



──各媒体のみなさんや読者さんにとって、「本麒麟」はどんなブランドですか。
小川:うちは新聞なので、読者層は40~60代が中心。記者にも年配者が多いんですが、彼らに聞いてみると、「本当はビールが飲みたいけれど、ふだん飲むのは手頃な新ジャンル」という意見がほとんどなんですね。ビールはちょっと贅沢なご褒美、という位置づけです。私自身も、「新ジャンルはビールとは別物」だと思っていました。ところが、「本麒麟」の登場によってそれが大きく変わった。初めて飲んだとき、「え、これビールじゃないの?」と驚いたことをよく覚えています。ビールに近いうまさを手軽に堪能できて、お財布にもやさしい「本麒麟」は、本格的な味わいを好むビール類好きの私や同僚にとっては非常に満足度の高いブランドといえますね。

町田:もともと40代以上を狙った「本麒麟」が年配者に支持されるというのはよくわかりますが、おもしろいのは若年層の動き。今の20代、30代はお酒を飲まない世代といわれるなか、Instagramで「本麒麟」を検索すると、2万数千件もヒットするんです。キリンビールさんに聞いてみても、実際20~30代の購入者伸び率は非常に高いとのことでした。うまい、おいしいという評判がクチコミで広がっているんでしょうね。彼らにとってはビールか新ジャンルかは関係なく、純粋に「おいしいから」「自分に合うから」選んでいるんだと思います。
品田:たしかに、今の若い人たちはカテゴリーの変遷を知らないから、新ジャンルに対する偏見もないんでしょうね。判断基準はおいしいか、おいしくないか。それでいうと、「本麒麟」は本当にうまい。これまでの新ジャンルが訴求していた「スッキリ」「さわやか」とは異なり、“力強いコクと飲みごたえ”を前面に打ち出したのは大正解でしたね。
小川:コクや飲みごたえを追求した新ジャンルって、ありそうでなかった。いやもしかしたら、あったのかもしれませんが、ここまでのレベルで実感できたのが「本麒麟」なのです。その秘密は、キリンラガービールと同じホップ(一部使用)と長期低温熟成技術にあるとお聞きしましたが、新ジャンルの価格帯でそこまで手間とコストをかけていることに、キリンビールさんの本気を感じましたね。「この値段で本当に大丈夫?」ってこちらが心配になってしまうほどです(笑)。

──「本麒麟」が幅広い層に支持されている理由はどこにあると思いますか。
品田:「本麒麟」が発売されてからというもの、うまそうに飲んでいる人の姿はいろんなところで見かけるようになりましたね。それこそ若年層から年配者まで、仕事帰りの一杯はもちろん、バーベキューやお祭りなどのみんなで集まる楽しい場面でも。どんなシーンにおいても、誰もが気軽に飲める、飲みたくなる身近な一杯なんだというのを感じます。

町田:「本麒麟」って、個性はしっかりあるのに、料理の味を邪魔することがないから、どんな食事と一緒でもおいしく飲めてしまう。実は昨日も私、花椒(ホアジャオ)の入った炒飯のお供に「本麒麟」をいただいたんですが、こんなに味の強いものと合わせても全然負けてないんですよ。それどころか、双方が味を引き立たせ合って、「本麒麟」も炒飯もより一層おいしく味わえたし、食後の花椒でヒリヒリした口の中にもすーっと染みこんでいく「本麒麟」のうまさや飲みやすさには、あらためて感動しました。
品田:「本麒麟」は、力強いコクのあるヘルスブルッカーホップを一部使っているんだけど、長期低温熟成をすることによって調味のある味わいを実現しているので、ビールに近い雑味のない上質な味わいを楽しめる。本格派のビール類好きが満足するというのはよくわかります。
小川:私もビール類好きのひとりとして、「本麒麟」には大満足です。実際、「本麒麟」には従来の男性ビール類愛好家ばかりでなく、女性の愛飲者も増えていますよね。
品田:“いいもの”に対する目が厳しい女性にも受け入れられているというのは、それだけうまさが本物であるということ。それもメーカーの考えるうまさではなく、お客さんが本当にうまいと思うものを徹底的に追求したからこそ、幅広い層に受け入れられているのでしょう。うまさのターゲットを定め、その味をつくり込んでいくまでには相当数の顧客調査を行ったと聞いています。単にデータに当たるのではなく、一人ひとりに直接話を聞きにいったのだと。そうすることで、通り一遍のアンケートでは出てこない不満や本音を引き出し、「本麒麟」という商品が生まれる素地ができた。まさに「お客様視点の商品開発」のたまものであり、お客さんの本音に答えた本気の商品なんだと思います。

──「本麒麟」のパッケージの印象についてお聞かせください。
小川:まずあの真っ赤なパッケージと大きな聖獣ロゴからはキリンビールさんの本気というか、覚悟が伝わってきましたね。
町田:ビールで大事に培ってきた原料や製法を新ジャンルに惜しげもなく使ったり、価格勝負の商品カテゴリーに生産効率の落ちる長期低温熟成を採用したりというあたりには、社内でもいろいろな議論があったのではないかと推測できます。それでも、求めるうまさのために必要だからやろうと決めたキリンビールさんの覚悟が、コーポレートカラーをあしらったパッケージにも表れているんでしょうね。

品田:「本麒麟」の赤は、店頭でもものすごくインパクトがあります。赤って下手をすると派手過ぎたり軽薄に見えたりとむずかしい色なんですが、「本麒麟」の場合は上質なカラーリングにまとまっていますよね。
小川:赤のほどよいグラデーションを、エンブレムやフタ部分の金色が引き締めているのも好印象ですね。赤とゴールドの黄金比に、「本麒麟」の品質感がうまく表現されていると思います。
町田:メークの世界でも、赤とゴールドってとても相性がいいんですよね。ゴールドは一見まばゆい印象ですが、実は沈み方も上手な色で、赤の美しさを上品に引き立ててくれるんです。この組み合わせは、女性にもとても響く色。手に取りたくなるのもわかります。
──これからの「本麒麟」に期待することは?
小川:「本麒麟」は、新ジャンルでありながら国内外のビールコンペティションで「金賞三冠」を勝ち取ったブランド。ビールと同じ土俵でも戦えるということが証明されたので、これからもますますカテゴリーを超えて愛される存在になってほしいですね。
町田:ビールかビールじゃないかはもはや関係なく、おいしいからという理由で選ばれているのが「本麒麟」。これはビール業界にとってもいい兆しだと思うんです。「本麒麟」が牽引役となって、ビール類全体が盛り上がってくれることに期待しますね。あと、私は「本麒麟」のCMが大好きなので、次は誰が出てくるのかも気になるところです。
品田:1年目、2年目と売り上げを伸ばし、リニューアルも成功させた「本麒麟」。3年目はどこまでその強さを見せつけてくれるのか、非常に楽しみですね。また、個人的にはうまい「本麒麟」をよりうまく味わうにはどうしたらいいかを考えていて、その秘訣をキリンビールさんにお聞きしたんですよ。そうしたら、ポイントはグラスにあると。口の広い大きめのグラスに注いで飲むことで、香りがふわっと広がり、泡に苦みが吸収されることでまろやかな味わいになるそうです。みなさん、ぜひ試してみてください。
町田:「本麒麟」はのどを潤すというよりも、じっくり味わうイメージがあるので、グラスで飲むには最適ですね。キンキンに冷えているのもいいけれど、時間が経ってもおいしいから、ゆっくり楽しめそうです。今夜さっそく試してみます。


2019年、ビール類の販売実績で2年連続の前年増を達成したキリンビール。なかでも前年比で約6割を増やした「本麒麟」は、その大きな牽引役を果たしたといえるでしょう。昨年秋からの消費税増税によって節約トレンドが進むなか、”低価格でありながら高品質な商品やサービス”を求める声は一層高まっています。「本麒麟」はそうしたニーズに応えるだけでなく、つねに期待以上のうまさや驚きをもたらしてくれる存在。その証に、今年1月中旬の製造分から早くも2度目となるリニューアルが施され、“本格的なうまさ”にますます磨きをかけています。2020年の販売目標は前年比約126%とのことですが、個人的にはそれを上回る躍進を期待しています。
