日経ビジネス電子版 Special

提供:キリンビール株式会社

※1.8年連続で販売数量が前年比2桁増

果実を見極めるプロだから実現できた「果汁とお酒だけ」のシンプルな美味しさ

品田:居酒屋にならって、「果汁とお酒だけ」で缶チューハイをつくる。言葉にするのは簡単ですが、そこには大変な苦労や試行錯誤があったと思います。

森口:そうですね。決して簡単ではありませんでした。だからこそ、だれも追随できないだろうという自負もあります。

品田:そのむずかしさは、やはり果物という、産地や気候や時期によって出来や味わいが変わる生の素材を使うところに起因するんでしょうか。

森口:そこが大きいですね。ただ、メルシャンには「果物のいちばん美味しい飲み方をいつも考える」という発想がありました。ワインづくりも、ぶどうをどう育てるかというところから始まります。気象条件や土壌、地形、標高といった、ぶどう畑を取り巻く自然環境要因を「テロワール」といいますが、これを他の果物に置き換えて産地や収穫時期を見極め、その時々に最適な原料を厳選してつくるのが「本搾り」の特長です。香料・酸味料・糖類無添加の「果汁とお酒だけ」にこだわるのは、果実で勝負するワイン屋としての矜持きょうじと、それを安定生産できるノウハウがあったからに他なりません。

品田:缶チューハイで無添加※2というのも、発売当時は業界初の試みでしたね。加えて面白いのは、果実によって果汁比率が大きく異なっていること。グレープフルーツは果汁28%で、レモンは12%、オレンジは45%となっています。この違いは、どこから来るのでしょうか。※2.香料・酸味料・糖類無添加

森口:これもアルコールとのバランスで、果汁の美味しさを最大限に引き出す調整をした結果です。この比率にたどり着くまで、何度も居酒屋さんの生搾りチューハイを飲みましたね。搾ったとき手に付いた香りまで再現したくて、「本搾り」では皮も含めて果実をまるごと搾っています。甘みのあるたっぷりの果汁に加え、皮の香り、白い綿や種の部分に至るまで、それぞれの味覚が重なることで、果実のリアルで複雑な味わいを実現しているんです。

品田:なるほど。緻密な調査と研究のうえに成り立つ美味しさなんですね。「本搾り」は発売から何度かリニューアルされていますが、製法へのこだわりとそれに由来する本質的な味わいは当時のまま。この“守り継ぐ”ことの大変さも偲ばれます。

森口:少しでも味が変わると、「黙って変えるな!」とお叱りをいただくほどですからね。「本搾り」に対するお客様の愛情を嬉しく感じるとともに、そこはしっかり守っていかなければと肝に銘じています。とはいえ、おっしゃるように果実は生ものですので、気象変化による出来のバラツキには毎年悩まされています。現在キリンでは、グレープフルーツだけでも約30種類から選定した最適果汁のブレンドにより、つねに均一の美味しさを安定してお届けしています。

開発者直伝の美味しい飲み方とは?本格派チューハイ「本搾り」の今後にも目が離せない!

品田:今年3月からパッケージがリニューアルされ、より大きくなった果実の断面や「本搾り」ロゴにより、「果実がまるごと感じられる美味しさ」が一目で伝わるようになりました。無添加※2アイコンも目にとまりやすいですね。※2.香料・酸味料・糖類無添加

森口:「本搾り」の原点に立ち返り、「果汁とお酒だけ」という個性を堂々とアピールした好リニューアルだと思います。開発時の想いが今も大切に受け継がれているのを感じますね。

品田:5月19日には、「キリン 本搾りチューハイ ライム」も新発売するそうですね。往年の「本搾り」ファンとしては、過去に期間限定で楽しんでいたライムが通年商品として復活したのは嬉しいニュースです。

森口:お客様アンケートでも、ライムは「本搾り」で飲みたいフレーバー第1位だったそうです。でもライムは、あのリアルな果実の清々しい香りをキープするのが非常にむずかしいんですよ。「本搾り」では、納得する味ができるまでは商品を出さないと決めていたので、ライムもうまくいった年に期間限定でしかご提供できなかったんです。それが通年商品にラインアップされたというのは私にとっても本当に喜ばしいこと。キリンの開発チームが相当がんばってくれたんだと思います。

品田:早く飲んでみたいですね。「本搾り」をより美味しくいただくコツがありましたら、教えてください。

森口:基本は「逆さ缶」ですね。「本搾り」はたっぷりの果汁成分が缶の底に沈殿しやすいので、缶をひっくり返してから飲むのがおすすめです。そうすると、果汁とお酒が馴染んでぐっと美味しくなります。キンキンに冷やしたグラスに氷を入れ、そこに「本搾り」を注げば、居酒屋で飲む生搾りチューハイの味が再現できるはずですよ。

品田:今夜、さっそくやってみます! 最後に、「本搾り」ファンやこれから「本搾り」を飲んでみようと思っている方に向けて、メッセージを頂戴できますか。

森口:「本搾り」は、たっぷりの果汁とお酒だけでできている本格派チューハイです。余計な味がしないから、料理を邪魔せずどんな食事とも合うのが特長で、私も食中酒として楽しんでいます。近年はアルコール離れなどといわれていますが、本物の味わいや果汁感にこだわる方には、ぜひ「本搾り」をお試しいただきたいですね。また、いつも熱心にご意見や応援のメッセージをくださるファンの方には、心から感謝しています。みなさんのおかげで「本搾り」は、ここまで成長できました。本当にありがとうございます。

品田:こちらこそ、本格的な味わいをこんなにも手軽に楽しめる商品をつくっていただいて、ありがとうございます。「本搾り」を飲むと、美味しくて自然に頬がほころぶんですよ。そんな笑顔が、これからも日本中にあふれることを期待しています。