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オーラルケアの進化は、ここまで来た!成長を続けるオールインワン薬用マウスウォッシュ

健康意識の高まりとともに、右肩上がりの成長を続けているマウスウォッシュ市場。それを牽引しているのは、1本で7つの口内トラブルをケアできるオールインワンモデルである。

液体のメリットを 最大限に発揮

口の7大トラブルをケアオールインワンのマウスウォッシュ
販売名:リステリン トータルケア+
販売名:リステリン トータルケア ゼロ+
オーラルケアの進化を象徴するマウスウォッシュ、「リステリン トータルケア プラス」と、ノンアルコールタイプの「リステリン トータルケア ゼロ プラス」。適量(20ml)を口に含み、ブラッシング。その際、ペースト状の歯磨き粉は必要ない。朝晩2回の使用を推奨している。
オープン価格
医薬部外品 液体歯磨

 薬用マウスウォッシュと聞いて、真っ先にその名を思い浮かべる人も多いだろう「リステリン」。幅広いラインアップの中でも、1本で複数の効果が得られる「トータルケア」シリーズが大きな支持を得ている。2018年8月、新たに虫歯予防を加え、口内の7大トラブルをケアする「トータルケア プラス」にリニューアルされてからも絶好調だ。

 ジョンソン・エンド・ジョンソン マーケティング本部の前田紘平氏は、現在のマウスウォッシュ市場についてこう語る。

 「2018年の実績では約353億円規模となっており、市場は右肩上がりで成長しています。ただ購入率は28%で、伸びてはいるものの、欧米に比べるとまだ低いというのが現状です。オーラルケアの重要さは認識しながら、マウスウォッシュの利用まで至らない層にどう訴求していくかが、今後の課題だと受け止めています」

 前田氏によると、欧米よりも購入率が低い理由の一つが「文化の違い」だ。米国では特に、歯並びのきれいさ、白さが重要視され、オーラルケアに対する意識が伝統的に高いという。もう一つの理由は日本社会の歯磨き信仰で、「歯ブラシを使って歯磨きをしておけば大丈夫」と考えている人が多いのだ。

 「もちろん歯磨きは重要で、朝晩2回の歯磨きがオーラルケアの基本になります。ですが、通常の歯磨き時のブラッシングでは口腔内の面積の約25%しかケアしていません。虫歯や歯肉炎、口臭など口腔内のトラブルの原因となるのは菌。通常の歯磨きではケアしにくい歯茎、舌、口腔粘膜など、残りの約75%もケアすることが大切です」

 そこで大きな意味を持つのがマウスウォッシュ。液体のため、口に含んでブラッシングすることで、歯ブラシだけでは届きにくい歯と歯の間、歯茎、舌、口腔粘膜など隅々まで行き渡り、全体をケアできるからだ。ここで重要なのが殺菌力で、リステリンのルーツは19世紀後半に外科手術用として開発された消毒液。現在のリステリンも、マウスウォッシュとして効果を発揮する十分な殺菌力を備えている。

売り上げ金額の推移

【継続的に伸長】過去10年カテゴリー比超えの成長率を記録

マウスウォッシュ市場全体を見ると、2008年は約233億円、2018年は約353億円となり、10年間で約151%の成長を遂げている。リステリンシリーズは約32億円から約87億円となり、伸び率は約274%。市場全体を大きく上回る伸び率を達成している。