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温度管理輸送から中小企業の越境EC物流まで フェデックスの国際輸送がつなぐビジネスの可能性

 日本と世界を信頼の輸送ネットワークで結ぶ、国際総合航空貨物輸送会社のフェデックス エクスプレス。製造業の製品部品から、中小企業の越境ECによる日本製品の輸出、臨床検体などの温度管理輸送など、各産業やビジネス特有のニーズに合った国際輸送サービスで頼もしさを発揮している。

Fedex Express

高い輸送品質を提供するのは
「人の力」

 フェデックス エクスプレス(以下、フェデックス)の親会社である米フェデックス コーポレーションは、世界220以上の国と地域に輸送サービスを提供する同グループの持ち株会社だ。世界のGDP(国内総生産)の99%をカバーする輸送ネットワークで、世界の従業員45万人以上がサービスを提供し、年商は690億ドル。日本のフェデックスは1984年に設立され、成田・関西の2つの国際空港を利用して国際輸送サービスを提供している。

 「フェデックスによる輸送品質の一元管理のもと、ドアツードアの輸送サービスを提供することがフェデックスの大きな特長。お客様との輸送要件の事前確認、セキュリティの徹底、荷物到着までのトラッキングなどのプロセスで、お客様に安心してサービスを利用いただけます」と語るのは、同社北太平洋地区担当副社長の氏家正道氏である。

 品質の高いサービスを根底から支えているのは「人の力」だ。フェデックスは、会社が従業員を第一に考えることで、従業員は高い品質のサービスをお客様に提供でき、それが結果として企業に利益をもたらすというPSP「People(人)・Service(サービス)・Profit(利益)」を創業以来の理念に掲げている。

 この理念のもと、誰でもその能力を存分に発揮できる職場環境の整備を促進し、多様性を受け入れている。日本では一部の社員にフレックス勤務や在宅勤務制度を導入するほか、障がい者の雇用はもとより雇用後のサポートとその同僚へのトレーニングにも力を入れ、安心して勤務できるようにしている。

付加価値の高い
輸送ソリューションを
提供する基盤整備を継続

 国際輸送の物量や輸送ニーズは、経済動向によって刻々と変化している。「特に近年は、輸送時間や価格、仕様などのニーズが多様化しているため、それに対応できる輸送ネットワークであるかが重要です。フェデックスは、そのような動向とお客様のニーズの先を読み、フライトルートや輸送関連施設、車両などを含む輸送ネットワークの最適化を常に行っています」と氏家氏は説明する。

 たとえば2018年7月には、ハノイ(ベトナム)と広州(中国)を結ぶ新たなフライトルートを就航。広州にはアジア内の貨物を集約するフェデックスの物流施設があるため、この新ルートで、航空貨物需要が伸びている日本とベトナム間の輸送時間は1日に短縮された。同11月には関東地方の複数の地域で輸送時間を短縮した。「たとえば製造業では、様々な要因によって生産拠点や調達先が変更されることがある、越境ECではこれまで取引がなかった国からオーダーが入ることもある、最適化されたフェデックスの輸送ネットワークはそのような際に力を発揮して、ビジネスにおける選択肢を増やすのです」(氏家氏)。

 さらに「イノベーションはフェデックスのDNAです」と氏家氏は語る。創業以来、フェデックスはテクノロジー活用に継続的な投資を行っている。2003年には、米テネシー州のメンフィス大学内にFIT研究所(The FedEx Institute of Technology)を設立し、同大学と連携してAI、自動化システム、サイバーセキュリティなどの分野で最先端の研究を進めている。中でも物流のトラッキングへの活用が注目されている技術がブロックチェーンだ。物流業界におけるブロックチェーン技術活用を推進するために設立されたコンソーシアムであるBiTA(Blockchain in Transport Alliance)に参加して、実証実験を行っている。