人生を豊かに生きるための「ライフタイム・スポーツ」というコンセプトを掲げ、釣り具のダイワをはじめ、ゴルフやテニス、サイクルの各分野でブランドを展開する「グローブライド」。同社ではこれまで、さまざまな環境支援活動や災害復興支援を行ってきた。そのひとつ岩手県宮古市は、東日本大震災に見舞われ、8年を経たいまなお復興活動を継続している。2019年8月、グローブライドはその宮古市で、岩手県の「三陸防災復興プロジェクト2019」に協力し、「親子釣りフェスタ&ジオツアー」を開催した。ライフタイム・スポーツのフィールドである地球の環境をいつまでも保全し、人々の生活を豊かにするためにCSR活動を行なうグローブライドが、このイベントの先に見たものは何か、リポートする。

東日本大震災から8年、復興は進むも心や社会に残る爪痕

三陸防災復興プロジェクト2019の総括プロジェクト推進監・酒井淳 氏

岩手県の三陸海岸に面する本州最東端の地、宮古市。2011年3月11日、未曾有の大震災に見舞われたが、現在は復興に向けて着々と工事が進められており、インフラの8~9割が復旧した。しかし、震災から8年を経てメディアによる報道も減り、全国的には震災の記憶が薄れつつある。

そこで、岩手県では東日本大震災の記憶が風化しないよう、国内外の防災力向上に貢献することを目指し、2019年6月1日から8月7日まで「三陸防災復興プロジェクト2019」を実施した。さらに岩手県庁で「三陸防災復興プロジェクト2019」に取り組む酒井淳・総括プロジェクト推進監は、「これまで多くの方々から支援を受けたので、皆様への感謝を込めて今の姿を発信するという意味もあります。また、三陸地域は自然・食など豊富な資源がありますので、来ていただいた方に三陸の魅力を体験していただき、繰り返し三陸地域を訪れていただきたい。交流人口の活発化も目的のひとつです」と語る。

宮古市出身のインストラクター・佐々木修 氏

震災直後は姿を消していた魚介類の水揚げも増え、海は穏やかな表情を取り戻しているかに見える。しかし、地元では人々の心や社会に、いまだにその爪痕は残っている。

「津波の後は魚や海鳥の姿が消え、海は静まり返っていました。生命の気配が、海から全く消えてしまったんです。震災後は『子どもを海に行かせたくない』という親御さんが増えました。自然に触れ、海の怖さを知ってこそ、危機を察知する能力も磨かれるはずなのですが」(宮古市出身のインストラクター・佐々木修 氏)。

被災した三陸沿岸地域でも、震災後は人口減少が加速。経済復興を果たして地域を活性化するためにも、観光客の増加が急務となっている。

地域の自然や歴史を学ぶプロジェクトにグローブライドが協力

こうした中、「三陸防災復興プロジェクト2019」の一環として、2019年8月3日・4日、宮古市で「親子釣りフェスタ&ジオツアー」が行われた。釣り体験などを通じて三陸の自然や地形を学び、自然の回復力を野外学習で実感するとともに、防災の知識も身に付けてもらおうというイベントだ。

だが、参加者に釣りを通して自然を身体いっぱい感じ、楽しんでもらうためには、幾つかのノウハウが必要となる。そこで岩手県は、釣り具ブランド『ダイワ』を展開し世界をリードする総合釣り用品企業、グローブライドに協力を要請。中禅寺湖の野外学習などを通じて復興支援に注力してきた同社が、このイベントに全面協力することとなった。

岩手県は今年新たに、今後10年間の復興計画を策定。人口減少が進む中、復興の先を見据え、まちの活力を維持する施策に取り組んでいく。「地域の自然と歴史を学ぶことで、愛着を持って住み続けてもらうための取り組みを進めていきたい。今回のイベントが、そのきっかけの1つになれば」と、酒井推進監は期待を寄せる。

インストラクターに釣りのコツを学ぶ

親子釣りフェスタ&ジオツアーの参加者とスタッフで集合写真

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CONTENTS

Vol.1

豊かな自然と命にふれあった1日
-グローブライド×中禅寺湖漁協による野外学習-

Vol.2

被災から8年、再生を果たした自然から身体で感じる
グローブライド×三陸防災復興プロジェクトの取り組み

Vol.3

釣りフェスティバルで見つけたDAIWAの最新技術
- 釣りフェスティバル2020 in Yokohama -

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