- ブラウザセキュリティ(ワークプレイスセキュリティ)/メンロ・セキュリティ・ジャパン
ブラウザ経由のサイバー攻撃から守る
インターネットを信頼しないという
発想のセキュアブラウザ
業務でパソコンを開くと、ブラウザはすでに業務開始時に必ず立ち上げる重要なアプリになっている。SaaSの利用から生成AIの活用まで、インターネットの玄関口として、その活用は不可欠だ。一方で重要なアプリであるがゆえに、サイバー攻撃もブラウザを介して仕掛けられることが多い。ブラウザを介したインターネット利用で、ユーザーや企業を守るにはどうしたらいいか。インターネットとユーザーの間で、すべてを信頼せず、情報を分離・無害化する「セキュアブラウザ」の役割を見ていく。(聞き手:日経BP 総合研究所 主席研究員 小林 暢子)
なぜ企業はランサムウェア被害を防ぎきれないのか
リージョナル・セールス・プリンシパル
渡邊 訓広 氏
小林 セキュリティ危機のニュースが多く、大企業のランサムウェア被害も続いています。現状をどう見ていますか。
渡邊 ランサムウェアは、情報処理推進機構(IPA)が毎年発表している「情報セキュリティ10大脅威 2025」の1位に位置づけられています。サプライチェーン攻撃や脆弱性を突いた攻撃など、その他のリスクも含めて対策のお問い合わせを多くいただいています。特にランサムウェアは10年連続で同脅威に挙げられているように、常態化した深刻な脅威となっています。それゆえに、企業側が対策を継続し、完全に守り切ることの難しさを物語っています。
小林 企業側でも様々な形で対策を進めていますが、それでもランサムウェアの攻撃はなくならないものでしょうか。
渡邊 現在、多くの企業で多層防御やゼロトラストアーキテクチャの導入が進んでいますが、それでもなお感染を完全に防ぐことは困難だと考えます。現代のランサムウェア攻撃が単なる自動拡散型のウイルスではなく、攻撃者が標的組織に対して周到な「偵察」と「準備」を重ねる、極めて戦略的な標的型攻撃へと変質しているためと考えています。
ユーザーとインターネットをつなぐ
ブラウザからの脅威を守る
小林 そうしたセキュリティの脅威に対して、インターネットの窓口でもあるブラウザを取り巻く状況を教えてください。
渡邊 今や、SaaSの利用やAI機能を備えたブラウザの登場により、業務の中心にブラウザがあると言っても過言ではありません。当然、攻撃者もそこにリソースを集中させています。現在、サイバー攻撃の約8割がエンドユーザーのローカルブラウザを標的にしているというデータもあり、ブラウザこそが最大の攻撃面(アタックサーフェス)になっていると言えます。
小林 Menlo Securityが提供するブラウザセキュリティの特徴を教えてください。
渡邊 ブラウザなどを使って業務をするのは生身の人間ですから、「うっかりミス」をゼロにすることは不可能です。そのミスが即座にインシデントに直結しないよう、技術的な「セーフティネット」を提供することが我々の使命です。
ユーザーがブラウザを通じてWebサイトやSaaSにアクセスするとき、相手の悪意の有無を考えることはまずありません。しかし中には悪意のあるコンテンツがあります。そこで Menlo Securityでは、Web上のあらゆるコンテンツを「潜在的なリスク」と定義し、クラウド上の隔離環境(アイソレーション・プラットフォーム)で実行します。ユーザーのブラウザに代わってサイトへアクセスし、脅威を物理的に分離した上で、安全な描画情報のみをユーザーに届ける。これにより、悪意あるスクリプトなどの動的コンテンツがエンドユーザーの端末に到達することを根本から遮断します。
小林 実際に、どのような使い方ができるのでしょうか。
渡邊 既存ブラウザのまま、Web上の動的コンテンツをクラウドで分離・実行し、安全な描画情報のみをユーザーに届けます。ファイル操作においても無害化技術によって脅威を物理的に遮断するため、感染リスクを根本から排除できます。
導入準備は不要ですぐに活用
安全に使えるセキュリティを実現
小林 Menlo Securityのセキュアブラウザを導入するとき、企業側にどんな準備が必要ですか。
渡邊 クラウドサービスとして提供するので、導入フェーズで大掛かりな準備は必要ありません。既存のブラウザを使用し、Webのトラフィックを Menlo Securityに向けるよう、プロキシなどの設定を変えてもらうだけで、セキュアブラウザの利用を開始できます。これまでの「止めるセキュリティ」から、「安全に使わせるセキュリティ」へと、手軽にセキュリティ対策のあり方を変えることができます。
小林 マルウェアの感染という話もありましたが、運用面での支援はありますか。
渡邊 強力な支援ツールとして「ブラウザフォレンジック」を用意しています。いわばブラウザのドライブレコーダーで、インシデント発生前後の挙動をスクリーンショットで記録します。これにより、ユーザーのうっかり行動や悪意あるデータ流出の証拠を可視化でき、事後の行動分析や社員教育にも役立てることができます。
小林 高度化するサイバー攻撃に対応するシステム部門の方にメッセージをください。
渡邊 Menlo Securityは、ユーザーとインターネットの間に強固なセーフティゾーンを作ることで、「安全に使い続けられる」環境を実現します 。皆様には、技術によって人間のミスをカバーし、生産性を損なわない新しい防御のあり方を知っていただきたいと思います。

