伊藤忠商事 代表取締役会長CEO

岡藤正広

Top Messageグループが
一丸となり、
目指すは
「商いの次世代化」

近年、ますますの躍進を見せる伊藤忠商事の強さの源――。
各分野に特化したグループ会社の結束が、今後の快進撃を支える鍵となる。

次世代を駆け抜ける
商社のあるべき姿

みなさん、こんにちは。みなさんは上に掲げた商品、ブランド、店舗などを見たことがありますでしょうか? 実はこれらは全て伊藤忠商事と伊藤忠グループの会社が保有するものです。

「総合商社は何をやっているのかわかりにくい」と思われている方も多いかもしれませんが、伊藤忠商事は160年前に繊維商売を生業に近江国(現・滋賀県)で創業し、以来、一貫してみなさんの身近にある生活消費関連ビジネスを中心に業容を拡げ、伊藤忠グループとして発展してきました。

もちろん原油、石炭、鉄鉱石などの資源分野の権益も重要な収益の一部ですが、全体の収益構造から見ると非資源と言われている生活消費関連ビジネスが大部分を占めます。伊藤忠グループのビジネスは、まさに、みなさんの日々の生活に密着しているということをご理解頂けると思います。

私は社長就任以降、世間から見ると総合商社はどこも同じに見え、その結果として、商社業界そのものが理解されていないのではとの思いを強く持っていました。「野武士集団」「自由闊達」「個の力」などの言葉に代表される伊藤忠らしさや、また、伊藤忠の企業理念であった「豊かさを担う責任」をもっとわかりやすく世の中やグループ全社員に伝えたいと思い、新たなコーポレートメッセージ『ひとりの商人、無数の使命』を2014年に策定しました。

そして、このコーポレートメッセージを広く浸透させるために、「広告活動」を本格的に展開しました。新聞広告・テレビCMなどでは、現役の伊藤忠社員が自ら登場し、働く姿や仕事に対する想いをストレートに伝える手法を用い、伊藤忠パーソンの素顔に迫る広告を展開しています。

おかげさまで、社内外より多くの評価を戴いており、業界・社会からは毎年様々な広告賞を受賞しました。特に企業広告の権威として知られる日経広告賞では、最優秀賞である「大賞」を3度にわたり受賞(2016~17年は2年連続)することができ、経済・ビジネス業界での伊藤忠グループの認知度が大きく上がりました。ちなみに、過去にこの賞を3度受賞した企業は伊藤忠商事のみです。

ひとりの商人シリーズ「岡藤社長」2014年6月掲載岡藤社長(当時)をモデルにした第8作目(全8作)
●伊藤忠商事を支える個の力に焦点を当てたシリーズ
第63回日経広告賞「大賞」受賞
ある商人シリーズ「商いの男」2015年10月掲載二代目伊藤忠兵衛をモデルにした第1作目(全3作)
●伊藤忠の商いをテーマに「商人の原点」や「商いの魂」を伝えたシリーズ
第65回日経広告賞「大賞」受賞
かけふシリーズ「かせぐ」2017年6月掲載●伊藤忠の経営戦略の核である「かせぐ、けずる、ふせぐ」をイメージして力強く躍動感あるタッチで、伊藤忠の勢いやその姿を表現したシリーズ
第66回日経広告賞「大賞」受賞

また、企業イメージ調査や就職人気ランキングでも財閥商社を抜き常に上位(主要7誌中、6誌1位)に選出され、当社グループの活動が広く受け入れられていることがわります。このような広告活動の本格展開により、伊藤忠商事のみならず伊藤忠グループ全体の認知度が向上し、グループ各社においては優秀な人材が集まり、各業界内でのグループ個社の他社との差別化につながっていると感じています。

現在、伊藤忠グループには、国内外に300の連結対象会社があり、10万2000人の社員が働いています。このグループ全社員が切磋琢磨しながら業務に邁進した結果、2015年度には悲願の商社業界トップの地位を獲得、以降16年度、17年度の決算でも2年連続で連結純利益の過去最高益を更新しました。そして、今期2018年度の決算見通しでは、再び史上初となる連結純利益5000億円の達成を見込んでいます。この躍進の陰にはグループ会社間の連携があります。伊藤忠グループで働く全社員が各社の「強み」を理解し、知恵を出し合いお互いのビジネスを融合・展開してきたことで新しいビジネスが生まれ、それが好業績につながっています。今後、伊藤忠グループがさらに発展していくためには、今まで以上にグループ間のシナジーが必要と私は強く感じています。変化のスピードが速く常に市場環境が変わっていく今だからこそ、伊藤忠グループが一丸となり新たな競争に対峙していく。みなさんにも、伊藤忠グループで挑戦して頂く醍醐味を味わって頂きたいと願っています。

■ Profile

Masahiro Okafuji

1974年東京大学経済学部卒業後、伊藤忠商事に入社。2002年ブランドマーケティング事業部長、04年常務取締役・繊維カンパニープレジデント。09年副社長、10年代表取締役社長。18年より現職。