DX推進は手段に過ぎず、収益向上こそが目指すべきテーマとなる。収益向上はITインフラのモダナイゼーションではなく、アプリケーションのモダナイゼーションにより生み出されるものだ。日本企業がアプリケーションのモダナイゼーションに取り組む上で高いハードルとなるのが、社内のデベロッパー(開発者)不足と変化を拒む文化や組織である。この難題への有効な解決策が、グローバルで注目を集める Slalom のユニークなビジネスモデルだ。お客さまとチームを組み、一緒に新しいサービスを開発していくことで、技術や考え方をトランスファーする。いよいよ日本市場に進出し、マイクロソフトとのパートナーシップで日本企業のDX推進に挑む Slalom の実力と、その可能性を探る。

マイクロソフトと
強力なパートナシップを結ぶ Slalom

創業:2001年

ビジョン: Love your work and life

企業の特徴

・お客さまのエンジニアチームに入って一緒に事業を創り上げるという、ユニークなビジネスモデルを提供。

・顧客のエンジニアチームに入り、アジャイル開発によるアプリケーション開発を通じて、新規事業の創出、組織・企業文化の改革、デジタル人材獲得、新技術対応など企業のDXをトータルで支援する。

DXをジャーニー(道程)として
捉えることが大切

DXを成功に導くためのポイントについてお聞かせください

日本マイクロソフト株式会社
マーケティング&オペレーションズ
クラウド&エンタープライズビジネス本部
シニアプロダクトマーケティングマネージャー
パルタサラティ・ゴパラスワミ 氏

パルタサラティ 多くの日本企業がDXに取り組む場合、ITインフラのマイグレーションが最初のステップになると思います。DXは目的ではなく、デジタル時代を勝ち抜くための手段に過ぎないという視点が大事です。ITインフラのクラウド移行は、コストダウンや運用の最適化につながりますが、収益を生み出すわけではありません。ITインフラの移行後、次のステップとなるアプリケーションのモダナイゼーションこそが、DXによる収益向上に結びつく取り組みです。クラウドネイティブに開発されたアプリケーションは、機能や品質を高速かつ高頻度で更新できるため、顧客の要望や期待を素早く取り込むことができます。日本企業のみなさんには、ぜひビジネスを進化させるジャーニー(道程)としてDXを捉えていただきたいと思います。

DXを企業の成長につなげるために、日本企業の課題をどうお考えですか?

パルタサラティ アプリケーションのモダナイゼーションによりあらゆる業務を支えるアプリケーションを素早く進化させ、競争力を強化するためには、デベロッパー(開発者)の生産性を高めることが求められます。この点で、日本はデベロッパーの人材不足に課題があると考えています。この難題を解決するのが、マイクロソフトと緊密なパートナーシップを結ぶ総合コンサルタント会社 Slalom です。アプリケーションのモダナイゼーションではアジャイル開発による逐次改善が必要となるため、企業内のデベロッパーのスキルや生産性の向上が必要です。 Slalom は、お客さまのエンジニアチームに入って一緒に事業を創り上げるという、ユニークなビジネスモデルを通じて、新しいスキル、新しい考え方、新しい文化を顧客企業に提供します。

欧米で高い評価を得ている Slalom がいよいよ日本市場で本格的な活動を開始しました。日本企業も Slalom とチームを組み、新しいサービスを創り上げていく中で、DXを推進し収益につなげていく技術とノウハウを、ぜひ身につけていただきたいと思います。

「技術」や「思考」を
トランスファーする

Slalom が世界中の企業から高く評価される理由はどこにあるとお考えですか?

GM, Slalom LLC
カイル・クルーズ 氏

カイル パルタサラティさんからご紹介があったように、 Slalom はお客さまのエンジニアチームに入り、アジャイル開発によるアプリケーション開発を通じて、新規事業の創出、組織・企業文化の改革、デジタル人材獲得、新技術対応など企業のDXをトータルで支援します。1人の従業員からスタートした当社ですが、今は世界中に7500人の従業員を抱えるまでに成長しました。2001年の創業以来、大切にしているのが「 Love your work and life 」というビジョンです。当社の社員はもとより、プロジェクトチームを組んだお客さまのエンジニアに対しても当社のビジョン実現を重視し、情熱をもって取り組んでいます。当社の技術やノウハウに加え、企業姿勢がお客さまの高い評価につながっていると思います。

Slalom のビジネスモデルについて具体的にお聞かせください

カイル アジャイル開発でスピーディにアプリケーションを開発し、改善を繰り返して品質を高めていくためには、内製化が必要です。 Slalom がお客さまと一緒に仕事をすることを重視するのは、スキルのトランスファーやノウハウの共有は経験することでしか実現できないからです。お客さまとのプロジェクトでは、お客さまの「靴」を履くように、お客さまの立場に立ってさまざまなプロセスや状況を把握することから始めます。そして、カスタマージャーニーの一連の流れを理解することで初めてアプリケーションの開発に着手します。

また、当社ではお客さまのさらにその先のお客さまのニーズを満たすことも大切にしています。それは、アジャイル開発の本質が顧客に質の高いサービスを提供することだからです。日本企業のみなさんと一緒に仕事をするときも、お客さまの「靴」を履くという基本姿勢は変わりません。お客さまの「靴」のサイズに当社がフィットするだけでなく、お客さまにとって最適な「靴」は何かを一緒に探し、新しい「靴」を創っていくことも重要な役割と考えています。

マイクロソフトとのパートナーシップで日本企業のDX推進にどう取り組んでいきますか?

カイル 当社が本拠を置くシアトルは、マイクロソフトの本社があるレドモンドと地理的にも近い位置にあります。当社はマイクロソフトのパートナーであるのと同時に、マイクロソフトの社内プロジェクトを支援する役割も担うというユニークな関係を築いています。マイクロソフトとの緊密な関係のもと、マイクロソフトがスピード感をもって、ライセンスビジネスからクラウドビジネスへとダイナミックに変革していく様子を目の当たりにしてきました。お客さまに対し「変革しましょう」と口で言うだけでなく、自ら変革を実行した経験をもとにお客さまの変革を支援するその姿勢には、大きな共感を抱いています。

また、日本企業の具体的なビジネスもいくつか進めるなかで、当社が欧米で展開しているビジネスモデルが、日本企業のDX推進にお役に立つと確信することができました。マイクロソフトの知見や技術と、さまざまな現場で培った当社のノウハウを融合し、グローバル先進企業が実現してきたDXの成功体験を、日本企業に持ち込みたいと思います。パッションを持って日本企業のDXを支援し、日本の発展に貢献していきます。

Slalom の知見と人材で、
DX推進に向けて大きな一歩を

マイクロソフトの社員から Slalom に入社した経緯についてお聞かせください

Market Launch Lead, Slalom LLC
保坂 隆太 氏

保坂 私は、日本マイクロソフトに10年間、マイクロソフト本社に7年間、在籍していました。マイクロソフト本社において私が担当していたプログラム開発で Slalom のメンバーと一緒に仕事をした際、従来のアプリケーション開発の受注と受託という関係ではなく、お客さまと一緒に仕事をすることの意義を、当時はカスタマーとして強く感じました。また、 Slalom がテクノロジーだけでなく、人を大事にして、その人が持っているパッションを最大限に活用し新しいビジネスを創造していくという姿勢にも共感しました。なによりもアジャイル開発といったDX推進の鍵となる技術を日本のマーケットに持って行きたいという、私自身のパッションが Slalom に入社した最大の動機でした。

Slalom は日本企業のDX推進において、どのように貢献していきますか?

保坂 現在、当社がグローバルで事業を展開している強みを活かすために、グローバル市場への進出や事業拡大に取り組んでいる日本のお客さまを中心にビジネスモデルを展開している状況です。日本の企業文化は特殊だといわれていますが、日本マイクロソフトとマイクロソフト本社で仕事をした経験から言うと、グローバルマーケットの観点では習慣も言葉も違うわけですから、どの国も特殊です。その国に対する尊敬と理解、そしてパッションがあれば乗り越えることはできます。パルタサラティさんからご指摘がありましたが、DXは手段に過ぎません。 Slalom ではアプリケーションのモダナイゼーションだけでなく、その先のビジネスについてお客さまと一緒に考えることを重視しています。

日本企業はチームワークをとても大事にします。日本企業のチームの一員となり、イノベーションを起こしていくことは、当社にとってビジネスチャンスであるのと同時に、一緒にDXを成し遂げていく経験は得難いものになると考えています。

当社が本拠を置くシアトルはクラウドの首都ともいわれています。日本企業には、当社が有するクラウドをはじめ幅広い分野の優れた人材と一緒に、DX推進による持続的成長の実現に向けて大きな一歩を踏み出していただきたいと思います。

最後に、DX推進に取り組む日本企業へのメッセージをお願いします

カイル DXを進めるための方法論はいろいろあります。方法論から実際の製品を創り出すまでのプロセスは、議論ではなく経験することが大切です。日本企業のエンジニアの方にぜひシアトルに来ていただきたい。短期間であっても実際に当社のチームとのコラボレーションを通じて「ここまでできるんだ」との実感に基づく“気づき”を、ぜひ日本企業の中へ持ち帰っていただきたいと思います。

また、日本での事業展開についてですが、2020年一月から日本法人としてのビジネスを開始します。そのタイミングで日本マイクロソフトとの協業施策として、クラウドへの移行支援を展開していきます。ぜひ今後予定しているセミナーなどでお会いできることを楽しみにしています。

Contact

日本マイクロソフト株式会社

https://www.microsoft.com/ja-jp

Slalom 企業サイト(英語)

https://www.slalom.com/