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セイコーウオッチ株式会社 代表取締役社長 兼 COO 兼 CMO 高橋 修司氏
グランドセイコーが重ねてきた歴史と匠の技。独立ブランドとしてさらなる高みへ。

セイコーウオッチ株式会社 代表取締役社長 兼 COO 兼 CMO 高橋 修司氏

1980年、服部時計店(現・セイコーホールディングス)入社。商品企画などを経て、2012年セイコーウオッチ取締役執行役員、14年取締役常務執行役員、15年取締役専務執行役員。17年より現職。

ミラノでの出展では感性的な価値を伝える

──時計の見本市といえばスイスの「バーゼルワールド」が有名ですが、グランドセイコー(以下、GS)は、イタリアで開催されるデザインの祭典「ミラノデザインウィーク」にも出展しています。

バーゼルワールドは、いわばプロが集まるビジネスの場。GSは精密性や機能性で、非常に高い評価をいただいております。しかし、ラグジュアリーウオッチとして世界で存在感を高めるには、それだけでは足りません。時計愛好家だけではなく、デザインやアートに対して感度の高いお客様に、性能面に加えて、デザイン性やブランドストーリーといった感性的な価値も認めてもらう必要がある。そのために最も適した場が、ミラノデザインウィークだと考えています。

──今回の出展テーマであり、GSのコミュニケーションテーマでもある「THE NATURE OF TIME」には、どういった意味が込められていますか。

「NATURE」には「自然」に加えて「本質」という意味もあります。「時も自然の営みと共にある」という日本人独自の感性と、GSが追求してきた「時の本質」という2つの意味を込めました。日本人は、絶対的な時間の流れだけでなく、主観的な時間も感じています。そういった意味で、GSはその人ならではの時を刻むパートナーであってほしいという思いもあります。

FLUX_installation

ミラノで展示されたインスタレーション「FLUX」。「スプリングドライブ」のパーツから広がる光の波紋に映像表現が重なり、時の移ろいを感じる作品となっている

GSのデザインは機能美日本刀にも例えられる

──年齢を重ね、本物を知る大人に愛されるブランドイメージのGS。グローバルなラグジュアリーブランドとしてさらなる高みを目指すには、加えて、何が必要でしょうか。

より日本の文化、歴史を背景としたモノづくりを訴求していきます。GSは日本刀に例えられるほどの、究極的な機能美が誇り。それは、時計の本質的な機能である、精度や視認性、美しさを最高まで高める匠(たくみ)の技から生まれています。ほかのブランドにはない強みだと自負しています。

──日本のGSから、世界のGSへ。今後の展望をお聞かせください。

GSは2010年からグローバル展開を開始しました。時計愛好家を中心に評価が高まり、認知度も広がりました。満を持して独立ブランドとなったのが2017年。今は、時計愛好家のみならず、多くのお客様に支持をいただいています。その理由の1つが、歴史や匠の技を含めたブランドストーリー。SNSなどのお客様の口コミで広く共有されました。今後も、デジタルメディアでのPRに力を入れつつ、世界各国でのGS専門店の出店やイベントの開催にも力を入れていきます。2020年はGS誕生から60年の節目。その節目にふさわしいGSの開発も進めており、世界規模での仕掛けも考えております。ぜひ、今後の展開にもご期待ください。

SEIKO

セイコーウオッチ株式会社

〒104-8118 東京都中央区銀座1丁目26番1号

https://www.seikowatches.com

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