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シーザーズ・エンターテインメント・コーポレーション 取締役会長 ジム・ハント氏
グローバルな大手IR事業者として日本経済の活性化のために最善を尽くす

シーザーズ・エンターテインメント・コーポレーション 取締役会会長 ジム・ハント氏

2003年、ウォルト・ディズニー・パークス&リゾーツ・ワールドワイドの上級副社長兼CFO(最高財務責任者)に就任。17年より、シーザーズ・エンターテインメントの取締役会会長に就任。現在は、ペン相互生命保険やNemours Children's Health Systemなど複数の企業の社外取締役も務める。

 

観光やエンターテインメントだけでなく、国際会議などを通じて経済効果が見込める統合型リゾート(IR)市場が注目されている。米国ラスベガスやアトランティックシティに加え、2000年代に入るとアジアのマカオやシンガポールでも、大規模なIRの開発が進められ、活況を呈している。

2018年7月、日本でも統合型リゾート整備法案が国会で可決され、IRの開発に大きな一歩を踏み出した。新たな観光資源として期待される中、IR開発や運営の実績に乏しい日本は、豊富な経験とノウハウを持つ海外の事業者をパートナーとして選べるかが成功のカギとされている。そこで注目されるのが、世界的な大手IR事業者、シーザーズ・エンターテインメントだ。

世界各地で活動するIR業界のリーダー

「シーザーズ・エンターテインメントは、IR事業者として80年以上にわたり業界の成長を牽引してきました。ゲーミングと最高級のエンターテインメント、ホスピタリティ、そしてナイトライフを組み合わせた『シーザーズ・パレス』を、50年以上も前にラスベガスに作ったのも弊社です。以来、ゲーミング事業に加え、エンターテインメント事業の拡大を進めると同時に、MICE(国際会議や展示会/見本市)事業でも業界のリーダーになったと自負しています。現在、年間1億1,500万人以上のお客様に我々の施設・サービスをご利用いただいています」と取締役会会長のジム・ハント氏は語る。

直近も積極的に事業を拡大しており、2018年11月には、シーザーズでは初となるゲーミング施設のないリゾート「ドバイ・ブルーウォーターズ・アイランド」が開業。さらに、メキシコのプエルト・ロス・カボスと、アリゾナのスコッツデールでも、リゾートの開発を進めている。アジアでも積極的に事業を展開しており、2021年の開業に向けて韓国の仁川にIRを建設中だ。また、10,000m2の無柱空間を持つ世界最大級のボールルーム二つを有する、総床面積50,000m2の巨大なMICE施設「シーザーズ・フォーラム」もラスベガスに建設している。

1937年の創業から、世界を舞台に持続的な成長を続けているシーザーズだが、その強みは「ノンゲーミング分野、特にエンターテインメント事業とMICE事業にある」という。

「シーザーズはビルボード誌が発表したライブ・エンターテインメントのプロモーターとして、IR事業者の中で1位にランクされています。シーザーズ・パレスでのセリーヌ・ディオンのコンサートが有名ですが、アーティストが会場を固定して定期公演を行うという『レジデンシーモデル』を始めたのもシーザーズです。また、革新的なMICE事業者の顔も持っています。弊社の施設で開催されるイベント数は年間約17,000件。約200万人の方々に利用いただいております」

世界全体の国際会議の開催件数は年々増加傾向にあり、特に近年開催件数が伸びているのがアジア地域だ。2017年の日本における国際会議開催件数は414件であり、世界第7位。「日本はMICE事業で高い潜在力がある」とジム・ハント氏は捉えている。

※観光庁「2017年の国際会議開催統計(ICCA)の発表」

数字で見るシーザーズ・エンターテインメントの実力

  • 2017年全世界総収益 83億米ドル
  • 全世界の従業員 約63,000人
  • 運営施設数 55カ所
  • 年間来客数 1.15億人以上
  • スイートを含む来客数 38,000室以上
  • レストラン、バー、クラブ 600軒以上
  • 会議、コンファレンス年間開催件数 約17,000件
  • ライブ・エンターテインメイント年間開催件数 10,000件以上
  • 所有・運営する小売店約300店
  • リゾートスパ 20カ所以上
  • LEED認証に基づき建設された施設の面積 160,000平方メートル以上
  • グローバルロイヤルティメンバー 5,500万人以上

シーザーズ・エンターテインメントは、ゲーミング以外の分野でも多くの実績を持っている。 世界8カ国に55の施設(建設中含む)を持ち、毎年1億1,500万以上の人々が訪れている

大規模投資を裏付ける強固な財務体質

シーザーズの取締役会会長への就任前、ウォルト・ディズニー・パークス&リゾーツ・ワールドワイドのCFO(最高財務責任者)を務めていたというジム・ハント氏。20年を超えるディズニーパークとリゾート開発、運営を通じての経験から「テーマパーク事業とIR事業の間には、ホスピタリティ(宿泊・飲食)分野をはじめ多くの類似点がある」という。

会計士、そしてCFOとしての視点から、「現在のシーザーズはここ10年間で最も強い財務状態にある」と自信を持って語る。2008年、リーマンショック後の世界的景気後退を受け、数年間はIR業界も売り上げが伸び悩んでいた。しかし、シーザーズはその間も年間20億ドル(約2,200億円)以上のEBITDA(利払い・税引き・減価償却前利益)を生み出してきた。その後、シーザーズの財務状態はより強力になり、健全なバランスシートと堅実な収益力により、毎年継続的に成長を続けている。

EBITDA Caesars chart

単位:100万ドル
							2015年2,043、2016年2,135、2017年2,206、2018年9月過去12か月2,247

EBITDA(利払い・税引き・減価償却前利益)は過去数年間、右肩上がりに成長を続けている。収益性が高いことも世界的なIR事業者としての実績の一つだ

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