男もビジュアルケアは当たり前の時代 ビジネスパーソンのための夏の身だしなみ

「いいスーツさえ着ていれば大丈夫」。そんな身だしなみの常識はもはや過去のものだ。肌、髪、においなど、身だしなみ全般にしっかり気を配れることが、ビジネススキルとして当たり前になっている。男性美容研究家の藤村岳氏の解説を交えながら、夏に向けた身だしなみ対策を紹介する。

お肌はビジネススキルの
バロメーター?

写真:藤村 岳 氏
男性美容研究家 藤村 岳

編集者として生活情報ジャンルの書籍や情報誌に携わった後、シェービングを中心とした男性美容の独自理論を考案して独立。メディア出演、講演、執筆、男性用コスメのマーケティングやコンサルティングなど、男性美容のパイオニアとして幅広く活動中。スパやエステの造詣も深い。

男性の身だしなみに対する意識が以前に比べて確実に高まってきている。肌色補正効果を持つ男性用BBクリームが日経トレンディの2019年業界別ヒットに選ばれるなど、男性化粧品市場の拡大はその象徴的な例だ。ビジネスシーンでも、「清潔感やにおい対策など、広い意味での身だしなみを重視する人が増えている」と語るのは、男性美容研究家の藤村岳氏だ。

加齢による衰えには「見えるもの」「見えないもの」「見えているのに気付かないもの」があり、特に「気付かないもの」がくせ者だという。

「上質なスーツを着ていても肩にフケが落ちていたり、自分の体臭に無頓着だったりすると、相手に不快なイメージを与えるだけでなく、細かいことに配慮ができない、つまり自分のマネジメントができていないと見られます。場合によってはハラスメントになることさえある。体臭のようなナイーブなことはなかなか周囲から注意してもらえないので、自分自身を客観的に観察して気付く必要があります。身だしなみを改善するのは、マイナスの状態をまずはゼロに戻すことだという意識を持った方がいいですね。中高年ともなれば大抵の人は『マイナス』。逆に身だしなみに気を配れる人はビジネスでも成功していることが多い」(藤村氏)

では、具体的にどういったポイントに気を付ければいいのか。大きく「スキンケア」「ヘアケア」「におい対策」に分けて、藤村氏に解説してもらった。

「スキンケアでポイントとなるのは、洗顔、保湿、紫外線対策です。洗顔の際には、強くこすりすぎると肌はダメージを受けてしまうので、指の腹を使って泡で包み込むように優しく洗うといいですね。洗顔後には化粧水で水分を補給し、乳液でしっかりカバーをしてあげると、肌の滑りが良くなるので肌荒れ防止になり、結果的に髭も剃りやすくなります」(藤村氏)

また、毎日のケアだけでなく、ケア製品の選び方も大事だと藤村氏は言う。

「年齢や肌質によって適切な化粧品は違います。例えば年齢に応じて高保湿のものを選ぶなど、今の自分に合ったものを選ぶことが大切です」(藤村氏)

そして、藤村氏が特にケアが必要だというポイントは光対策だ。紫外線だけでなく、ブルーライトや近赤外線など、室内でも様々な光にさらされる現代人は、外出の有無にかかわらず日焼け止めを使用するべきだと話す。

「シミ、しわ、たるみの原因はほとんど紫外線で、免疫力をも低下させる恐れもあり、まさに大敵です。どんなケアも紫外線対策をしていなければ台無しになりかねないので、日々の紫外線対策はとても重要です」(藤村氏)

印象を良くするために気を付けている点は?
											服装(服、靴など)77.3%、髪60.7%、体臭・口臭59.7%、体型・体重54.5%、髭36.8%、肌31.8%、爪31.0%、小物(時計、メガネ、財布など)27.9%、口元(歯並びやホワイトニング)17.6%、その他3.4%、特にない5.3%

出典:「読者アンケート身だしなみ編2018」※対象:日経ビジネス、日経TRENDY読者

日経BPが2018年に実施した身だしなみについての読者アンケートでは、「印象を良くするために意識している点」は、最多が「服装(服、靴など)」の77.3%。以下、「髪」(60.7%)、「体臭・口臭」(59.7%)、「体型・体重」(54.5%)、「髭」(36.8%)、「肌」(31.8%)という結果となった。多くのビジネスパーソンは、ファッションや体型の他に、髪や体臭、肌など、細かな部分にも意識を向けていることがわかる

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