人手不足対策・生産性向上に効くIT活用のヒント~IoT、AI、RPA、働き方改革など~Review

深刻化する人手不足は、いまや多くの中堅・中小企業の経営に危機的な状況をもたらしている。この課題をいかにして乗り越えるか――。三重銀行/第三銀行/三十三総研/四日市商工会議所は日経トップリーダーと共に、経営者の悩みに応えるセミナーを開催。IT活用を通して従業員の生産性を向上することで人手不足を解消し、さらに自社の事業に新たな価値を生み出していく実践的取り組みにつながるヒントを解説した。

基調講演
中小企業こそデジタル変革を!
~生産性向上に効くIT活用のヒント~

日経BP総研フェロー 桔梗原 富夫

日経BP総研フェロー

桔梗原 富夫

人手不足の問題がますます深刻化している。原因は少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少にある。となれば、主要先進7カ国で最下位といわれる日本の労働生産性を高めるしかない。そこで働き方改革が急務となっているわけだが、形だけの取り組みでは、現場はしわ寄せを受け、従業員は疲弊していくという負のスパイラルに陥りかねない。

基調講演に登壇した日経BP総研フェローの桔梗原富夫は、働き方改革を企業の成長に結びつけていくためには、「労働時間を是正する『働きやすさ』と、従業員のエンゲージメントを高める『働きがい』の創出を、両軸で考える必要があります」と説いた。

IT活用による変革が急務

生産性向上の強力な武器になるのはITだ。これまで中小企業にとってIT活用は、初期投資の重さや社内の運用要員の不足などがハードルとなっていたが、今は状況が大きく変わっている。クラウドによってIoTやAIなどの最新技術も一気に身近になり、容易に活用できる環境が整ってきた。

桔梗原は、秋葉原電気街でセンサーを買って手作りしたIoTで〝昭和の工場〟をカイゼンした鉄工所、収穫したキュウリをAIで選別するシステムを自作した農家の事例を紹介し、「デジタルを活用した変革に、今すぐ取り組んでほしいと思います」と語った。

ただし、IT活用にはリスクが伴うことも忘れてはならない。その最たるものがセキュリティで、IPA(情報処理推進機構)が発表した「情報セキュリティ10大脅威2019」には、標的型攻撃による被害、ビジネスメール詐欺による被害、ランサムウェアによる被害、サプライチェーンの弱点を悪用した攻撃の高まり、内部不正による情報漏えいなどが上位にランクしている。

「サイバーセキュリティ対策は、もはや経営課題と認識すべきです」と桔梗原は訴えた。この課題をしっかり見据えながらIT活用を進めていく先に、企業の成長に結びつく働き方改革への展望が開けてくる。

ソリューション講演
富士通 / 富士通マーケティング
人材不足に効く‼
業務自動化と柔軟な働き方を支援する環境構築ポイント

深刻化する人手不足を解消する鍵はIT活用にある。富士通は「業務の棚卸と自動化」と「柔軟な働き方ができる環境構築」の2つの取り組みに焦点をあて、RPAや超軽量モバイルPCなどによる課題解決について、デモを交えながら解説した。

田中 良和氏

株式会社富士通マーケティング
商品戦略推進本部
ソリューションビジネス推進統括部
ソリューション推進部長

田中 良和 氏

団塊の世代が75歳以上の後期高齢者となる「2025年問題」が注目されているが、ここで考えなければならないのは、単に生産労働人口が減ることだけではない。団塊世代の介護のために、団塊ジュニア世代も離職せざるをえない危機を迎えることが懸念されているのだ。

そうしたなかで多くの企業が検討している課題解決が、「業務の棚卸と自動化」と「柔軟な働き方ができる環境構築」という2つの方向性である。

富士通マーケティングの田中良和氏は、「富士通グループではお客様の働き方改革をさまざまなIT活用を通じて支援していますが、やはりこの2つのアプローチが課題解決の主軸となります」と語った。

RPAと超軽量モバイルPCで新たな価値を創出

丸子 正道氏

富士通株式会社
システムプラットフォームビジネス本部
プロダクト企画統括部
プロモーション推進部長

丸子 正道 氏

まず「業務の棚卸と自動化」で中心になるのが、RPA(Robotic Process Automation )の活用だ。オフィス内のPC操作で行われている定型業務をソフトウェアロボットによって自動化するもので、「これにより人は本来やるべき業務、人にしかできない付加価値の高い業務に集中することが可能となり、能力やモチベーションの向上につながります」と、田中氏はその効果を説明した。

さらにAI(人工知能)との連携が進むことで、「非定型業務の自動化や意思決定の自動化など、RPAはより高度な業務に適用可能なレベルに進化していきます」と、田中氏は今後の技術開発の動向を示した。

一方の「柔軟な働き方ができる環境構築」では、出張先や移動中、サテライトオフィス、自宅など、場所にとらわれないテレワークの実現が大きなテーマとなる。田中氏が、そこでの重要ポイントとして挙げたのが、「働き方のルール化と適切な労務管理」「コミュニケーション効率化のためのインフラ整備」「セキュリティ対策の見直し」の3つである。

そして、テレワークに最適なデバイスとして紹介したのが「LIFE BOOK U939/U939X」である。第8世代インテル® Core™ i5/ i7 プロセッサーの高性能を搭載しつつ、わずか約777g(※U939Xは877g)という驚異的な軽さを実現したモバイルPCだ。

  • 第8世代インテル® Core™ i5プロセッサー
    驚異的なプラットフォーム性能を実現した
    第8世代インテル®Core™ i5プロセッサー
  • Intel® UNITE™ソリューション
    会議を素早く円滑に進行可能な
    Intel®UNITE ™ ソリューション

富士通の丸子正道氏は、同PCの「手のひら静脈認証」を用いたアカウント漏えい対策、「人感センター対応Webカメラ」を用いた他人の覗き見防止、「秘密分散ソフト」を用いた持ち出しファイルの漏えい対策のほか、残業抑止と働き方の可視化を実現する「TIME CREATOR 」、会議参加者の画面を簡単に共有するIntel®UNITE™ ソリューションを実演。「こうしたIT活用により、時間効率化や人材難対策、事業継続といった新たな価値を生み出すことができます」と訴求した。

テレワーク実現の第一歩として、ぜひとも検討したい取り組みだ。

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