元「NEWS ZERO」メインキャスターの村尾信尚氏は、番組卒業後、自宅で過ごす時間が劇的に増えたという。第一線で活躍し続ける村尾氏が、住まいに求めるものとは。

村尾 信尚 氏

関西学院大学教授。1978年、財務省(旧・大蔵省)に入省し、主計局主計官などを歴任。2002年、環境省を退官し、翌年から関西学院大学教授。2006年10月から2018年9月まで日本テレビ系列「NEWS ZERO」メインキャスターを務めた。

──2018年の秋に「NEWS ZERO」のメインキャスターを卒業されてから、自宅で過ごす時間が増えたとうかがいました。

今の自宅は「ZERO」のキャスターを始めたのとほぼ同時期に完成したんです。当時は生活リズムも夜型でしたし、土日も関西学院大学の教授として仕事をしていました。ゆっくり自宅で過ごす機会はなく、寝るために帰っているような状況でしたね。

番組を卒業してからは、生活が激変。メディアに出たり、大学の仕事をしたりすることはありますが、それ以外は自宅で執筆を行う職住同一の生活を送っています。長く住んでいる家ですが、家にいる時間が増えたことでこれから新しい発見がたくさんありそうです。

──職住同一となったことで、仕事とプライベートの気持ちのオンオフはどう切り替えていますか?

もともと、あまりオンオフをつけていないんです。最近はワーク・ライフ・バランスが話題になりますが、僕はワーク・ワーク・バランスな人間。渾然一体としていて、区別しようという意識はありません。証拠に、僕の部屋はベッドの隣に本棚があって、執筆をする時はその棚の上をテーブルにしています。寝室、書斎、職場を一つの部屋で兼ねているんです。

ただ、ずっとその部屋にいるものですから、落ち着ける空間を作るように工夫しています。

こだわっているものの一つがアートです。ジョルジョ・モランディというイタリアの画家が好きで、彼の絵の複製をこの部屋に飾っています。モランディは生涯を通してほとんど瓶の絵だけを配置を変えながら描き続けた人で、彼の絵を見ていると気分が落ち着くんです。2枚持っていて、気分で掛け替えるようにしていますよ。日本画で好きなのは、東山魁夷。彼の絵も落ち着くので、家に飾っています。

千葉県立美術館蔵

Photo: NMAO/DNPartcom

(上)村尾氏が自宅に複製画を飾っているという東山魁夷「春雪」。「絵はふと眺めて気持ちが落ち着けば、本物でなくても構わない」と語る。(下)イタリアの画家・モランディも村尾氏のお気に入り。「生涯を通して瓶の絵を描き続けた作家。素朴に、愚直にそれを貫いたことに共感する」と話した。(画像は村尾氏所有のものとは異なる)

僕が家に求めるものは、これらの絵のような静謐さです。自己主張するのではなく、自分がリラックスできる場所。その意味では、フィンランドの建築家・アルヴァ・アアルトの「ヨーロッパの数寄屋造り」とでも呼べそうなミニマルな家や、柔らかい木の質感を活かした隈研吾さんの建築にはシンパシーを感じます。

「シンプル礼讃」
というこだわり

快眠で、「『NEWS ZERO』本番前も控え室に座布団を敷いて寝ていた」という村尾氏。ただ寒がりのため室温には気を遣っているそう。

──村尾さんが家を建てる時には、どのようなこだわりを持っていたのでしょうか?

建築家のフランク・ロイド・ライトが設計した「タリアセン」という照明を気に入って持っていたので、「これが似合う家にしてください」と伝えました。ライトの建築は日本だと帝国ホテルが代表的ですが、もともとその作風が好きだったこともあります。

それと、京都の町屋にあるような坪庭が好きだったので、自宅にも取り入れたいと思っていました。厳密には違うのですが、自宅に坪庭風の空間を造っています。小さな空間ですが、初夏になるとテーブルと椅子を出してきて、そこで原稿を書くこともありますよ。やっぱり、緑があるのは落ち着きますよね。僕の寝室にも、観葉植物を置いています。

あとはやっぱり、シンプルであることでしょうか。谷崎潤一郎が『陰影礼讃』という随筆で影や、障子越しに入ってくる日の光の美しさを丁寧に綴っていますが、こうしたこだわりはありません。あえて言うなら「シンプル礼讃」です。

求めるのは機能的でシンプルな空間。
住まいは知らぬ間に精神に作用する

自宅は誰も気にせずくつろげる場所ですから、飾り立てるよりも穏やかに過ごせる方がいい。ゆっくり過ごす時間こそ少なかったですが、そういう意味では緊張感ある「ZERO」の現場を12年間大きな病気もなく続けることができたのは、この家のおかげでもあったと思います。

──家は第一線で活躍されている村尾さんを支える存在でもあったのですね。最後に、これからの村尾さんの理想の住まいと暮らし方を教えてください。

僕も63歳になり、これからは同年代の方と同じように自宅が中心の生活になっていきます。そうなると、家をより良い空間にしていきたいという気持ちが強くなっていくでしょう。

その時に求められるのは、やはり機能的で、ゆっくりと落ち着けるシンプルな空間。居住空間は知らず知らずのうちに精神に作用しますから、好きなアートを飾り、リラックスできる空間で英気を養いながら、これからも暮らしていきたいと思っています。

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