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幅広い産業分野にソリューションを提供し アルミニウムの力で社会に貢献 幅広い産業分野にソリューションを提供し アルミニウムの力で社会に貢献

UACJ 代表取締役社長
石原 美幸

デザイナー
吉岡 徳仁

軽量でリサイクル性にも優れた「アルミニウム」は、その特性から全世界での消費量が飛躍的に伸びている。アルミニウムの特性に着目し、自らの作品に採用しているのが世界的デザイナーの吉岡徳仁氏だ。デザイナーから見たアルミニウムの可能性や魅力とは——。そして、アルミニウムが創り出す未来の社会とは。アルミニウムに注目している吉岡氏と、国内屈指の総合アルミニウムメーカー・UACJ 代表取締役社長 石原美幸氏との対談から読み解く。

アルミ板製品国内シェア5割強
年間100万トン以上を生産

 2013年10月、国内大手のアルミニウムメーカー「古河スカイ」と「住友軽金属工業」の経営統合により誕生した「UACJ」。アルミニウム板の生産能力は年間100万トン以上に達し、国内シェアは5割強を誇る。世界的にもトップクラスに位置する企業だ。

 「アルミニウムには、13項目に及ぶ優れた金属性能があります」と教えてくれたのは、UACJの代表取締役社長である石原美幸氏。例えば、一般消費者にとって身近なアルミニウム製品の一つが、飲料缶だろう。石原氏は、飲料缶にアルミニウムが適している特性を「熱伝導率が高いので、冷蔵庫などですぐに冷えるという特長があります。また、最近注目されているのが、リサイクル率の高さです。アルミ缶からアルミ缶へのリサイクル率は約70%に上り、回収されたアルミ缶の多くは新しいアルミ缶へと再生されます。また、再生したアルミニウムを使用することで、一からアルミニウムを作るときの約3%のエネルギーで生産することができます。まさに、環境に優しい素材です」と語る。UACJグループが生産するアルミニウム板の約半分は、飲料缶に使われているという。

石原 美幸

UACJ 代表取締役社長
石原 美幸

1957年生まれ。81年に住友軽金属工業入社。生産本部副本部長や名古屋製造所長を歴任し、2013年に古河スカイとの統合により誕生したUACJの執行役員に就任。取締役兼常務執行役員 生産本部長などを経て現職。

吉岡 徳仁

デザイナー
吉岡 徳仁

1967年生まれ。倉俣史朗、三宅一生に師事し、2000年に吉岡徳仁デザイン事務所を設立。07年に世界で最も活躍するデザイナーに与えられるDesign Miami・Designer of the Year受賞。東京2020オリンピックでは、聖火リレートーチのデザインを手掛けている。