日経ビジネス電子版 Special
歯と健康のシンポジウム2019

アクティブライフを送るためのオーラルケアアクティブライフを送るためのオーラルケア

~歯周病への理解を深める~ 日時:2019年2月14日(木)18:30~20:30 会場:秋葉原UDXギャラリーNEXT-1 主催:日本歯科医師会 協賛:パナソニック

ビジネスパーソンにとって、歯の見た目や口臭は身だしなみのひとつ。
さらに歯の健康は全身の健康にも直結するため、年齢を重ねるほどケアの重要さは増す。
日経ビジネスでは先ごろ、日本歯科医師会、パナソニックとともに歯の健康をテーマにしたセミナーを開催し、
歯のメンテナンスの重要性や正しいケア方法を紹介。
ゲストスピーカーとして竹中平蔵氏も参加し、自身の歯の健康管理について語った。

成功した取り組みとして評価されている「8020運動」

小山 茂幸氏

日本歯科医師会 常務理事

日本歯科医師会の常務理事、小山茂幸氏の挨拶でシンポジウムは幕を開けた。

小山氏は、まず平成元年に当時の厚生省と日本歯科医師会が始めた「8020運動」を紹介。80歳になっても20本以上の自分の歯を保とうというこの運動は、当初達成率7%、残存歯の平均が4本だったが、平成28年には達成率は50%を超え、成功した国民運動の一つとして評価されていると語った。またこの運動の30周年記念事業として、映画「笑顔の向こうに」を製作したことを伝え、挨拶を締めくくった。

歯周病は全身の病気を悪化させるリスク因子に

小山氏の挨拶に続き、東京医科歯科大学名誉教授 総合南東北病院 オーラルケア・ペリオセンター長の和泉雄一氏が登壇し、「アクティブライフにはまず歯周病予防を!!」と題して講演した。

和泉 雄一氏

東京医科歯科大学名誉教授
総合南東北病院
オーラルケア・ペリオセンター長

和泉氏は、まず口の機能を説明し、歯を失うと顔の形が変わったり、言葉をうまく発音できなかったり、おいしく食べられなくなったりすることから、「口元は社会生活を営む上で非常に大切で重要な器官」だと指摘。歯を失う歯科の二大疾患は虫歯と歯周病だが、年代が上がるにつれ、歯周病で歯を失う人が多くなるというデータを示した。

歯周病が進行すると、歯周ポケットから血管中に細菌が入り、糖尿病や脳梗塞、循環器系疾患などほかの病気を悪化させる大きなリスク因子になる仕組みも解説。糖尿病が重症化すると歯周病が進みやすいことも分かっており、逆に糖尿病患者の歯周病を治療することで糖尿病の血糖コントロールが改善したデータも紹介した。全身の健康のためには口の中のケアが重要であることを強調し、「歯の健康は全身の健康。歯周病ケアをしっかりやってアクティブライフを楽しみましょう」と締めくくった。

歯の健康は経済発展のひとつの象徴(竹中平蔵氏トークショー)

続くトークショーでは、慶應義塾大学名誉教授 東洋大学教授の竹中平蔵氏が、歯と経済を結び付けながら歯や健康について語った。

竹中氏は、所得水準の高い国には歯が健康で歯並びが美しい人の割合が多いことを指摘し、「歯は経済発展のひとつの象徴ではないか」との考えを示した。一般的に平成は「失われた30年」と言われることが多く、事実、IMD世界競争力やGDPの順位は大幅に落ちているが、「この間に良くなったもののひとつに平均寿命があります。健康は本当に重要なこと。今後は健康を維持しながら日本経済をよくする方法を考えなければいけない」と述べた。

歯と健康に関しては、日頃からストレスで歯を食いしばることが無いように心がけているそうだ。「もともと関西人なので、なんでも笑いに変える」と言い、大臣時代に苦労したエピソードで会場の笑いを誘った。「だから今では学生にもあまり歯ぎしりするな、歯を食いしばるなと言っています。ストレスをため込まないで、やりたいことをやるのが重要ではないかと思います」とアドバイスした。自身の歯についてはインプラント治療をしたことを紹介し、歯の重要性について言及した。

竹中平蔵 氏

1951年和歌山県生まれ。慶応義塾大学名誉教授、東洋大学教授。博士(経済学)。一橋大学卒業後、日本開発銀行入行。81年に退職しハーバード大学客員准教授、慶応義塾大学総合政策学部教授などを務める。2001年小泉内閣の経済財政政策担当大臣、金融担当大臣、郵政民営化担当大臣、総務大臣などを歴任。06年参議院議員を辞職し政界を引退。公益社団法人日本経済研究センター研究顧問、株式会社パソナグループ取締役会長、オリックス株式会社、SBIホールディングス株式会社の社外取締役などを兼職

歯周病は老化現象? Q&Aコーナー

トーク形式で行われたQ&Aコーナーでは、参加者や竹中氏からの悩みに和泉氏が回答した。

歯周病の方からの「ケアをしているのに歯周病の改善が見られない。老化現象だから仕方ないのか」という主旨の質問に対しては、軽度の歯周病の症状は老化によっても起こる現象であるとしたうえで、「歯を支えている骨は老化によって年間0.1mm程度なくなっていきますが、炎症や歯ぎしりがあると年間0.2~0.3mmになることも。歯周病には様々な要因があり、いつも口を開けていて歯肉が乾いているのもよくない。要因を1つでも多く見つけていくこと。そのためには歯医者に行き、必要に応じて歯周病専門医を受診して解決するのが良いと思います」とアドバイスした。

また、竹中氏から今後の歯の治療技術の進化について見解を求められると、「なるべく自分の歯を長く残す技術が進んでおり、細胞移植などの研究も進められています」と回答。「ただし、前提は歯周病の一番の原因であるプラーク(歯垢)をとること。まずはメンテナンスをしっかりすることが大事」だと改めて強調した。

歯周病予防の正しいブラッシングとは?
音波振動ハブラシ「ドルツ」を体験

三浦 悠氏

歯科衛生士

続いて歯科衛生士の三浦悠氏が、歯周病予防のための正しいブラッシングの方法を解説。歯周病予防には、歯の表面だけでなく歯と歯茎の境目の歯周ポケットをしっかりケアすることが重要で、ブラシの動かし方がポイントになる。「ブラシを縦にしてゴシゴシ磨いたり、ぐるぐる回したりする人もいるかもしれませんが、歯に対してブラシを横にあてて磨く“ヨコ磨き”が歯周病対策に効果的なブラッシングです。パナソニックによる歯科医師へのアンケートでも87%がヨコ磨きを推奨しています」と紹介した。

今回、参加者は歯科医師推奨のヨコ磨きを実現する「ドルツ」を使って実際にブラッシングを体験。ドルツはヨコ磨きに加えて歯周ポケットに入り込む“極細毛のブラシ”、さらに細かな動きで歯周ポケットをしっかり磨く“音波振動”の機能も備えている。

まずは三浦氏が模型を使って、正しいブラッシングのデモンストレーションを実施。ヨコ磨きのドルツを使うときは、ブラシをゴシゴシ動かす必要はなく、あてておくだけでよいそうだ。また、歯の表面を磨くときは歯に対してまっすぐブラシをあて、歯と歯茎の境目にある歯周ポケットのケアにはブラシを斜め45度に傾ける。「歯の内側、とくに利き手の下側の奥歯の内側は磨き残しが多いので注意してください」と三浦氏。1本の歯に2~4秒あててずらしていき、全体を2分くらいで洗うのが目安だという。参加者も早速ブラッシングを体験し、磨き心地を確かめていた。

参加者の興味関心が集まった「ドルツコーナー」

セミナー終了後、会場内の「ドルツコーナー」には多くの人が足を止め、ドルツシリーズの製品の特徴について質問したり、違いを確かめたりしていた。また、日本歯科医師会の歯科医師による「歯科相談コーナー」にも熱心に質問する参加者の姿があり、歯の健康や電動歯ブラシへの関心の高さがうかがえた。

口腔ケアアイテムはいろいろあるが、あてるだけで磨けるうえ、手ではできない動きを実現してくれる電動歯ブラシは、忙しいビジネスマンにとって効率的に磨ける便利なアイテム。参加者からは「今回初めて使ってみて、すごくよかった」という声も上がっていた。多くの参加者にとって改めて歯のケアの大切さを実感する機会となったようだ。

音波振動ハブラシ ドルツ最上位モデル
「EW-DP52」

歯周ポケットに届く「ヨコ磨き」に加えて、歯間に届く「タタキ磨き」ができ、歯垢をしっかり除去してくれる。「タタキ磨き」によって磨き上がりの爽快感もアップ。日本人の口の大きさにあわせてブラシが小さめなので使いやすく、6本もの付属ブラシがあるのでその日の歯の状態や気分で使い分けが可能。防水加工なのでお風呂でも使える。

※イラストは全てイメージです。

音波振動ハブラシ「Doltz(ドルツ)EW-DP52」

音波振動ハブラシ「Doltz(ドルツ)EW-DP52」。
シルバーのほか、黒、ピンクの全3色がラインアップ

詳しくはこちら >>> https://panasonic.jp/teeth/

日本歯科医師会 http://www.jda.or.jp/

パナソニック株式会社 https://panasonic.jp/