働くと、ニューバランス

たとえ失敗しても
何回もやり直せる
それが賢い挑戦の仕方

芸人/IT企業役員
厚切りジェイソンさん

独学で日本語を学び、IT企業の役員を務めながらお笑い芸人もやる。それらには優劣も順位もない。どちらもやりたいことだから。仕事なんていつでも、どこでもできるという柔軟性を持ち合わせている厚切りジェイソンさんは、まさに「働き方改革」を地で行く。柔軟な発想力で“賢い挑戦”を続ける彼は、日本のビジネスパーソンに「WHY JAPANESE PEOPLE!?」と問いかける。

ビジネスもタレントも
両方を100%でやりたい

2019年3月にテラスカイベンチャーズを設立したことがビジネスを進めていく上で1つのマイルストーンになると話す。「これから新しいベンチャー企業を見つけて投資して育てて、日本の経済を明るくしていきたいですね」。

 お笑い芸人の厚切りジェイソンさんにはもう一つの顔がある。テラスカイのジェイソン・ダニエルソンさんでもある。ちなみにテラスカイは、さまざまな業種へクラウドコンピューティングの導入を支援するIT企業だ。2018年に東証一部上場も果たしている。

 「会社では肩書きが3つあって、1つめは本社のグローバルアライアンス部の部長。2つめはアメリカ法人の役員、副社長をやっていて、3つめは2019年3月に設立したコーポレートベンチャーキャピタルのテラスカイベンチャーズの取締役。海外のサービスを日本に持ってくるときにその橋渡し役をしたり、新しい日本のベンチャー企業に投資したりしています」

 流暢な日本語で簡潔に仕事内容について答えてくれる。しかし、その上でタレント業もやる、仕事のバランスは? と尋ねると間髪入れることなく、やや被せ気味に「ニューバランス!!」と叫ぶ。瞬時にお笑い芸人の顔になった。

 「アメリカの法人なので仕事は基本メールベースで、たまに電話するくらい。芸能のほうの仕事は移動が多いんですよ。日帰りで北海道とか沖縄とか、だから飛行機とか新幹線で移動しているあいだにITの仕事をやれば、往復しているあいだに1日分の仕事ができるわけじゃないですか? それをどう分けているのかというと、両方100%でやっているつもりではいます。とにかく無駄な時間を削って、待っている時間があれば何かやる! って感じですね」

 手元には常にタブレットがある。ビジネスパーソンとタレント、どちらかに集中したいという思いはないのだろうか。

 「特にどちらかに集中したいと思ってないですね。やりたいことやいい機会があれば、それを追いかける生き方をしているので、自分から無理に制限する必要はないと思っているんです。例えばどうしてもやりたいことがあって時間が足りない場合は、もう一つを制限するかもしれないですけど、いまはやりたいことが両方できている」

服装も靴も快適じゃなければ
生産性が下がってしまう

ATSUGIRI JASON
1986年生まれ。アメリカミシガン州出身。17歳のときに飛び級でミシガン州立大学へ入学。大学ではエンジニアリング学部コンピューターサイエンス学科修士課程修了。2005年に大手企業のインターンシップで初来日し1年間滞在。帰国後、独学で日本語を学び日本語能力試験1級を取得。ふたたび来日しIT企業の役員として働きながら14年にお笑い芸人としてデビュー。現在もビジネスパーソンとタレントの両面で活躍する。

 厚切りジェイソンさんにはさらにもう一つ、父親としての顔もある。

 「娘が3人います。厚切り三姉妹! 8歳、4歳、2歳です。可愛いですよ〜」

 しかし、いくつもの仕事をかけもちして、一緒に過ごす時間はあるのか。

 「休みたいときにはいつでも休めますよ。『この日は何も予定を入れないで』と言えますし。基本は朝起きて、パンにチョコを塗るくらいですが朝食を作って、長女の小学校まで一緒に歩くようにしてますね。そして、次女を幼稚園まで送って帰ってきて、シャワー浴びてから仕事に出かけるようなスケジュール。今日もそうですね」

 日常的に歩くことを心がけている。そしてたまにランニングもするという。

 「僕は芸人になる前に、普通に出社していたときも毎日スニーカーを履いてました。出張先で走るのも好きで、でもわざわざ別の靴を持っていくのは嫌なんですよ。荷物が増えるから。だから基本的に仕事で使っている靴で走る。そして、めちゃくちゃ散歩するんです。今日もここまで電車だったら5分かからないと思いますけど、1時間かけて歩いてきました」

 最近はよくニューバランスのM1700を履いているという。

 「足首がしっかりサポートされて、かかとの下にちょうどよくクッションが入っている。僕の走り方に合ってたみたいで、マラソンに特化したランニングシューズよりも走りやすかったんですよ。ちょっと重さはあるんですけど、それよりも快適さのほうが大事だと僕は感じましたね。めっちゃ走りやすいですし、歩きやすいと思います」

 そして、テレビで見るようなツッコミを披露してくれた。

 「日本って梅雨もあるし、湿気も多くて、そんなに歩いてたらね、革靴はすぐダメになる。すぐ穴があくんですよ! 雨の日には靴下いつも濡れてる! どうしたらいい!?」

 今日の厚切りジェイソンさんはニューバランスの880Gを履いている。雨に濡れても平気なゴアテックス素材のものだ。答えはそこにあるというわけだ。

 「快適じゃなければ、仕事の生産性が下がると思うんですね。服や靴を選ぶときは快適さが何より最優先なんですよ。価格や見た目よりは、快適かどうかを大事にしています。それで結果出せればいいじゃん(笑)」

新たな挑戦のために
“橋を燃やす”必要はない

MW880G B4
MW880G B4に合わせて、ブラックのポイントが入ったチェックのシャツで統一感を。アクティブな感じの麻素材のスーツに、ベストも同じ色味にして引き締まった感じを演出している。「全体的にシンプルなコーディネートが好きですね!」と話す。

 最近のタレント活動としては、所属がお笑いのチームから文化人枠へと移行したという。持ち前のキャリアを生かし、講演活動なども積極的に行っている。

 「メディアに出るときは、自分の視点をおもしろく楽しみながら人に伝えることを、より意識しているという感じですかね。僕の基本的な講演の内容はどうやって芸人になったのかというのが一番多いですね。要は賢い挑戦をし続けていれば、成功できるんじゃないかということですね」

 “賢い挑戦”というのは、具体的にどういうものなのか?

 「芸人の例がわかりやすいと思います。例えばある同期の芸人は会社をやめて家族を犠牲にして芸人一本で成功したいと言うんですね。でも僕は会社も続けたいし芸人もしたい。中途半端でやっているお前が成功するわけないだろうと。相当馬鹿にされたんですね。でも結局僕はこうなりました。芸人が売れるのって運が大きい。必要なのは覚悟じゃないんです。いろんな条件が揃わないと選ばれない。だからすべてをかける必要はないんですよね。英語だと『Burning bridges』。橋を燃やすと言うんですけど、いまの時代に後戻りできないようなやり方が効率的だとは思えない。僕は会社員をやりながら1年間だけ芸人をやって、それでダメだったら次の挑戦をすればいいと思ってました。もし、ダメだったとしてもそのプロセスで得た知識、スキル、コミュニケーション力やプレゼン力があれば次に生かせる。失敗しても何回も何回もやりなおせる。それが賢い挑戦だと思います」

 そして最後にビジネスシーンでスニーカーを履くことに対して、「なんで履かないの? それこそ、WHY JAPANESE PEOPLE!? だよ」と言いながら、こんな提案をしてくれた。

 「特に営業とか、電車などで移動の多い人がスニーカーを履けば驚くほど気分が変わると思うんですよね。営業は人と人のコミュニケーションだから、足が疲れたらそれが会話にも影響するでしょうし。仕事で1日スニーカー履いてみた! 人生台無し! ということはないと思うので。やっぱりダメだなと思ったらやめたらいいし、良い方向に転がったら続ければいい。それも賢い挑戦でしょ?」

「革靴だと雨の日には靴下
   
いつも濡れてる! どうしたらいい!?」

「日本って梅雨もあるし、湿気も多くて、そんなに歩いてたらね、革靴はすぐダメになる」。そう話す厚切りジェイソンさんは防水性、透湿性を備えたゴアテックス素材の880Gを履いている。大の散歩好きで、電車で5分の通勤路を1時間かけて歩くこともいとわないという。

MW880G B4
15,000円(税抜)

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