人を育てることが企業と顧客の力となる 人を育てることが企業と顧客の力となる

  • 株式会社アイル
  • 代表取締役社長
  • 岩本 哲夫

profile

1979年大塚商会に入社。同社の営業としてトップセールスとなる。1991年2月にアイルを設立。事業展開のみならず、社員教育に力を入れ、独自の企業文化を築き上げる。

社員5名からスタート10年で売上高が約3倍に社員5名からスタート10年で売上高が約3倍に

「自分で言うのも何ですが、変わった会社だと思います。『お客さまは神様ではない』という前提でビジネスに取り組んでいるのですから」

アイルの岩本哲夫代表取締役社長は開口一番、そう語った。

1991年にコンピュータ販売代理店として創業。大手ソリューションサービスの凄腕営業マンだった岩本氏は、周りの応援を受け、5名で会社を立ち上げた。ワンルームマンションの1室からのスタートだった。

それがいまや年商約100億円。28年間で会社は急成長。直近10年だけで売り上げは約3倍に伸長した。

原動力となったのは、「本当に必要とされるサービスを提供することで、企業のビジネスの成長を応援したい」という岩本氏の信念である。

営業マン時代、中小企業に納めたコンピュータがホコリを被っているのを見て、「使いこなしてもらえなければ意味がない。販売だけでなく、アフターケアやサポートなど、コンピュータにまつわるすべてを請け負えばお客さまの負担を減らせるのではないかと思いました」と語る。

「中小企業のシステム活用が進まないのは、大企業とは異なる商慣習や業種ごとの特性に合ったシステムがないから」だと考え、パッケージシステム開発に事業領域を広げた。

アイルが開発した販売・在庫・生産管理システム「アラジンオフィス」は、5,000社以上に及ぶ導入企業の声を反映し、使い勝手を向上させることで多くのユーザーを獲得した。

一方、「大企業と互角に戦えるように」と、中小企業が出店する複数ネットショップの商品登録・在庫・受注・発注仕入れが一元管理できる「CROSS MALL」などのASPサービスを提供。

「守り」(業務管理)と「攻め」(販促)の両面で、企業を支援するサービスラインアップを整え、現在は大手企業へのソリューション提供も手掛けている。

リアルとWEBの融合提案で企業の成長を支援リアルとWEBの融合提案で企業の成長を支援

常に変化する市場や顧客ごとに異なる課題に対する、アイルのビジネスモデルの特徴は、「リアル」と「Web」の両面から商品サービスを開発・提案することだ。「企業経営における中核をトータルに支援したい」という岩本氏の考えをベースに、一つひとつの独立した事業をそれぞれ融合させ、強力なシナジー効果を発揮させることで、顧客の企業力強化に寄与する。

これをアイルでは「CROSS-OVER シナジー」戦略と呼んでいる。

じつは、アイルのように基幹システムとWebサービスをひとつの会社が開発している例は非常に少ない。「同じIT」と一括りにされがちだが、求められる技術やノウハウがまったく異なるからだ。

それを実現するためには、2倍、3倍もの知識と、異なる領域を文字どおり柔軟にクロスオーバーできる発想力や想像力が欠かせない。

「だからこそ当社は、何よりも社員が自由に仕事に取り組める環境を重視しています。枠に縛られることなく、『こうした方が良い』と思ったら、自分の思いどおりに行動することを奨励しているのです」

顧客や社員と「フィフティ・フィフティ」の姿勢で向き合うのもアイル流だ。上司と部下が活発に意見をぶつけ合うこともしばしば。「相手がお客さまや上司であっても、当たり前のことを当たり前に、正しいことを伝える姿勢が大切」と岩本氏は語る。

※いずれも7月末時点の実績で、2011年7月期から連結実績となります

2010年に32億7,200万円だった売上高が、2018年時点で約3倍の94億1,200万円に成長。

一人ひとりを大切にすることが結果を生み出す一人ひとりを大切にすることが結果を生み出す

順調に業績を伸ばすアイルの成長のポイントは、「一人ひとりの社員が顧客それぞれの課題を発掘し、最適な提案を行う姿勢にある」と岩本氏は語る。

「お客さまから言われたとおりにサービスを提供するのは、医者が患者から『風邪をひいた』と言われ、ろくに診察もせずに風邪薬を出すようなもの。それでは問題の本質をきちんと探り当て、根本的に解決することはできません。『お客さまは神様だ』とイエスマンになるのではなく、パートナーとして、お客さまの課題に向き合っています。なぜなら、われわれのサービスを最大限に活用することで、お客さまのビジネスを着実に成長させていただきたいと願っているからです」

そうした真摯な向き合い方は顧客にしっかり受け止められ、システムソリューションの新規での競合商談における勝率は93%、ユーザーリピート率は98.2%と高い成果を挙げている(いずれも2018年度実績)。

枠にとらわれず、前向きに仕事ができるアイルの社風は学生たちにとって非常に魅力的であるため、入社希望者が引きも切らない。

「CROSS-OVERシナジー」を実現するには、それを担う人材の育成も不可欠だ。アイルには「人材教育が第一」の前提のもと、上司や先輩が若手の考えを尊重しながら育て上げる環境も整っているという。

社員一人ひとりがお客さまのことを考え、課題の本質に向き合っていくことの重要性を語る岩本氏。

岩本氏は「企業とは、人そのもの。人の持つ発想力と想像力が会社を創るのです。これからも人を育て、それぞれのカラーを存分に発揮してもらうことで、お客さまをサポートする会社として成長を続けていきたいと思います」と笑顔を見せた。

株式会社アイル

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