WOMAN EXPO TOKYO 2019 プレイベント
「女性発 地方創生フォーラム」レポート

時代をけん引する女性リーダーが語る
地域の問題を解決に導く
ジェンダー
ダイバーシティ
とは

女性が活躍する社会に向けて、日本経済新聞社と日経BPが毎年開催している「WOMAN EXPO TOKYO」。第6回を迎える同イベントのプレイベント「女性発 地方創生フォーラム」では、女性の活躍と地方創生をテーマに、女性トップリーダーの講演やパネルディスカッションが行われた。

女性の積極登用には理由がある
ジェンダー公平性がもたらす経済への影響

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シーザーズ・エンターテインメント
エグゼクティブ・バイス・プレジデント
ジャン・ジョーンズ・ブラックハースト

 最初の登壇者は、元ラスベガス市長で、現在はシーザーズ・エンターテインメントのエグゼクティブ・バイス・プレジデントを務めるジャン・ジョーンズ・ブラックハースト氏だ。同社は、統合型リゾートの開発・運営を行う世界最大規模の企業。行動指針に掲げる「PEOPLE PLANET PLAY」は、従業員や地域住民の幸せ、環境への配慮、感動的な娯楽体験を意味している。
 特に注目したいのが「PEOPLE」だ。同社は積極的な女性登用を行う企業として知られるが、これには明確な理由がある。
 「ジェンダー公平性を10%改善すると収益が3.5%上がる、管理職の50%が女性の企業は株主資本利益率が19%高いといった調査結果があります。業績が上がれば、優秀な人材も集まり、投資対象としても魅力的になる。まさに良いことずくめなんです。また、大手コンサルティング会社の推計データでは、ジェンダーの不公平により世界経済はGDPで28兆ドルを失っており、ジェンダーの公平性が確保されれば、世界全体で28兆ドル(世界GDPの25%)もの経済成長が見込まれることが示されています」
 実際、ブラックハースト氏は、ラスベガス市長時代にも有能な女性を積極的に登用し、観光客を倍以上に増やした実績を持つ。では、シーザーズ・エンターテインメントでの女性登用の実態はどうなっているのだろうか。
 「従業員6万人の半分は女性で、マネージャー職も42%が女性です。ただ、役員クラスでは26%、上席役員クラスでは4%にとどまる現実もあり、2025年までに全社で男女比50%を目指す『50/50 by 2025』という取り組みを実施しています」とブラックハースト氏。日本で統合型リゾートを実現した場合も、この取り組みを実施する方針だという。
 講演の最後にブラックハースト氏は、会場を埋めた女性に向け、以下のようなエールを送って話を締めくくった。
 「女性はアンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み・偏見)などで仕事の範囲が狭められるなど、不利な面はありますが、ジェンダー公平性を社是とする企業は増えていくはずですし、ロールモデルとして活躍する女性も出てきています。皆さんも、自分を信じて社会の中で活躍してください」