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vol.01
イオンモール 防災・災害対策

SDGsの目標

vol.01 イオンモール 防災・災害対策

駐車場に一時避難する地域住民のために、大人数を収容できるバルーンシェルターを用意。

セミナー開催
今回のシリーズ連載に連動した
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地域に安全・安心を届ける防災拠点へ

社会のサステナビリティ(持続可能性)実現をリードするイオンモール。
SDGs(持続可能な開発目標)にも通じるその取り組みをシリーズで紹介する。
第1回はイオンモールの防災・災害対策をフィーチャーした。

岩本 馨 氏

岩本 馨
取締役副社長 開発担当

開発部門のトップとして、防災機能を搭載した施設のハード面を総括する。「今後は地域性に応じた防災のあり方も考えていきたいと思います」

 イオングループの中核企業として、国内外約200拠点で商業施設を開発・運営するイオンモールは、“地域とともに「暮らしの未来」をつくるLife Design Developer”として、地域貢献に注力している。例えばモールを地域防災・災害対策拠点に活用する取り組みがそうだ。

 「イオンモールは、地域の方々が集う場として、地域インフラの一つになっています。ディベロッパーとして、インフラを整備する以上、有事の際に地域に役立つものにしようと力を尽くすことは当たり前です」と岩本馨取締役副社長が話す。気負いのない口調だが、各モールに導入されている防災・災害対策設備やシステムは、表面的なものではない。

 例えば給水。断水時には300~400tもの耐震型受水槽に給水取出口を取り付け、直接水を取り出せる仕組みになっている。停電時にはモールが備えている自家発電機で携帯電話等の充電が可能だ。駐車場の地中を通る下水管には仮設トイレを設置するための汚水枡を設けている。

 また、被災時の情報発信拠点として、NHKと覚書を結び、近隣県における震度5弱以上の地震、台風や大規模降雨といった災害発生時には、店内のデジタルサイネージが緊急テレビ放送に切り替わる。これらは2012年以降の開店・増改築のタイミングで整備し、現在はほとんどのモールに導入しているという。

 店内は強い揺れでも天井の設備が脱落しないように補強するなど耐震性能が強化されている。

 2018年には、東日本大震災で津波被害を受けた福島県の小名浜に、防災特化型のイオンモールいわき小名浜を開業した。災害時のライフライン途絶を防ぐため、電源や水回りなどの重要設備を想定最大津波以上の高さに設置するなど、避難者受け入れ態勢を整えている。まさに地域に安全を提供する復興と防災の拠点だ。

 「小名浜はもとより国内ほぼ全拠点で、モール開発時に自治体と防災協定を締結しています。また、イオンがJALや自衛隊と連携協定を結んでいるため、災害時の情報入手も早く、迅速な地域支援に協力することができます」

 こういった取り組みが、SDGsの目標11(住み続けられるまちづくりを)にも通じることは言うまでもない。

 実際に同社の備えは、これまでの災害時に幾度となく機能してきた。トイレの開放や飲料水の提供だけでなく、熊本地震では、翌日にはイオンモール熊本の駐車場の仮設店舗で一部営業を再開し、生活再建を後押しした。北海道胆振東部地震では、旭川駅前のモールが延長コードを供出して駅内に充電スペースを設置した。今年9月の台風15号の災害では、イオンモール木更津の駐車場を東京電力の応援隊の基地として開放するほか、電気自動車の充電も可能にした。

 こうした臨機応変で的確な支援を提供できるのには理由がある。イオンでは、「イオングループのBCM(事業継続マネジメント)」をまとめており、その一環として年に2回、グループをあげて防災訓練を実施している。その際に、各地のモールが災害支援の中で得た知見も共有する。こうして防災・災害対策体制を日々進化させているのだ。

 しかし、岩本副社長はなおも話す。

 「9月の台風では、断水でご苦労された方が多くおられました。当社としては、モールが防災拠点になり得るという告知が不十分だったと反省しております。 “万一の際はイオンモールに行く”が当たり前になるよう、またモールが安全・安心の場であり続けられるよう、他には何が必要かなど、引き続き取り組んでまいります」。今後も進化は続くようだ。

  • 受水槽には、停電時にも利用可能な給水取出口を設置
  • 防災訓練は全モールで実施している

受水槽には、停電時にも利用可能な給水取出口を設置(写真)。防災訓練は全モールで実施している(写真)。モールの充実した防災機能と体制。

  • イオンモールCSR/ESGレポート2019
    eBook版

  • イオンモール株式会社 〒261-8539 千葉県千葉市美浜区中瀬1丁目5番地1
    https://www.aeonmall.com

セミナー開催
今回のシリーズ連載に連動して、
イオンモールの事例が
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開催概要

■テーマ:
「もっと気軽に健康づくり。イオンモールウォーキングのススメ」(仮)
■日時:
2019年11月29日(金)
14:00〜15:00(13:30開場)予定
■会場:
東京ミッドタウン カンファレンスルーム7
■主催:
日経ビジネス電子版
■登壇者:
イオンモール株式会社 マーケティング統括部 エンターテインメント推進部 ハピネスモールグループ 山北 友佳里 氏