日経BP総研×ギリア特別セミナー 「GHELIA EXPO TOKYO 2020」 — みんなのAI — Review

AIの進化が加速している。社会課題やビジネス分野への応用に期待する人がいる一方で、不安や誤解により、AIアレルギーを引き起こす人も少なくない。こうした中、「ヒトとAIの共生環境」を掲げ、誰もがAIを意識せずに使いこなす「みんなのAI」の実現を目指す企業がある。AIベンチャーのギリアだ。AIと最新テクノロジーが融合することで果たして何が起きるのか。AIによって社会やビジネスの未来はどう変わるのか。そのヒントを探るべく「GHELIA EXPO TOKYO 2020 - みんなのAI-」が開催された。当日は日本が世界に誇るAIやAR/MR/VRの第一人者や先端研究者が一堂に会し、他のセミナーには例を見ない、ユニークな講演やパネルディスカッションが開かれた。ここではその内容を紹介したい。

特別講演 ギリア「みんなのAI」構想の全貌 Click to Continue

パーソナルAIがあたりまえになる

ギリア株式会社 代表取締役社長 兼 CEO 清水 亮 氏
ギリア株式会社
代表取締役社長 兼 CEO
清水 亮

人類の汎用的なコンピュータ活用の歴史は、1960年代のアポロ計画から始まったといわれる。

その後、金融機関を中心に計算センターによるコンピュータの活用が広がり、やがてパーソナルコンピュータが生まれる。現在は誰もがスマートフォンを持ち、それがコンピュータであることさえ意識せず、様々な恩恵にあずかっている。

「AIもこれと同じ歴史を辿り、人々の間に自然に浸透していくでしょう。一人ひとりが『パーソナルAI』を持つ。そういう世界をギリアでは『みんなのAI』と呼んでいます」とギリアの清水 亮氏は語る。

ソニーグループの一員であるギリアには、業界最高水準のイメージセンサーや音響機器の技術・ノウハウを持ったエンジニアが多数在籍する。これにより、AIの学習に欠かせない非常に高精度なデータの取得が可能だという。

そのデータをAIに学習させる仕組み、分析のためのモデリング構築などデータから価値を生むソリューションの開発力も高い。新潟県長岡市にはデータの生成・加工・学習を担う拠点があり、専門スタッフの育成にも力を入れている。「AIを活用したサービス開発を目指す場合には、独自のハードウエア開発からオペレーティングシステム、プログラミング言語、Webサービスまで一気通貫でつくることができ、実績もある。これだけのワンストップAIソリューションを提供できる企業は、世界でもあまり類を見ません」と清水氏は強調する。

AIは人の心の復権を促す

こうした優位性を生かして「みんなのAI」の実現に向けたソリューションも数多く開発・提供している。例えば、特許出願中のAI開発・推論環境「インスタントAI」はその1つ。プログラムどころかマウス操作すらも必要ないソリューションだ。2つのカメラが搭載されており、1つのカメラは指示用、もう1つのカメラは学習データ収集用だ。「指示用のカメラに指で『1』を示せば、『分類1』の学習データ収集が開始される。同じように『分類2』『分類3』のデータを教えることが可能です」と清水氏は説明する。学習を終了すれば、リアルタイム推論が開始され、カメラに写ったものを自動的にAIが分類1、2、3と判別する仕組みだ。

このAIは食品業界など機械に手を触れられない現場での利用を想定して開発されたもの。手の動きだけでモノを識別・分類できるので、用途は幅広い。

AIを技術的に深く理解することは難しい。だが、分かっていないからこそ、使える人を増やしていく活動が重要になる。「これが簡単に使えるAIソリューションの開発を進める大きな理由です」(清水氏)。

AIによって誰もが優れた頭脳を持てば、知的優位性はだんだん意味をなさなくなる。「賢いから偉い」「賢いから正しい」というバイアスに振り回されることもなくなっていく。「その結果、回復するものは、思いやりだったり、誠実さだったり、倫理なのではないでしょうか」と清水氏は話す。人が人らしく、気持ちよく生きられる社会をつくる。それが「みんなのAI」が目指す最終ゴールだ。

Close
スペシャルトーク 先端研究者が語る「AIが拓く未来」の虚と実 Click to Continue

AIの最大のメリットは価値の創造

国立研究開発法人理化学研究所 革新知能統合研究センター センター長 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 教授 杉山 将 氏
国立研究開発法人理化学研究所
革新知能統合研究センター センター長
東京大学大学院
新領域創成科学研究科 教授
杉山 将

AIの期待が高まり、学術や医療、ビジネスなど幅広い分野でその活用が進んでいる。「例えば、自然科学分野の実験をする場合、試薬や材料の膨大な組み合わせを考えなければならない。近年はそのパターンがあまりにも増えてしまい、総当たりで確認を人が行うのは到底不可能です。AIによる統計的な予測で実験を進めていくのが、一番効率的で確率も高い」。こう話すのは理化学研究所の杉山 将氏だ。同氏は機械学習の理論研究やアルゴリズム開発に従事し、AIを実世界で応用するための研究にも取り組んでいる。

ビジネスの世界でもAIへの期待は大きい。「会社の中にはたくさんのナレッジやノウハウがあるのに、横の連動がとれていないため、それらが埋もれていることが多い。AIで掘り起こせば、業務の標準化や最適化が加速する。産業界ではそういう期待が高まっています」とギリアの清水 亮氏は語る。

仕事の無駄を知り、改善することで、新たな価値創造につなげる。先進企業はそうした取り組みも始めている。その1社が、家庭教師・個別教室事業で120万人超の指導実績を誇るトライグループだ。教育業界初となる5教科対応し短時間で生徒の理解度を網羅的に測定する「共進化的アダプティブラーニング方式」を採用したシステムの開発をギリアと共同で進めている。生徒一人ひとりの苦手分野を短時間で正確かつ詳細に把握し、最適な学習指導につなげていく。「生徒の学力把握に伴う無駄を解消するだけでなく、学力アップに寄与する適切な指導という価値創造を目指しています」と清水氏は話す。

知らないことが「虚」を助長する

ギリア株式会社 代表取締役社長 兼 CEO 清水 亮 氏
ギリア株式会社
代表取締役社長 兼 CEO
清水 亮

こうしたAIの「実」が広がりを見せる一方で、人の能力を超えるAIの進化を危惧する声もある。その延長線上で膨らむのが、AIの「虚」だ。「すべてをAIがやると思われているが、そこに誤解がある。AIはあくまでもコンピュータ。AIが考えるわけではなく、AIというプログラムを使ってエンジニアが考えているのです」と杉山氏は訴える。

この意見に清水氏も共感する。「AIがいくら進化したからといって、人類を滅ぼす話にはならない。本質が何なのかが分からないから、脅威が先走ってしまうのでしょう」と清水氏は言う。

この誤解を解くのもAI研究の重要な仕事になりつつある。「AIもコンピュータやスマートフォンと同様に社会の隅々に浸透し、人間のパートナーとして新しい洞察を与えてくれるはず。それがAIのあるべき姿だと思います」と杉山氏は主張する。

人がやりたくない、辛い仕事でもAIは文句も言わず働いてくれる。達人にしかできずに困っていた業務も手助けしてくれるかもしれない。「AIを活用し、人が気持ちよく生きられる社会をつくりたい」と話す清水氏。AIの「虚」を知ることは、その「実」をより実り多いものとするために欠かせないアプローチといえそうだ。

Close
パネルディスカッション 遊びの発想がビジネスの未来を変えていく Click to Continue

自動運転ドンキーカーを自作

株式会社角川アスキー総合研究所 主席研究員 遠藤 諭 氏
株式会社角川アスキー総合研究所
主席研究員
遠藤 諭
株式会社144Lab 取締役 最高戦略責任者 九頭龍 雄一郎 氏
株式会社144Lab
取締役 最高戦略責任者
九頭龍 雄一郎

デジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する企業が増えつつある一方で、成功を収めたケースはそれほど多くない。その原因はどこにあるのか。

「最初から大きな成果を狙って、企業は“体全体”を動かそうとしている。DXはデータとソフトウエアがカギを握る。この2つにフォーカスして、もっと遊び心を持つことが大切です」。こう話すのは角川アスキー総合研究所の遠藤 諭氏だ。コンピュータ専門誌「月刊アスキー」編集長などを歴任し、現在はAIやプログラミング関連のコンサルティング、セミナー関連の事業に従事する。

遠藤氏が現在熱中している遊びの1つが、ドンキーカーだ。ラジオコントロールカーに教育用からIoTで活用されるようになったマイコンボード「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」を搭載。コースを何度か走らせ、学習させると、障害物を避けて自律走行するといった自動運転に近いことができるようになるという。「従来のソフトウエア開発はプログラミングを行い、バグや仕様変更があればコードを修正します。しかし、AIやIoT時代の開発は要件をいかに学習させるかが重要。遊びの中から、その重要性を認識しました」と遠藤氏は話す。

プロダクトメーカーであり、ECサイト「スイッチサイエンス」を運営する144Labの九頭龍 雄一郎氏も、遊び心を重視する遠藤氏の意見に深く共感する。同社は赤ちゃんの排泄管理ツール「うんこボタン」などユニークな商品を世に送り出している企業。ヤマハ在職中はものづくりサラリーマンだったという九頭龍氏は、メロディーと歌詞を入力することでリアルな歌声を合成する大ヒットソフトウエア「VOCALOID(ボーカロイド)」のハードウエア版を試作したこともあるという。「勤務時間外の遊びで取り組んだものが商品化されたり、特許取得につながったものもあります。VOCALOIDもその1つ。当時、私はまったく関係ない部署にいました」と九頭龍氏は振り返る。

人を上手に遊ばせる環境づくりを

アスラテック株式会社 技術普及推進部部長 ロボットエバンジェリスト 今井 大介 氏
アスラテック株式会社
技術普及推進部部長 ロボットエバンジェリスト
今井 大介

ロボット制御ソフトウエアのアスラテックの今井 大介氏も、遊び心に溢れた人物だ。ゲームが大好きで、そのためにプログラミングを学び、現在はロボットエバンジェリストとして活躍する。遊びの延長でミートアップコミュニティ「Creators’ NIGHT eXtreme(CNX)」の主宰も務める。「CNXは自分が作ったものを毎月持ち寄り、自慢し合う会。聞くだけの人はおらず、いろいろな質問が飛び交う。そういうやりとりを通じて、作ることの喜びを共有しています」と今井氏は説明する。

企業における判断には、社内の多くの人にきちんと価値を理解してもらう必要がある。IoTやAIなど登場したばかりで価値が未確定なものについては、個人の趣味嗜好の方が早く判断し動くことができる。新しいものに実際に触れることで新しい価値が見えてくることがある。「CNXに参加する人は自分の価値観を大切にする。世の中には認められないかもしれないけど、『こんなものがあったら面白そうだな』という個人の興味・関心で動いています」(今井氏)。

遊びはしがらみがないから、好きなことややりたいことをとことん追求していける。「自分が心の底から欲しいと思ったら、それを求める人や共感する人は世界のどこかに必ずいるはず」と話す九頭龍氏。

組織の中で“遊ぶ”ことは難しい。だが、遊ぶことが企業の将来価値につながる面もある。「日本で生まれ、世界に広がったカラオケもウォークマンも遊び心に溢れています。ドローンが象徴的な例ですが、テクノロジーの大波はオモチャのようなものからやってくる時代、能力のある人材をどうやって上手に遊ばせるか。企業は真剣に考えるべき時に来ている」と遠藤氏は訴える。遊びを楽しむ大人たちの活動は、次世代を先取りした挑戦でもあるわけだ。

Close
パネルディスカッション リアルとバーチャルの融合がもたらす可能性 Click to Continue

人の能力を拡張し不可能を可能に

東京大学大学院 情報学環 教授 株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所 フェロー/副所長 暦本 純一 氏
東京大学大学院
情報学環 教授
株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所
フェロー/副所長
暦本 純一

AR/VR/MRの期待が高まっている。ビジネスから医療、ホビーの世界まで活用領域は幅広い。これらの技術とAIを組み合わせることで、その可能性はより大きく広がっていく。

テクノロジーで人の能力を拡張し、これまでできなかったこともできるようにする。「人間拡張(Human Augmentation)」は、東京大学大学院の暦本 純一氏の研究テーマである。その一環として実現を目指しているのが「サイレントボイス」だ。声に出さなくても、口の動きだけで何を話しているかを推定する。「人前で音声AIに話しかけるのは恥ずかしいが、これが実用化されれば、声を出さずにAIを操作できる究極のウェアラブルコンピュータになります」と暦本氏は話す。

一方、VRコンテンツを開発する企業であるエクシヴィが力を入れているのが、人のクリエイト力の拡張だ。「映像表現にチャレンジしたいと思っても、やり方が分からず前に進めない人も多い。現実の映像制作のカメラや舞台をVR空間に再現すれば、直感的に作品を作れる。創作への意欲をサポートしたいと考えました」と同社の近藤 義仁氏は話す。これを具現化したのが、VRアニメ制作ツール「AniCast Maker(アニキャスト メイカー)」である。VR空間でキャラクターになって演技したり、カメラマンとして実際に撮影することで、誰でも簡単に短時間でアニメ作品を制作できる。

ARコンテンツのクリエーターユニットとして知られるAR三兄弟の川田十夢氏は「テクノロジーを、より身近なものに落とし込んでいきたい」と話す。前職はミシンメーカーで特許開発に従事。ミシン操作が上手な人のやり方を機械に組み込み、誰でも上手に編める機能などを開発したという。

現在はテクノロジーをより身近に感じてもらうため、様々なツールも開発している。その場の映像を3Dポリゴン化するツールはその1つ。「現実がこんなふうになったら楽しい。そんなふうに人が考えることを目に見えるようにしたいと思って、このツールを開発しました」と川田氏は話す。会場ではそのデモ映像がいくつか紹介され、来場者の笑いを誘っていた。

バーチャル世界はアバターが主役

株式会社エクシヴィ 代表取締役社長 近藤 義仁氏(GOROman)
株式会社エクシヴィ
代表取締役社長
近藤 義仁氏(GOROman)
AR三兄弟 長男 川田 十夢 氏
AR三兄弟
長男
川田 十夢

映像技術やAIの進化によって、大きく変わっていくのが「ヒューマンインタフェース」だという。「バーチャルな世界では、アバターが人に代わってコミュニケーションすることが可能です。文字や画像が中心のコンテンツの見せ方からアバターと会話するインタフェースに変わってきます。例えば、企業や自治体のホームページなら、公式キャラクターのアバターが登場し、ガイドしてくれる。ホームページからホームアバターになる世界を予感しています」と近藤氏は話す。

アバター文化が浸透していけば、リアルとバーチャルがより近接してくる。「離島に住む人がアバターとして東京で働くことも技術的にはもう可能です。地方の雇用創出につながり、経済効果も大きい。エクシヴィでは大日本印刷と共にリモート接客サービス事業を始めています」(近藤氏)。

アバターの活動範囲が広がれば、人は移動せずにいろいろな体験を味わえる。「アバターAIと人間が融合することで、できることももっと広がる」と話す暦本氏。アバターならリアル世界では難しいロールチェンジもやりやすい。「その経験を自分にフィードバックしていけば、人の感受性はもっと豊かになる」と川田氏は期待を寄せる。

テクノロジーは人から感性を奪うのではなく、人の感性をもっと豊かにしていく——。3人の識者に共通する意見は、AIが目指すべき未来とも重なりそうだ。


Close
特別講演 ノーベル賞を獲るAI開発の“今”と“未来” Click to Continue

AIによる診断、創薬が可能に

ギリア株式会社 取締役会長 北野 宏明 氏
ギリア株式会社
取締役会長
北野 宏明

科学的発見の端緒は、予想外の発見や幸運な偶然、科学的な直感によって生み出されることが多い。そうして得られた“発見の芽”を、誰もが認める科学的発見につなげていくためには、人が考え、エビデンスを集め、理論として体系化する作業が必要になる。

しかし、人の作業には、認知の限界がある。例えば、生命科学に関する論文だけで年間200万本以上提出されており、これらの内容をすべて理解し、新たな研究につなげることは物理的に不可能だ。

「AIで研究の自動化を進め、人の不確実性を排除していけば、ノーベル賞級の科学的発見が可能になるのではないか。この挑戦がノーベル・チューリング・チャレンジです」とギリアの北野宏明氏は語る。システム・バイオロジー研究機構で会長を務め、医学生理学分野の造詣が深い北野氏が中心になって、このチャレンジは進められている。

北野氏が率いるチームは、生物学分野の膨大なデータベースや分析手法を集約し、ディープラーニングなどの機械学習手法を実装したプラットフォーム「GARUDA(ガルーダ)」を約10年かけて開発。世界中の多くの研究グループと協調して、より多くのデータや知見の蓄積にも努めている。

GARUDAをベースにした産学連携で様々な研究に取り組み、画像データによる遺伝子解析、リウマチ患者の自動分類などの成果を上げ始めている。「人のバイアスが入っていないため、診断の正確性が上がり、患者それぞれに適切な薬を処方できるようになるでしょう」と北野氏は期待を込める。

AIは人類が未到の領域を見ている

研究の自動化をノーベル賞級の発見につなげていく。そのために目指しているのが、AIによる仮説の立案と検証だ。AI自身が科学的な仮説を立て、自動で実験を行い、その仮説を検証していく。特に重要になるのが仮説の立案だが、この点についても北野氏は明るい期待を抱いている。

その理由として、北野氏が例示したのが米DeepMind社の囲碁AI「AlphaGo」だ。「AlphaGoが強いのは、膨大な棋譜を学習し、人の打ち手に対して、どう攻めれば勝てるかを分かっているからです。さらにAlphaGo同士が対戦すると、人の理解が及ばない打ち手の攻防を繰り広げます。AlphaGoは人類にとって未知の領域を見ている可能性がある」と北野氏は主張する。

科学分野でもこれと同じことが言えるのではないか。「人の認知と能力の限界を超えるAIの研究がさらに進めば、人類が見つけられない、あるいは理解できない自然法則をAIが自律的に発見し、文明に大きな恩恵をもたらすでしょう」と話す北野氏。ノーベル・チューリング・チャレンジへの期待と注目がますます高まっている。

Close
AIに関心を寄せる来場者で大盛況の展示会場 Click to Continue

「ヒトとAIの共生環境の実現」を目指すギリアは、未来を見据えたAIの研究を進めると同時に、誰もがAIの恩恵を享受し、直面するビジネス課題や社会課題の解決を図る実践的なAIソリューションの開発・提供にも力を入れている。「GHELIA EXPO TOKYO 2020」の会場では、それらの先端AIソリューションが数多く紹介された。

簡易なAI開発ソフト「Deep Analyzer」はその1つ。ディープラーニングの代表的なアルゴリズム(画像分類、画像生成、ペア画像生成、物体検出)があらかじめセットされており、マウス操作だけで手軽にAIの開発・訓練・検証を行える。これをバンドルしたディープラーニング用ハイエンドPC/サーバー「Deep Station」シリーズも子会社のUEIから発売している。ハードウエアの設定が不要で、すぐに本格的な実務・研究を開始できる。

AI活用方法の提案からデータの作成・加工、AIモデルやシステムの構築、運用保守までサポートする「トータルAIソリューション」、AI自ら価値を最大化する行動を学習していく「強化学習ソリューション」、文章内で重要な意味を持つ語句の抽出や関連文章のひも付け・分類を自動で行う「自然言語処理ソリューション」なども高い注目を集めていた。

また手によるジェスチャーだけでAIの学習を行うことができる画像認識ソリューション「インスタントAI」、新潟県長岡市と実証実験を行っている「歩行量調査ソリューション」など、ギリアが研究を重ねている取り組みを紹介するブースにも多くの来場者が足を止めていた。

Close
お問い合わせ

ギリア株式会社
E-mail:info@ghelia.com