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腰コリ・肩コリに悩む人は今すぐ姿勢をCheck! 〜~KOBA☆トレ 木場克己氏に聞くできるビジネスパーソンのセルフケア~〜

デスクワークの多いビジネスパーソンにとって、腰や肩のコリはつきものだと諦めている方が多いのではないだろうか。そんな方は今すぐ自分の姿勢を確認してみよう。多忙なビジネスパーソンにこそ知ってもらいたい、姿勢が示すあなたのコンディション。そして日頃のセルフケアによってコリの解消が見込めるとしたらどうだろう。多忙なビジネスパーソンこそ取り組むべきセルフケアの重要性について、トップアスリートのトレーニングに携わるプロトレーナーの木場克己氏に伺った。

自分の姿勢は体のサイン

木場 氏
プロトレーナー
木場 克己
体幹トレーニング第一人者としてKOBA☆トレを確立。トップアスリートやアーティストのトレーナーも務める。監修した体幹トレーニング関連書籍は50冊以上。メディア出演、企業での健康講演会、教育現場での体育指導など幅広い分野で活動を行っている。
KOBAスポーツエンターテイメント(株)・一般社団法人JAPAN体幹バランス指導者協会代表・柔道整復師・鍼灸師・日本スポーツ協会アスレティックトレーナー
オフィシャルサイト http://kobakatsumi.jp

 「KOBA式体幹☆バランストレーニング(KOBA☆トレ)」を確立し、体幹トレーニングの第一人者として知られる木場克己氏。木場氏はトップアスリートのリハビリに携わるなかで、姿勢の重要性を認識したという。そこで体幹に注目し、姿勢や体のバランスなどを総合的に考え、KOBA☆トレを生み出した。

 「体幹を鍛えることで姿勢が良くなり、頭部、上肢、下肢といった体のバランスが良くなります。ケガのリスクが減り、パフォーマンス向上も期待できるようになるのです」

 木場氏はさらに続ける。

 「まず、自然にまっすぐ立ってみてください。姿勢の良い方は、耳、肩、手のひら、土踏まずの位置が体の真横でまっすぐになります。肩がすぼまったり、巻き肩になったりする方は真横のラインよりも手のひらが前に出やすくなります。こういう方は普段の姿勢が良くないと言えます」

姿勢の比較

 実は、姿勢の良し悪しはビジネスパーソンにこそ関係する。デスクワークの多いビジネスパーソンは、長時間にわたりパソコンの前に座りっぱなしということも少なくない。姿勢が悪いまま長時間過ごせば、体にかかる負担も大きいと考えられる。

 「頭部は体重の約1割、例えば体重が50kgの場合は約5kgの重さが首や肩に乗っているわけです。姿勢が悪いとその重みが体全体に負担をかけ、その結果、腰や肩のコリが起こりがちです」

 さらに、木場氏は筋肉と姿勢の関係についても言及する。

 「筋肉は年齢とともに落ちてしまいます。筋肉が落ちるとますます姿勢が悪くなり、姿勢が悪くなると体に負担がかかり、コリやすいので腰や肩の可動域も狭くなります。良い姿勢が保てないと、見た目も良くないので自信がなさそうに見えてしまうし、お腹も出てきやすいのです」

「体幹力」が上がると「人間力」が上がる

 姿勢を意識することが、自分の体のサインをキャッチする第一歩だという。そのうえで木場氏は、セルフケアの重要性を語った。

 「たとえば、腰や肩を意識して動かし、ほぐし、血行を良くする。そうするとコリを緩和し、姿勢を良くすることにつながります。それだけではなく、セルフケアを習慣化することで、自分自身の体の状態を整え管理することで、日々の暮らしはもちろん、仕事も前向きに取り組めるのではないか」

 ビジネスパーソンがセルフケアすることの大切さを木場氏は語る。

 「体幹力が上がり姿勢が良くなると見た目の印象も変わってきます。スポーツクラブには意識の高い経営者が多くいらっしゃいます。自分の体の状態にこだわりを持ってトレーニングを継続することで人間力も上がります。つまり、体幹力は人間力を上げてくれるのです」

 コリは体に悪いだけでなく、姿勢の悪さにもつながる。まずは自分の体の状態である姿勢やコリに気づき、セルフケアを継続することが重要だ。

大事なのはセルフケアを今から始めること

 多忙なビジネスパーソンだからこそ、セルフケアで体を整えていくことが重要だ。そこで、腰や肩のコリを考慮した、オフィスで座ったままできるストレッチを木場氏に伝授していただいた。

オフィスでできるストレッチ1

オフィスでできるストレッチ1イメージ
  • 右足を左足の太ももの上に乗せ、両手を組んで腕を前に出す。
  • 肩から背中、腰にかけてのテンションを感じながらしっかりと伸ばす。
  • 呼吸しながら10秒間静止。それを3セット繰り返す。
  • 左右の足を組み替えて、同じストレッチを行う。

オフィスでできるストレッチ2

オフィスでできるストレッチ2イメージ
  • 両足を自然に開き、右腕を左側にまっすぐ伸ばし、右肘のあたりを支えるように左手をクロスする。
  • 上半身をゆっくり左側にひねり、背中全体がしっかり伸びていることを感じて10秒間静止。
  • 左右を入れ替えて同じストレッチを行う。

オフィスでできるストレッチ3

オフィスでできるストレッチ3イメージ
  • 両腕を横に開き、力こぶを作るように肘を曲げ、両手の指先を肩に置く。
  • 「1、2、3」のリズムで肩を前にまわす。両肘をしっかり前に出してまわすのがポイント。
  • 8回まわす。それを2セット行う。

 なるほど、これならば仕事の合間にできそうだ。ここで木場氏は、次のようにアドバイスする。

 「姿勢の悪い人は体がコリ固まっています。何事も習慣づけることが大事です。継続することでコリが解消し、姿勢も良くなります。今からでも遅くはありません。可動域を広げて、動ける体にするためにコリを解消しましょう」

 仕事の合間にセルフケアの習慣としてストレッチを取り入れてみてはいかがだろうか。