労働人口の減少に伴う業務改革への取り組みや働き方改革の推進など、経営マネジメント層が考えなければならない事案は多く、いずれも自社の未来を大きく左右するものだ。これらの課題に立ち向かっていくためには、社内のIT環境を整備して生産性の向上を図り、さらには戦略的にITを活用していく必要がある。この時に強力な武器となるのが、 DaaS( Device as a Service )と呼ばれるサービスだ。従業員が利用するPCなどの各種デバイスをサブスクリプション型(以下、サブスク)の料金体系で提供するもので、さまざまな経営課題を解決する打ち手になると今注目をあびている。

DaaSは企業に“機動力”を
もたらすサブスク型サービス

今、さまざまな分野でサブスク型サービスが利用されている。身近なところでは、インターネット経由で、毎月定額で音楽や映画が視聴できるサービス、ビジネスシーンなら会計や勤怠管理といったシステムを同じく定額で利用できるSaaS( Software as a Service )などが挙げられる。

オリックス・レンテック株式会社
ICT営業本部 ソリューション営業部 ソリューション推進チームリーダー
石塚 匡 氏

こうした“目に見えないもの”を提供するサブスク型サービスに対し、DaaSはデバイスという目に見える“モノ”に軸足をおいたサブスク型サービスだ。そのDaaSが、経営効率の向上に寄与するとして注目をあびている。この点について、レンタル事業を展開するオリックス・レンテックのICT営業本部 ソリューション営業部 ソリューション推進チームリーダーの石塚匡氏は、次のように説明する。

「今、経営の大きな課題の一つが、労働人口の減少への対処です。ここで重要となるのが働き方改革で、企業には業務改革や、多様な働き方への対応による生産性の向上が求められます。それを実現するには、無駄なコストを削減し、機動力を高めることで、環境変化にすぐに追随できるスピード感が必要です。DaaSはまさにこれらの経営課題の解決策の一つとなるサブスク型サービスだと言えます」

それでは具体的にDaaSとはどのようなサービスなのか。

冒頭で触れたように、DaaSは、PCなどの各種デバイスをサブスクリプション型の料金体系で提供してくれるサービスだ。常に最新のデバイスとMicrosoft Office 365 に代表されるようなクラウドサービス、また自社のニーズに合わせたさまざまな設定が施された上でデリバリーしてくれるものだ。企業はダウンタイムを極力抑えてデバイスの利用が開始出来る。

つまりDaaSとは、まるでクラウドサービスを調達するような手軽さ・便利さで、モノでありながら“コト”を提供してくれるサービスだと言える。

“as a Service”としての要素を
実装しているオリックス・レンテックのレンタルサービス

「今、企業内で最も多く利用されているデバイスはやはりPCです。当社が提供するレンタルサービスでは、お客さまのニーズに応じて、常に最新モデルをはじめさまざまな機種から選定し、各種設定を施した上でお届けしています。利用料金は月額定額で、万一PCに不具合が生じた場合の交換費用なども全て月額の料金の中に含まれており、追加の費用もかかりません。また、必要が無くなれば、いつでも利用を止めることもできます。言い換えれば、PCの導入から運用・撤去までの、お客さまのPC利用に伴うさまざまな手間やコストを最小限に抑える支援を行っています」(石塚氏)

PC管理を担当するIT部門は、レンタルサービスを利用することで、調達時の手間や各種設定、撤去に伴うデータ消去など、作業工数を大幅に低減することができる。さらに、PC故障時の修理対応や、棚卸し作業などにかかる“実は目に見えないコスト”までも削減することが可能だ。

「PCを購入・リースからレンタルに切り替えることで、すぐに“所有”から“利用”へとシフトすることができます。これは経営視点で見た場合、まず毎月の支払額が一定であるため資金計画が立てやすく機動的な判断ができることが大きな特長です」(石塚氏)

そしてもう1つ、PCをレンタルすることで、業務スピードを格段に上げることも可能となる。

「常に最新のPCを適切な期間で運用することにより、故障率の抑制、起動時間の遅延解消など、生産的時間の喪失を極力抑えることで仕事の効率を高めることができます。また、常に最新のクラウドベースのサービスも含めることで管理工数の削減を実現出来ます。いつでもどこでも仕事が出来る環境として Office 365 やモバイル回線、セキュリティ面の課題を解決するためのIT資産管理、MDM(モバイルデバイス管理)もご提供可能です。

セキュリティ対策の面ではデータを自動的にクラウドへバックアップする新たなクラウドサービスのリリースを予定しています。これらにより、当社へご依頼頂ければ多様な働き方に機動的にシフトが出来る環境をご提供可能です。当社のサービスの特長は、サーバレスで短納期、且つデバイス、クラウド、運用メンテナンスなどが全てサブスクリプション型の課金で自由な期間でご利用頂けることです。DaaSをを導入いただくことで、お客さまの経営の俊敏性や機動力の向上に寄与していきたいです」(石塚氏)

まさにレンタルは“as a Service”実現のための要素を実装しているサービスだと言える。

今こそ経営目線で
DaaSの重要性を捉えよ

ここで1つ、PCの利用をリースからレンタルに切り替えたことで、大幅な業務効率化と働き方改革を実現した企業の例をご紹介しよう。

参考までに、リースは月額利用という点ではレンタルと同じだが、3年あるいは5年といった契約期間があらかじめ設定されており、途中解約は原則認められない。またPCの設定作業や運用保守、さらには万一の障害発生時もユーザー企業自身で対応する必要がある。

あるお客さまでは、PCをリースで導入し、ソフトウエアである Microsoft Office 製品はバンドル版を使用していたため、ライセンスの管理などの手間が発生していた。また、利用するPCのタイプも、本社の管理部門、営業部門などによってニーズが異なるため、各部門に応じた機種を調達する必要があった。従業員数は約200名で、当然導入の都度、タイプに応じた設定作業を行う必要もある。このように、IT部門にはPCの管理・運用のために多大な負荷がかかっていた。そこで同社はPCをレンタルでの利用に切り替え、さらに Office 製品もクラウドサービスとして提供される Office 365 を使用することにした。まさに同社はPC・ソフトウエア共に“ as a Service ”として提供されるDaaSの利用に舵を切ったということだ。

また、同社では会議の度に集まることへの非効率な状況も課題になっていた。そこで、より効率的なコミュニケーション手段、具体的にはビデオ会議システムの導入も検討することになった。そして同社が選択したのが、マイクロソフトが Office 365 でチームワークを実現するハブとして提供するコラボレーションプラットフォームの Microsoft Teams だ。

Microsoft Teams は、ビデオ会議の機能はもちろん、メールや部署単位・チーム単位でのチャット機能、ファイル共有を実現するクラウドストレージの機能など同社が必要とする機能が揃っており、 Microsoft Teams を活用することで、業務効率と業務スピードを格段に高めることが可能となった。

「このお客さまは、デバイス、クラウドサービスともにDaaSを採用することで、従業員の皆さまの業務効率化、働き方改革、さらにはコスト削減と生産性向上を実現されました。

こうした効果を企業全体として捉えた時には、俊敏性や機動力の向上、ひいては経営効率の向上というメリットを享受することができた、と言えます」(石塚氏)

PCを始め、企業で利用される各種デバイスは、基本的にはIT部門が主幹となって導入を進めていくものだ。そのため企業経営者にとっては、これらデバイスはあくまで従業員の業務を手助けするツール、いわば“文房具”として捉えられているかもしれない。しかし、自社に最適な形で常に“チューニングされた文房具”こそが、経営効率の向上を図る上で、必要不可欠な道具であるということを認識する必要がある。

各種デバイスのサブスク化は現場の業務改善だけにとどまらず、経営効率の向上という課題の打ち手となる。企業には今、DaaS利用の有効性を経営目線からも理解する姿勢が求められている。

お問い合わせ

オリックス・レンテック株式会社
https://www.orixrentec.jp/

Contentコンテンツ

急成長するサブスクリプション型ビジネスは、市場のルールを大きく変え、企業の在り方も大きく変えようとしている。
ルールチェンジを見極め、いかにその波に乗ればよいのか。

ー01 特別対談

モノを買わない時代の
“企業経営術”

サブスクを活用し、持続成長する企業の共通項とは?

経済学者 竹中 平蔵 氏
日本マイクロソフト 梅田 成二 氏

記事を読む

ー02 企業事例

サブスクで
価格競争から脱却し成長軌道へ

タイヤを売らないブリヂストン、挑戦の軌跡―

ブリヂストンタイヤジャパン株式会社 
末松 聡 氏
 安藤 浩太郎 氏
 藤田 裕司 氏

記事を読む

ー03 企業事例

市場のゲームチェンジに
乗り遅れるな

「サブスクリプション」がもたらすビジネス変革

ビープラッツ株式会社 
藤田 健治 氏

記事を読む

ー04 企業事例

「所有から利用」で攻めのITへ
DaaSで企業変革を実現できる4つの理由

~人手不足、セキュリティ、資産管理、多店舗経営に効く~

記事を読む

ー05 セミナーレポート

新・サブスク経営学
セミナーレポート

2020.02.26 大阪開催 “買わない時代”のビジネスモデルチェンジ

記事を読む

ーCase Study

DaaSで企業経営を進化せよ

DaaS導入をいかに企業の力に変えればよいのか。
DaaSビジネスの最前線で企業に指南するキーパーソンに話を伺った。

Eventイベントのご案内

本サイトと連動したセミナーを12月11日に虎ノ門ヒルズで開催します。
「買わない時代の企業経営術」を考える一日。ご来場を心よりお待ちしております。

主催 日経ビジネス
協賛 日本マイクロソフト 
パートナー各社様
日時 2019年12月11日(水) 13:00-17:30
会場 虎ノ門ヒルズフォーラム メインホール
費用 無料

セミナー終了いたしました

詳細はこちら
主催 日経ビジネス
協賛 日本マイクロソフト株式会社、
ダイワボウ情報システム株式会社
日時 2020年2月26日(水) 13:30~17:40
会場 なんばスカイオコンベンションホール 7F
費用 無料

セミナー終了いたしました

詳細はこちら

White paperホワイトペーパー

DaaS(Device as a Service)が企業 IT の課題を解決します!
DXを加速させるデバイスのサブスクリプション型活用を解説した冊子を無料公開中です。

「DaaSでビジネスが進化する
モダン PC のサブスクリプション型利用が企業のDXを加速!」

PDFダウンロードはこちら

Sponsorship協賛

特別協賛

ゴールド協賛(五十音順)

シルバー協賛(五十音順)