素晴らしいアイデアでもカタチにするには人の和が必要です これまでになかった画期的な調味料の可能性に期待 日本橋ゆかり 三代目主人 野永 喜三夫氏

素晴らしいアイデアでもカタチにするには人の和が必要です これまでになかった画期的な調味料の可能性に期待 日本橋ゆかり 三代目主人 野永 喜三夫氏

素晴らしいアイデアでも
カタチにするには人の和が必要です

実は以前「フード・アクション・ニッポン アワード」に出品したことがあります(フード・アクション・ニッポンアワード2011 プロダクト部門入賞の「江戸っ米ぷりん」)が、今回のアワードを振り返ると、その時と比べて魅力ある産品が非常に増えた印象です。

「最終審査委員を務めてほしい」というお話をいただいた際には、周りが錚々たる顔ぶれなので、正直「私でいいのかな?」とも思いましたが、私ならではの目線で審査することでお役に立てることもあると思い、お引き受けしました。私ならではの目線というのは、審査委員の中で唯一の料理人であることや出品経験があって生産者の気持ちが分かること、そして企業や6次産業化に関する様々な商品開発にも携わっていることによるものです。

受賞産品に「格之進 牛醤」を選んだ理由は、牛肉を発酵させた調味料が世の中になく、画期的なものだから——。お肉の可能性を最大限に引き出しているのも評価できますし、将来性があるのもよいところですね。

例えば、このアイデアを牛肉の消費量が多い米国で展開したら、きっと面白いビジネスになるでしょう。生産者である株式会社門崎さんには、ぜひそのような発想をもって取り組んでほしいですね。

同社の代表取締役である千葉祐士さんは、熟成肉など牛肉の新しい食べ方を切り開いている食肉界のパイオニア的存在ですが、私と同世代ということもあって、今回はよい刺激を受けました。

いずれにせよ、最終審査員を務めたことで、日本全国には素晴らしいアイデアがあることを再認識しました。ただ、いくらアイデアが素晴らしくても、味はもちろん、パッケージデザイン、商品のコンセプトやその背景にあるストーリーの伝え方も含めて、消費者が魅力的に感じる商品にしなくては、世の中に広まりません。そこで「格之進 牛醤」が醤油醸造所や研究機関と共同開発されたように、アイデアをきちんとカタチにできる人とタッグを組んで取り組むことが大切なのです。

私自身も様々な企業とコラボすることが多いですが、やはりお互いの得意分野を生かしていくことが必要不可欠だと思いますね。

野永喜三夫(のながきみお)

1972年生まれ。「日本橋ゆかり」は、親子3代にわたり宮内庁への出入りを許された老舗名門店。「株式会社 菊乃井」で日本料理の修業を経てゆかりの三代目若主人となる。2002年、「料理の鉄人JAPAN CUP'02」で総合優勝。NYタイムズ紙に日本を代表する若手料理人として選出され、『世界の料理人』として認められた第一人者。2015年7月11日 イタリア・ミラノ万博にて日本代表として日本料理を披露。2017年 11月小池知事より 東京都優秀技能者(東京マイスター)知事賞、歴代料理人最年少受賞。農林水産省「日本の食普及の親善大使」。様々なメディアや雑誌、海外での活動も多く、幅広い分野で活躍中。伝統を守りながらも、新しい日本料理を発信し続けている。

格之進 牛醤

  • 企業・団体・組織名
    株式会社門崎
  • 所在地
    岩手県一関市川崎町門崎字宮畑5番地
  • 産品の種類
    調味料(味噌・醤油など)
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和牛を美味しく食べるために開発された、牛肉を発酵して作られる調味料。原材料となる牛肉は、岩手南牛を中心とした黒毛和牛を使用。自然豊かな環境から生み出される牛肉は、生産者の顔が見える確かな品質のものだけを厳選しているという。食肉加工販売を行う株式会社門崎が原材料の調達を、地方独立行政法人岩手県工業技術センターが製造方法や成分の科学的分析を、老舗醤油醸造所の浅沼醤油店が製造を担当。岩手県内の企業と組織の共同開発により、これまでになかった新しい調味料が誕生した。

生産者コメント

「お肉のイノベーション」。これが牛醤を産み出した格之進の原点です。お肉の付加価値を上げ、総合的なお肉の評価を引き上げることで、生産者が生産継続可能な価格帯で販売する。それを当社が購入し続けることへの挑戦から生まれたこの商品が、高いご評価を頂けたことに感謝致します。この商品は、岩手県産のお肉と塩で作り、生肉と比較するとアミノ酸値が300倍にもなっており、美味しくアミノ酸を体に取り入れる事ができる商品です。是非岩手が産み出した世界初の調味料をお愉しみくださいませ。

受賞産品一覧