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幅広い産業分野にソリューションを提供し アルミニウムの力で社会に貢献 幅広い産業分野にソリューションを提供し アルミニウムの力で社会に貢献

UACJ 代表取締役社長
石原 美幸

デザイナー
吉岡 徳仁

世界的デザイナーが惹かれた
アルミニウムが醸し出す本物感

 アルミニウムの特性に着目し、自らの作品に多用するのが、吉岡徳仁氏。デザインからアート、建築まで幅広く活動する世界的デザイナーだ。

 「アルミニウムのリサイクル性は、作品を作る上で興味深い。モノづくりには時代性が重要です。そういった意味で、リサイクルもデザインの重要な要素になるでしょう。廃材のアルミニウムを再利用することで、持続可能な社会にもつながるでしょう」(吉岡氏)

 吉岡氏が初めてアルミニウムに興味を持ったのは、およそ30年前とのこと。当時は今ほど一般的な素材ではなかったという。「通常の金属よりも白くて、磨くと美しい光沢が現れる。しかも、軽くて加工性にも優れています。実際に工場まで行って、押出加工の工程などを見学させてもらったこともあります」と振り返る。そして、深く知るほどに、その色合いにも魅せられていった。

 「常々、素材が持つ美しさを最大限引き出したいと考えていたのですが、アルミニウムの特長であるアルマイト加工は、金属の本物感を生かしたまま、美しい色を表現できます。今は、形をデザインするだけの時代ではなく、本物感も求められます」(吉岡氏)

 『ISSEY MIYAKE』の国内外の店舗デザインにも携わる吉岡氏。複数の店舗で、アルマイト加工を施した色鮮やかなアルミニウムを採用している。それらのデザインを見た石原氏は、「従来からある素材の可能性を追求して、条件や視点を変えることで新たな特性を引き出していると感じます。我々が当たり前と思っている機能が思いがけないデザインに生まれ変わっています」と率直な感想を述べた。

REALITY LAB. ISSEY MIYAKE

ISSEY MIYAKEが青山に構えるショップ。

ISSEY MIYAKEが青山に構えるショップ。アルマイト加工が施された鮮やかなグリーンのアルミニウムが、シンボリックに活用されている

吉岡氏とUACJに共通する
モノづくりに対する熱量と情熱

 アート作品の素材としても魅力のあるアルミニウムだが、板事業の他、押出事業、箔事業など、幅広い産業分野のニーズに応えている。中でも、ここ10年で重要な役割を担っているのがPCやスマートフォン、タブレットだ。軽量化に加えて排熱に大きな役割を果たす。

 「PCなどの電子機器は多くの熱を放出しますが、放熱性の高いアルミニウムを使うことで、筐体への影響が軽減されます」と石原氏。そして、電子機器に並んでアルミニウムの活用が増えているのが、輸送機器だ。石原氏は「自動車や航空機、新幹線や地下鉄の車体や部品などに、多くのアルミニウムが採用されています。また最近話題のクルーズトレインにも多く採用され、上質な旅を支えています」と話す。その事実を知り、吉岡氏も「押出成形で新幹線をデザインしてみたいですね。日本の象徴でもある新幹線を日本のアルミニウム技術で造ってみたい。いいものを造れる自信があります」と応える。

 乗り物にアルミニウムが採用される理由の一つが軽量化だ。石原氏は、「車体の軽量化は、燃費の改善につながり、CO2削減に寄与します。とくに、近年は自動車のボディのアルミニウム化が進んでいます。今後はEV(電気自動車)の普及が見込まれますが、高い電導性が求められる蓄電池にはアルミ箔の技術が必要で、アルミニウムのさらなる需要が期待できます」とアルミニウムの社会貢献に意欲を見せた。

 石原氏はUACJの強みを、「当社は多くの事業や技術を持っており、お客様にとっての最適を一緒に考え、協働できること」と自負する。吉岡氏は「私は最初に描いたスケッチに作品を近づけるというより、試行錯誤を重ねてベストにたどり着くタイプ。そうすると、偶然が生み出す美しさを得られることもあります。UACJさんには、熱量と情熱が感じられました」と語る。

 飲料缶は言うに及ばず、自動車、航空機、鉄道の車体や部品、医薬品や先端技術から生活用品まで、様々なアルミニウムを使った製品で私たちの生活を支えているUACJ。目指すべき姿として「アルミニウムの持つ可能性を最大限に発揮し、社会と環境に貢献する」を掲げている。その根底には、モノづくりに対する社員の情熱があった。

UACJグループでは幅広い自動車向けアルミニウム材を生産している。

UACJグループでは幅広い自動車向けアルミニウム材を生産している。各国の環境規制への対応や車の電動化で、車体の軽量化は欠かせない。UACJの強みはそれぞれの特性と技術力を生かして、付加価値のあるトータルソリューションを提供できる生産体制。それにより顧客の製品開発・製品の付加価値向上に貢献している

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