいドメインを取得する、いわゆるサイバースクワッティングへの抑止策となる。
GMOブランドセキュリティ 常務取締役 CTOの山下 寿也氏はその価値を次のように説明する。
「レジストリとして、取得した企業だけが独占的に使用できるドメインとなるため、広大なインターネットの世界でいわば“銀座や表参道の一等地に自社ビル”を所有するようなものです。ブランドのプレゼンスを高めるばかりか、資産価値もステータスも格段に高い。そのプレミアム感は圧倒的だといえるでしょう」(図2)
図2 ブランドTLDの価値
ドメイン構造をビルに例えると「.com」は雑居ビルの一部屋を借りているイメージだ。ブランドTLDは、インターネット上の一等地に自社ビルを持つことに等しい

