

「バイトル」など求人情報サイトを運営するディップが、AI・RPA事業に参入。
中小企業の導入ハードルを引き下げた“FAST RPA”で、労働市場の課題解決に取り組む。
働き方改革や少子高齢化に伴う労働力不足を背景に、ここ数年注目を集めるRPA(Robotic Process Automation)。これは、パソコンの入力作業などの定型業務を自動化するソフトウエアロボットのことで、人に代わるDigital laborとしての活躍が期待されている。
だが、活用しているのは大企業ばかりで、より深刻な人手不足に悩む中小企業による導入は一向に進まない。
その理由は、「導入コストの高さとITリテラシーの問題にある」と、ディップ執行役員 AI・RPA事業部の三浦日出樹事業部長は言う。
「RPAを導入するにあたっては、業務分析やシステムの設計・開発に多額の費用と期間がかかり、稼働後の保守にも高度な知識と手間が求められます。仮にトップダウンで導入に踏み切っても、満足に動かせずほったらかしになっているケースも多い。こうした“野良ロボット”が、日本には幾千もあふれている状況です」
結果、RPAがやるべき仕事をまた人に戻したり、RPAを動かすためにオペレーターを雇ったりと、手間もコストも余計にかかってしまう例が後を絶たない。これでは本末転倒だ。
そこで、この2つの障壁を取り除くべく開発されたのが、ディップのFAST RPA「コボット」である。
9月に発売されて以来、申込企業は2カ月で150社を超えた。その魅力は、どこにあるのだろうか。

“FAST RPA”という造語が示すように、コボットは“誰でも・手軽に・すぐに”導入できることをコンセプトに開発された。その特長は、業界ごとの業務フローにのっとってロボットをテンプレート化した点にある。
「あらかじめ業務に特化したRPAをご提供することで、開発にかかる時間やコスト、人員育成の手間を大幅に削減しました。導入の初期コストは基本0円、即日~1週間での納品を実現しています」(三浦氏)
サービスの価格体制はサブスクリプション型で、月額10万円以下。この料金には、保守費用も含まれているというのがポイントだ。
「RPAの運用にはエラーが付きものですが、それで業務が滞ってしまうのは大問題。その点、コボットは24時間365日弊社の監視下にあり、ロボットの停止を感知したら、直ちにログを分析して原因を推定。迅速な修正が可能です」(三浦氏)
導入からサポートまで全てをリモートで行う点も大きな特長。コボットなら、RPAにまつわる一切の面倒をまとめて任せられるというわけだ。
現在、ディップでは派遣会社の業務に特化したコボットを販売中だ。業界2200社以上が活用する基幹システム「スタッフナビゲーター」との連携機能も備え、現場レベルでの使い勝手を向上させている。

コボットの普及の先には、AI等を活用したプラットフォーム(DIP Automation Platform)による高付加価値サービスの提供を視野に入れている。
「将来的には、業務効率化の枠を越え、業界特化で蓄積されたデータを活用したAIサービスをプラットフォーム上で展開し、お客様の売り上げに貢献できるような付加価値の高いサービスをご提供していきます」(三浦氏)
ディップは“Labor force solution company”を新ビジョンに掲げ、Digital laborも活用して急速なスピードで変化する労働市場の諸問題を解決していく。その第1弾として開始されたRPAの常識を覆したコボット。その進化に今後も注目していきたい。
2019年、ディップは“Labor force solution company”を新ビジョンに掲げ、AI・RPA事業を立ち上げました。今後は、「バイトル」「はたらこねっと」などによる人の採用に加え、Digital laborの投入で業務を支援。AI・RPA事業部では、国籍を問わず優秀なIT人材を積極的に採用し、ますます刺激的な事業を展開してまいります。

ディップ株式会社
執行役員 AI・RPA事業部
事業部長
ディップ株式会社
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